博文(ひろぶみ)通信

浪江町の今をできる限り発信!

H26.9月定例会行政報告その6

2014-09-19 16:49:30 | 日記

今日の午前中に9月定例会が、混乱もなく無事閉会しました。詳細については、まとめ終わりましたら報告します。

さて夕方6時から、議会と町幹部との懇親会があります。始まるまで時間が空いたので、福島市内のアパートに一端、車を置きに戻りました。

このブログ更新後、福島駅までは健康のため30分かけ徒歩で、それから電車に乗り、会場の二本松に向かいます。

 

 

では、昨日の続きです。

 

○トルコギキョウの出荷について、ご報告いたします。 

 8月6日、幾世橋地区で栽培されたトルコギキョウが、東京大田市場に出荷されました。町内で栽培された農作物が同市場へ出荷されたのは、震災後初のことで、3年5カ月ぶりとなります。酒田地区での水稲実証栽培同様、ふるさとの再生に向けた大きな第一歩となりました。

 トルコギキョウの花言葉は、「希望」です。また、花の名前も“ふるさとに帰る”「帰郷(ききょう)」にかかり、浪江の復興、ふるさとの再生にふさわしいものとなっております。

 今後も町民の皆様に希望を与えられる取組みを、より一層進めてまいりたいと考えております。

 

○浪江町ADR集団申立てについて、ご報告いたします。 

 原子力損害賠償紛争解決センター(ADRセンター)の仲介委員より提示された「和解案」に対し、町は正式に受諾をいたしましたが、東京電力は実質的に全てを拒否する回答を公表しました。

 この東京電力の回答は、自らが策定した「新・総合特別事業計画」における「和解仲介案の尊重」の誓いに反しており、著しく不当であることから、すぐさま抗議のコメントを発表しました。

浪 江町支援弁護団も声明を発表するとともに、ADRセンターから東京電力に対し、「和解案」の内容を説明し、すべて受諾するよう強く説得することを求める上申書を提出いたしました。

 去る7月24日には、私と議会議長、行政区長、自治会長、意見陳述者の24名が町民の代表として、文部科学省、経済産業省、東京電力を訪問し、厳重な抗議と、あらためて東京電力が受諾することを強く求める、「要求活動」を実施いたしました。

 このような中、ADRセンターの総括委員会より所見が公表され、東京電力を厳しく批判し、強く再考を求めております。また、同センターの仲介委員からは、東京電力に対し、和解案の趣旨を再度説明する「和解案提示理由補充書」が提示されました。

 その補充書には、仲介委員が町民の現状をよく理解し、真摯に検討のうえで、「和解案」を提示したことが丁寧に説明されており、また、集団的和解の必要性も説明され、速やかに和解案を受諾するよう強く求めております。

 町といたしましては、和解成立に向けて今後も、ADRセンター及び東京電力の動きを見極め、対応を強化して参る所存でございます。

 

今日は、ここまで。

 

 

*昨日の全員協議会で、町から「ADR和解案に対し、再拒否との回答が東電からあった」と集団申立てについて説明を受けました。

正直、タイムリーな打開策である「次の一手」が私には浮かびません。本丸は東電ではなく、国(文科省の原賠審)とは分かっているのですが・・・。

 

<福島民友ニュースより>

東電が和解案を再度拒否 浪江の集団申し立て

 浪江町民約1万5千人が原発事故による慰謝料の増額を東京電力に求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東電が一律月5万円を増額する和解案を再び拒否したことが18日、分かった。
 東電は17日付の文書で同町と原子力損害賠償紛争解決センターに対し、国の賠償指針との乖離(かいり)や他の避難者との公平性を欠くとして「受諾は困難」と回答した。
 同センターは8月25日、東電に和解案の趣旨を補足して再度説明する「和解案提示理由補充書」を示し、今月25日までの回答を求めていた。
(2014年9月18日 福島民友ニュース)

 

 

 


H26.9月定例会行政報告その5

2014-09-18 22:18:32 | 日記

昨日の続きです。

 

〇B-1グランプリについて、ご報告いたします。 

 B-1グランプリin郡山についてですが、今年の大会は、「ご当地グルメでまちおこしの祭典B-1グランプリin郡山」~東北・福島応援特別大会~として、10月18日・19日に郡山市街地の3つのエリアに会場を分け開催されます。

 これまでに、大会運営のため多くの町内企業や震災後浪江町に支援を頂いている企業から広告協賛を頂いたところです。また“ふるさと納税制度”を活用し町民の方々へB-1グランプリへの運営補助の寄附金を募ったところ、8月末現在で、174件で2,770,000円の寄付申込みをいただいたところであります。

 大会の運営については、全国から来場される方へのおもてなし事業、また情報発信事業を積極的に進めることとしており、町としても仮設住宅の手芸サークルのご協力を得て、仮設トイレへの花飾りの装飾をはじめ、浪江小学校では参加団体への応援のぼり旗作成など準備を進めているとことです。

 さらには、B-1グランプリの併設イベントとして開催される、「郡山の農業・観光物産展」において、大堀相馬焼の販売やトルコギキョウ実証試験の報告など、被災地で頑張っている姿を情報発信できるよう、出展調整を行っているとことです。

 

○ふたばワールド2014 inかわうち について、ご報告いたします。 

 昨年から復活した、ふたばワールドについて、今年は川内村を会場に9月28日に開催いたします。“一緒に創ろう…ふたばの明日!”をコンセプトに双葉8町村が協力して地域の元気を発信します。浪江町からは「相馬流山保存会」「大堀相馬焼」などを出展する予定となっております。

 

○タブレット端末整備事業について、ご報告いたします。 

 前回報告のとおり、多数の町民が参加したワークショップ会議の内容をできうるかぎり盛り込んだ内容の仕様書で、タブレットのアプリケーション開発業者を公募型プロポーザル方式で選定いたしました。さらに経費を効果的に執行するため、通信業者と運営業者をもそれぞれ競争入札に付していきます。11月より試行的に配布をし、そのモニタリングの結果を参考に改良を加え、本格配布、実施に向けて努力し、町民の絆維持を図ってまいります。

 

○次に、浪江町内での事業活動状況について、ご報告いたします。 

 7月2日にガソリンスタンドの渡辺商店が、8月27日には町内で初の小売業となるローソン浪江町役場前店が相次いで再開したことにより、町内で再開した事業者は13事業者17事業所となりました。

 ローソンの再開にあたり、前日にはオープニングセレモニーを執り行い、浜田復興副大臣や村田福島県副知事には再開にあたってのご祝辞のほか、当町の復興へ激励をいただき、さらにはローソン本社の常務執行役員や震災前の店舗のオーナーのご列席のもと、私も参加させていただいたなかで再開の喜びを分かち合いました。

 オープン後に、町内で活動をする方々から便利になって良かったというお声を多くいただいているところで、引き続き、町内の利便性向上のため、様々な業種の事業再開を進めてまいります。

 

 

今日は、ここまで。

 


H26.9月定例会行政報告その4

2014-09-17 18:31:54 | 日記

昨日の続きです。

 

○復興公営住宅整備について、ご報告いたします。 

復興公営住宅第一期529戸の募集が4月から5月にかけて実施され、申込みが募集を上まわった住宅について7月中旬に抽選会が行われ、その結果が申込者に通知されました。今後、入居資格確認のうえ入居が決定することとなっております。

 また、申込者が募集戸数に満たなかった住宅については、7月に再募集が行われました。それでも募集に満たなかったため、この9月に再々募集が入居対象町村を拡大して実施されております。

 第二期募集につきましては、244戸を10月から11月にかけて募集予定としていますが、県では、第二期募集予定の復興公営住宅で入札不調などがあったことから募集戸数について全体数を調整している状況となっております。その中で浪江町民が対象となる住宅は、いわき市12戸、福島市58戸、郡山市40戸となっております。県の整備計画の全体戸数4,890戸に対し募集開始戸数が伸びない状況でありますが、仮設住宅の一刻も早い解消や生活の安定のため、県に対し住宅整備の促進を強く求めてまいります。

 

○公営住宅整備に関する協定に基づく復興公営住宅の整備状況について、ご報告いたします。 

 本宮市につきましては、浪江町分として56戸を整備することになっております。本宮市からは、入居募集について、できるかぎり早い時期に実施したいとの話をいただいておりますので、協議を進めてまいります。

 桑折町につきましては、現在、2階建て戸建て25戸の整備が進められており、本年度中には入居開始となる予定となっております。また、県代行事業で39戸の追加整備の計画が進められています。

 

〇「福島県原子力災害避難区域等帰還・再生加速事業」、「福島避難解除等区域生活環境整備事業」について、ご報告いたします。 

 昨年度より、立ち入りされた町民の利便性や安全の確保、町内の防犯・防災について、また公共施設の機能回復のため「福島原子力災害避難区域等帰還・再生加速事業」及び「福島避難解除等区域生活環境整備事業」により対策を講じてまいりました。

 これまでも当事業を積極的に活用し、町内へ立ち入りされた方への安心・安全を確保するべく、防犯対策や町内の公共施設の機能回復を進めておりますが、今後は、帰還困難区域での道路沿いの草刈りによる環境整備、常磐自動車道開通に伴う更なる防犯体制の強化、高瀬農業集落排水処理場の機能回復などを当該事業で進めることを予定してり、浪江町の復旧・復興のさらなる加速化を図りたいと考えております。

 

 

今日は、ここまで。


H26.9月定例会行政報告その3

2014-09-16 17:59:23 | 日記

昨日の続きです。

 

〇町内のまちづくりについて、ご報告いたします。 

 復興交付金事業により、浪江町内の土地に関する情報を一元管理する「地図情報システム」の整備を、12月の完成を目指して進めております。

 このシステムにより、これまで担当課ごとに管理していた土地情報を各課で共有することができ、各復興事業の計画から実施まで更なるスピードアップが図られるものと考えております。

 浪江町復興まちづくり計画においては、当面は国道6号と浪江町役場周辺を復興拠点の中心と位置付けておりますが、合わせて既存中心市街地の再生も進めることとしており、今回はその第一歩として、既存の、り災判定の結果などをまとめ、建物の被害状況の把握を進めております。今後、魅力的な中心市街地の形成に向け、本調査の結果や除染の状況、所有者の意向等を踏まえながら検討を進めてまいります。

 今後はこれらを元に、昨年度策定した浪江町復興まちづくり計画の実施に向けて、町全体の土地利用計画と、出来るところからその具体化、事業化に力を入れることにより、復興を見える形にしてまいります。

 

〇町内の公営住宅整備について、ご報告いたします。 

 浪江町内での居住環境の確保に向け、新たな公営住宅の整備を進めております。

 浪江町の避難指示が解除となった場合でも、地震・津波による被害や、長期避難に伴う自宅の荒廃等により、自宅への居住が困難となる場合が想定されます。

 そこで、自宅への居住が困難な場合であっても浪江町内に居住することができるよう、新たに公営住宅を整備いたします。8月に実施した住民意向調査により、町内に整備する公営住宅の需要を把握し、整備戸数や住宅タイプを決定してまいります。

 整備場所については、津波の被害を受けた方々の防災集団移転先候補地や浪江町復興まちづくり計画に示した候補地の中から選定し、避難指示解除の想定時期である平成29年3月までの完成を目指して整備を進めてまいります。

 

○住民意向調査について、ご報告いたします。 

 8月に5回目の町民アンケートとなる、住民意向調査を復興庁・福島県・浪江町の共催で実施いたしました。調査の目的は「町外の復興公営住宅の必要戸数の把握」、「町内の公営住宅の必要戸数の把握」、「町内外の支援施策」に反映することです。

 調査対象者について、現在の世帯の代表者に対し回答をお願いいたしました。震災前の世帯数は7,671でありましたが、世帯が分かれて避難生活を送っている状況から、対象世帯数は9,749世帯となりました。

 アンケートの回答状況ですが、回収数は5,774世帯、回収率は59.2%となっております。参考までに昨年の回収率は63.6%となっております。

 結果については、9月下旬を目途に復興庁より速報データが公表予定となっております。その結果を基に、県及び受け入れ市町村との協議を進めて参ります。

 

 

今日は、ここまで。

 


H26.9月定例会行政報告その2

2014-09-15 17:52:02 | 日記

昨日の続きです。

 

○仮設防火水槽の設置について、ご報告いたします。 

 水道施設の安定した供給が確保されていない中、万一の火災に備え、仮設防火水槽の設置をいたします。設置場所は、消火水利の供給が不安定な箇所とし、高瀬の丈六公園など6箇所に設置いたします。

 防火水槽は組み立て式で1箇所につき約40トンの水を貯水します。これは一般的な住居が万一火災になった際の初期消火においても有効な水量であり、また、組み立て式であることから、設置場所の水道水利が確保された場合等には、分解・移動することで別の場所に再設置することも可能であります。

 この防火水槽の設置、常備消防との連携を強化することにより、これまで以上に町内の防火活動・消火活動を強化し、町の安全が確保される環境整備づくりに取り組んでいきたいと考えております。

 

○防犯カメラの設置について、ご報告いたします。 

 平成26年2月に町内8箇所に防犯カメラを設置しましたが、本年8月より、町内の更なる防犯強化対策として、新たに22箇所にカメラを設置いたしました。

 今回設置したカメラは、前回設置したものと違い、様々な特徴があり、画像や音声はすべて帰町準備室内の監視モニターに転送記録され、24時間体制で監視することができます。

 このカメラを設置することにより、町内の防犯監視体制が強化され、町民の皆さまがより安心できる環境を整えていきたいと考えております。

 

○浪江町消防団の活動状況について、ご報告いたします。 

 本年6月7日に、郡山市ユラックス熱海において第67回福島県消防大会、7月27日には川内村村民体育センターにおいて第63回福島県消防協会双葉支部幹部大会が開催され、浪江町消防団・佐々木保彦団長はじめ幹部団員等が参加いたしました。

 福島県消防大会では13名、双葉支部幹部大会では22名の団員が表彰され、消防団員として、長年の功績を讃えられました。

 また、毎週日曜日には各分団による町内パトロールが継続して行われております。パトロールにより、町内の防犯防火に努め、より一層の安心できる町づくりに貢献できるよう、今後も継続してまいります。

 

 

今日は、ここまで。