今日の午前中に9月定例会が、混乱もなく無事閉会しました。詳細については、まとめ終わりましたら報告します。
さて夕方6時から、議会と町幹部との懇親会があります。始まるまで時間が空いたので、福島市内のアパートに一端、車を置きに戻りました。
このブログ更新後、福島駅までは健康のため30分かけ徒歩で、それから電車に乗り、会場の二本松に向かいます。
では、昨日の続きです。
○トルコギキョウの出荷について、ご報告いたします。
8月6日、幾世橋地区で栽培されたトルコギキョウが、東京大田市場に出荷されました。町内で栽培された農作物が同市場へ出荷されたのは、震災後初のことで、3年5カ月ぶりとなります。酒田地区での水稲実証栽培同様、ふるさとの再生に向けた大きな第一歩となりました。
トルコギキョウの花言葉は、「希望」です。また、花の名前も“ふるさとに帰る”「帰郷(ききょう)」にかかり、浪江の復興、ふるさとの再生にふさわしいものとなっております。
今後も町民の皆様に希望を与えられる取組みを、より一層進めてまいりたいと考えております。
○浪江町ADR集団申立てについて、ご報告いたします。
原子力損害賠償紛争解決センター(ADRセンター)の仲介委員より提示された「和解案」に対し、町は正式に受諾をいたしましたが、東京電力は実質的に全てを拒否する回答を公表しました。
この東京電力の回答は、自らが策定した「新・総合特別事業計画」における「和解仲介案の尊重」の誓いに反しており、著しく不当であることから、すぐさま抗議のコメントを発表しました。
浪 江町支援弁護団も声明を発表するとともに、ADRセンターから東京電力に対し、「和解案」の内容を説明し、すべて受諾するよう強く説得することを求める上申書を提出いたしました。
去る7月24日には、私と議会議長、行政区長、自治会長、意見陳述者の24名が町民の代表として、文部科学省、経済産業省、東京電力を訪問し、厳重な抗議と、あらためて東京電力が受諾することを強く求める、「要求活動」を実施いたしました。
このような中、ADRセンターの総括委員会より所見が公表され、東京電力を厳しく批判し、強く再考を求めております。また、同センターの仲介委員からは、東京電力に対し、和解案の趣旨を再度説明する「和解案提示理由補充書」が提示されました。
その補充書には、仲介委員が町民の現状をよく理解し、真摯に検討のうえで、「和解案」を提示したことが丁寧に説明されており、また、集団的和解の必要性も説明され、速やかに和解案を受諾するよう強く求めております。
町といたしましては、和解成立に向けて今後も、ADRセンター及び東京電力の動きを見極め、対応を強化して参る所存でございます。
今日は、ここまで。
*昨日の全員協議会で、町から「ADR和解案に対し、再拒否との回答が東電からあった」と集団申立てについて説明を受けました。
正直、タイムリーな打開策である「次の一手」が私には浮かびません。本丸は東電ではなく、国(文科省の原賠審)とは分かっているのですが・・・。
<福島民友ニュースより>
東電が和解案を再度拒否 浪江の集団申し立て
浪江町民約1万5千人が原発事故による慰謝料の増額を東京電力に求めた裁判外紛争解決手続き(ADR)で、東電が一律月5万円を増額する和解案を再び拒否したことが18日、分かった。
東電は17日付の文書で同町と原子力損害賠償紛争解決センターに対し、国の賠償指針との乖離(かいり)や他の避難者との公平性を欠くとして「受諾は困難」と回答した。
同センターは8月25日、東電に和解案の趣旨を補足して再度説明する「和解案提示理由補充書」を示し、今月25日までの回答を求めていた。
(2014年9月18日 福島民友ニュース)