out of curiosity #2

二つ目のブログに突入~!
ホッケー&山歩きで日光周辺に出没ちぅ!

晴天屋久島! ~縄文杉登山 #2~

2015-08-06 11:50:00 | 山登り in 他エリア

2015年7月30日(木)
ウイルソン株内部からの風景


<縄文杉登山所要時間>
荒川登山口 6:00 - 小杉谷集落跡6:55 - 楠川分かれ7:32 - 8:37 大株歩道入り口8:53 - 9:16 ウィルソン株 9:33 - 10:06 昼食(水場)10:30 - 大王杉 10:43 - 11:16 縄文杉 11:27 - 13:00 ウィルソン株 13:07 - 13:27 大株歩道入り口 13:35 - 16:03 荒川登山口

 前回#1で小杉谷山荘跡まで来ました。 トロッコ道を半分強歩いた感じです。 あと半分。 とりあえず山道の始まる大株歩道入り口までがんばります。

 空は晴れて日差しは強そうですが、登山道はほとんど森の中なので直射は当らず助かります。 歩いていると暑くて汗をかきますが、気温はそれ程高くなく、また湿度が高いイメージの屋久島ですが、この日は本当にさわやかな一日でした。


 ムシッとした辛い思いもなく、快適に歩いていました。 ムシッと言えば、虫もあまりいませんでしたねぇ。



 平坦に見えるトロッコ道ですが、山道の始まる大株歩道までに300mの標高を上げます。 ようやく島中央部の標高の高い山々が見えてきました。 屋久島の高山の特徴的な山頂、ゴンゴンと大きな石を置かれたようなピークが石塚山です。 


さらに登ります。 いろいろな名前の着いた杉が見え始めます。



これもそのひとつ。 
二王杉の片方、阿形杉(あぎょうすぎ)です。 口を開けた仁王様に見えますか? 
対の吽形杉(うんぎょうすぎ)は残念ながら倒れてしまっています。



更に行くと翁岳(1,860m)です。 まるで屋久島のビッグサンダーマウンテンや~!\(^O^)/
などと言っていると、とうとう。。。



 大株歩道入り口に到着しました~!! やった~!! 時間は 8:53。 荒川登山口から約3時間。 CTは150分ですが、ツアー会社からもらったしおりには大株歩道入り口まで約3時間となっていますから、休憩等入れていい具合についているようです。


ここで少し長めの休憩。 トイレもお借りしました。
待ち人数ゼロで。w



 さて、大株歩道入り口からは本格的な山登りです。 縄文杉まで2.7km、400m標高を上げてゆきます。



登山道が細い急斜面もありますが、この日は人が少なく、リラックスして歩けて本当に良かった。



 翁杉です。 「どこに杉が?」って倒れてしまっているのです。
 樹齢2,000年と言われていた巨木でしたが、2010年9月に倒れたのですね。 登山道とは反対側に、誰もいない夜のうちに倒れたようだ、ととある場所に書かれていました。
 娘が以前ここに来た時には翁杉は立っていたのだそうです。 なので、娘が屋久島に行ったのがいつだったか思いだせないのですが、少なくとも5年以上前だろうと。


水がしみ出し川のようになっている所や、苔、木の根の保護のため、木道や階段もたくさんあります。
江戸時代に作られたらしい石積みの階段もあるのですよ。
そんな階段を登ってゆくと。



来ましたーーーっ! ウイルソン株!o(^o^)o
ウイルソンさんが発見したわけではありません。
縄文杉発見以前に、ウイルソン博士がこの株を調査したのだそうです。

また、この切り株は時代背景から、
豊臣秀吉の大阪城建設(もしくは京都の方広寺大仏殿建立)のために切られた、
とも言われています。



同じような写真ですが、何枚も貼っちゃいます~。(^O^)
ちょっと角度が違うのよ。 そして上のは帰りに撮ったので、陽の入り方も少し違う~。w


そして、ガイドさんにこんなにかわいい写真を撮っていただきました~!(^O^)

大切な人と一緒に撮りたいでしょ~?w



周囲は若い杉に囲まれて、とてもよい雰囲気の場所でした~!



ここまで来ると「縄文杉はまだかなぁ~?」と楽しみが倍増してきます。
「もう近く。」と言う気がしていましたが、実際にはまだ山道3分の1でした。



 さらに登ると、とうとう見えました! 屋久島最高峰そして日本百名山ラストを飾る宮之浦岳(右:1,936m)です! いえいえ、九州最高峰でした!! しかも左にある先ほどの翁岳(1,860m)は九州で4番目に高い山。 で、な、なんと、九州管内山岳標高ベスト20の8位までが屋久島の山々ではないですか! さすが洋上のアルプス!

 冬にはこれらの山頂付近に2mもの積雪があるそうで、そんな姿も見てみたいものです。 またこの積雪と黒潮によって運ばれる暖かい空気が多雨をもたらし、屋久島の特徴的な自然を育んでいるのだそうです。

 これら島の中央部にある高山は海岸線の町からはほとんど見ることができず、それら山々のことを屋久島の人々は奥岳と呼びます。 そして町から見える手前の山々のことを前岳と呼びます。 前岳があるから奥岳が見えないと言う事なのですが、なんかそれも神秘に包まれている感じですよね。
 屋久島には山岳信仰があり各町(集落)から必ず年に一度山にお参りに行く岳参り「たけめ」という習慣があります。 ひとつの集落がひとつの山に登ると言うわけではなく、たとえば千尋の滝がある原集落ではモッチョム岳をはじめ六山も登ります。
 今のように登山口まで車で行けたわけではない時代には、2泊3日でお参りに行っていたそうですよ。 もちろん女人禁制。 
 現代でも岳参りは行われているのですが、一種のお祭りのようになり、登山口まで車で行き、女も子供も楽しく行く~、という行事になっていることを再度見直す?、というような葛藤もあるのだとタクシーの運転手さんが言っていました。

 確かに登山口までは相当車やバスで登りました。 ありがたいことだと実感します。 ただ、今回私たちはどの山のピークにも達するわけではなく、こうしてまだまだ高い山々を見ていると「いいなぁ~!」と見上げずにはいられないのです。

      

 さて、縄文杉を前にお昼ごはんです。 「そうかぁ。 お昼ごはん前に着かないんだ。」と思いましたが、10:00。w いやいや。 朝ご飯を食べたのが5時ごろですから、そろそろ腹ごしらえをしておかないとね。w
 「塩分補給のためお味噌汁を作りますね。」とガイドさんが水を汲んでお湯を沸かしてくれます。 登山道には4カ所の水場がありました。 どこもほとんど枯れることはないそうです。 超軟水の屋久島の水は本当に美味しいです!


大きな階段のように作られたベンチでリラックスタイム。



20分ほど休憩し歩きだすとまたヤクシカの子供! ヤクシカはたくさん見られました。
天敵がいないのでやはり増えすぎ、の問題があるのだそうです。
ちなみに屋久島にはクマはいません。
毒蛇はマムシとヤマガカシだけです。 ハブはいませんよ。



そして大王杉。 推定樹齢3,000年。 
縄文杉が発見されるまでは屋久島最大級の杉とされていました。



屋久杉は大きすぎて、全体を入れるとかえって迫力が無くなります。
なかなか難しいです。。。

で、まだ縄文杉にたどり着きません!
すみません~! 次回こうご期待!!w