
南の窓から、秋のやわらかい日差しが、お部屋に届くようになりました
いつものリズムで、家事をこなし
気がつけば、もう、お昼、クロエが、私も、おなかが空いたと見つめます
リビングのテーブルの上には、母の写真
いつも、そばにいて、見守ってくれています
今、思い出すのは、入院中の母の顔
面会時間が過ぎそうで、あわてて、廊下に出たけれど、もう一度、顔が見たくて、戻りました
カーテンの隙間から、そうっとのぞくと、少し起こしたベッドの上で、目をつむっていました
その顔が、なんとも言えないくらい穏やかで、しあわせそうな顔でした
病状も進み、自由もきかず、痛みもあったのに、とても、満ち足りた表情でした
私は、安心して、静かにカーテンを閉めました
東京に帰る前の日、また、来るねと言いました
母は、うなずき、ウインクをして、見送ってくれました
その、一週間後に、母は、旅立ちました
最後の瞬間に、間に合わなくて、ごめんなさい
ずっと、手を握ってあげられなくて、ごめんなさい
私は、謝ることばかりです
母は、最後まで、私に生きることの尊さを教えてくれました
だから、私は、どんな時でも、しあわせは、すぐそばにあると思います
秋のやさしい光を浴びていると、今になっても、母のことを考えます
母の大きな愛に、包まれているような気持ちです

今にも、飛び立ちそうなトンボの羽が、透き通って、きれいでした
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