現在皆さんが歩いておいでのゴツゴツ石ころ道を、私共も歩いてきました。今あなた方が歩いているような具合いにですね。道は、誰かの道が誰かの道より易しいということはありません。みんな同じ道を歩かねばならないのです。つまり、日々の犠牲、日々に自分の我をちょっと横へ置き、毎日低我のさそい抵抗する、そういう道をですね。決して皆さんの前に行った人より、皆さんの仕事のほうが辛いのだと、そう考えないで下さい。みんなみんな同じ道を通って行ったのです。
皆さん心中にある唯一つの願いは、人々への奉仕であることを承知しています。これを狂いなく実践する道は、ひたすら愛に生きることです。場所を選んでは行けません。絶えずどんな時でも……愛しなさい。すなわち、生きることを愛し、貴方が受ける天恩のすべてをいとしみなさい。すなわち、愛するために生き、生きるために愛し、己のことを思わず、ただ宇宙の同胞である大いなる我に着いてのみ思いなさい。