ずっと生きにくい人生だった。その悩みがなければ私はもっとこうなれたのにと、他の人を羨ましく思っていた。
早くあの世にいけたらなと願い、私ほど可哀想な人生はないだろうと、そんな考えなので、生きるのにも消極的で、でも、そんなふうに生きないとその時は生ききることもできなかった。
自分のやりたい思いがあっても、いつも逃げ道を作って、本気では生きてこなかった。
いつもビクビクして、悩みを抱え、すぐに後ろ向きになる。そんな中、乳がんになった。
霊的真理に出会って、私の人生の歯車が回り出した。
それまでの辛い経験は私のカルマで、今、生きてる間に乗り越える設定でこの世に生まれてきたということ。
昔は、この辛いことが無くなりますようにと願っていたけれど、今は辛く苦しいことを乗り越えられる力をくださいと願うことができるようになった。
でも毎日の生活の中で、やっぱり、逃げ出したくなるようなこともある。
前向きにばかり考えられない時もある。
すぐに逃げたくなるということは、前世でも嫌なことから逃げてたからかなと感じる。
けれど、悩みも車輪の両軸。
本気で生きてこなかったわけではないのかもしれない。
仕事でも、恋でも、家庭生活でも、人生でも、もしも「本気で生きる」のをやめて、適当なところで妥協して小賢しく生きていくことができていれば、大きな悩みや傷を抱えることもなく生きていくことができたはず。
人は、真摯に自分自身と向き合い、自分に正直に、真剣に生きていこうとするなら、痛みや傷つきを避けることはできない。
本気で生きてきたからこそ傷つく。
自分の人生はいつでも更新し、変えていける。
私自身が幸せであるということ。
自分自身を大切に。