鏡海亭 Kagami-Tei  ウェブ小説黎明期から続く、生きた化石?

孤独と絆、感傷と熱き血の幻想小説 A L P H E L I O N(アルフェリオン)

生成AIのHolara、ChatGPTと画像を合作しています。

第59話「北方の王者」(その1)更新! 2024/08/29

 

拓きたい未来を夢見ているのなら、ここで想いの力を見せてみよ、

ルキアン、いまだ咲かぬ銀のいばら!

小説目次 最新(第59)話 あらすじ 登場人物 15分で分かるアルフェリオン

「ミトーニア攻防編(1)」の各話を画像1枚で表現・後編

本ブログの連載小説『アルフェリオン』の各話のタイトル画像をAIさんに生成してもらう企画、継続中です。今回は、「ミトーニア攻防編(1)」の後半、第24~26話分です。小説の内容が的確に反映されている部分と、AIの独自の解釈によりむしろ内容とは全然違う絵に仕上がっている部分(笑)の両方をご覧ください。

小説を読んで画像を生成する作業は、今回もGPTsのEditorial Oboro(以下、オボロさん)にお願いしています。

では、第24話「漆黒の翼・リューヌ」をタイトル画像化です。

実は、冒頭にあった画像がそれですね。天使の力を得た少年が暴徒を相手に大立ち回りを演じている場面のようです、が……小説本編とは大きく異なったものになっています。第24話をChatGPTにそのまま要約させたり画像化させたりしようとすると、NGが出ます。ChatGPTの出力結果にX指定とかR指定とかのレーティング対応は無いので、素のままで表現するのは好ましくないのでしょう。こういうとき、今までは生成をあきらめていたのですが、あれこれ工夫してみた結果、好ましくない場面だけを飛ばして、あるいは扱える範囲内で扱って対応してもらうことは、プロンプトの表現により可能だと分かりました(いわゆる「脱獄」のように、好ましくない内容を裏技でそのまま表現させるのとは違います)。いや、物語の中で起こっていること自体は凄まじいにせよ、実際の字面上の表現としては、なるべく間接的・抽象的に書くよう努めたのですが。

ただ、「扱える範囲で扱ってね」的なかたちでChatGPTさんに画像化をお願いする場合、元の内容とは相当に違ったものに置き換えられてしまうことがあります。上記の画像もそうです。この画像だと、ルキアン(しかも眼鏡をかけていない)が天使であるような描き方になっています。でも実際には、「闇の天使」のような姿を取ったリューヌがならず者たちを無慈悲に……という場面なので、ルキアンが怒りのあまりリューヌを呼び出してしまったという点を強調して描き直すよう、オボロさんに改めて指示した結果が以下の画像です。

これでは堕天使ではなくて死神ですね。いや、まさにあのときのリューヌの振る舞いは、死神そのものでしたが。第1話からずっと「謎の声」であるとか謎の「黒衣の女」であるとか、そういった表現のもとでルキアンに影のごとく付きまとっていた何かの正体が、ついに第24話で明かされる、衝撃の事実!という展開でした。

もう少しリューヌの姿に近づけて生成し直してもらうと、こんな感じになりました。

ルキアンの怒りと悲しみが爆発し、「いにしえの契約」が満たされた結果、闇の守護者リューヌが降臨。キャラクターの絵の細部は間違っていますが(たとえばルキアンは銀髪で、リューヌは黒髪であるとか)、雰囲気としては合っています。

この第24話でルキアンは、戦いをためらえば大事な人を守れなくなるということを思い知らされます。「戦わない勇気」の代償はあまりにも大きかったのです。このときシャノンを守れなかったことが、ルキアンにとってはずっとトラウマになり続けるのでした……。ルキアンが自らの意思で人の命を奪うことを肯定するまで、リューヌは彼を助けませんでした。「今日の日のこと、深く心に刻まれよ」と。

なお、のちに、このときのシャノンと同じような事態にエレオノーアがおかれたとき、今度こそは何が何でも彼女を守ると覚悟したルキアンでしたが、そんな彼自身の失態により、(逆にルキアンを守ってさえいた)エレオノーアが窮地に陥ってしまいます。あの時のルキアンの気持ちを思うと、想像を絶するところがあります。そして、ルキアンが守ってくれるどころか、逆に彼に脚を引っ張られて大ピンチになっても、それでも彼をまったく責めずに慕うエレオノーアの懐の深さは……。

 

続いては第25話「赤き焔、そして蒼き光」です。

何だか既視感のある謎のSF戦争アニメみたいになってしまいましたが……。断片的なインプットから、「それっぽい」雰囲気を、よく分からないうちにふわっとまとめてしまうAIの能力って、すごいものがあると思います(苦笑)。わけわからないけど、画像自体をみれば、こういう話があったら読んでみたいかもと、想像をかきたてられます。


ちなみに、この第25話は、先ほどの一件を経てルキアンが戦う覚悟を決めながらも、それでも憎しみや怒りに心を奪われてはいけないことを強く思う――そんな彼の姿勢がアルフェリオンにも伝わるような内容でした。その点をもっと強調して、オボロさんに画像を描き直してもらいました。

アルフェリオンと向き合うルキアン。ありがちですが(苦笑)、劇的な表現ですね。

 

そして個人的にはかなり気に入っている第26話「孤軍」。このあたりから、物語上、「御子」たちに光が当たり始めます。まずはカリオスです。

主人公と彼の乗る機体? いいえ、オボロさんとしては、カリオスとキマイロスを描いたつもりのようです。キマイロスは汎用型(人型)のアルマ・ヴィオではなく魔獣型のアルマ・ヴィオなので、そこを強調して再チャレンジしてもらうと……。

完全なSFあるいは普通のロボット物になってしまいました!(笑) それでもキマイロスの特徴はよく表現できていると思います。

 ◇

以上、「ミトーニア攻防編(1)」の各話タイトルのようなもの……を、オボロさんに生成してもらいました。
次の機会には「ミトーニア攻防編(2)」に入ります。御子のイアラやグレイルが前に出てくる一方、レーイとカセリナの激闘など、注目の内容が盛りだくさんの部分です。

たとえばこんなのとか。


グレイルとフラメア、いい感じの二人組です。次回分では、プロンプトによる絵柄の調整にも凝ってみました。グレイルの覚醒のところ、熱いです。「炎」チームだけに(?)熱く燃えるあの展開を、ここで再び。ご期待ください。

本日も鏡海亭にお越しいただき、ありがとうございました。
応援感謝です!

ではまた。

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「ミトーニア攻防編(1)」の各話を画像1枚で表現・前編

本ブログ「鏡海亭」、おかげさまで更新再開1周年を迎えることができました。ここで気持ちを新たにしながらも、その一方で、お祭り気分に浸ることなく、コツコツと地道に更新を続けていきたいと思います(笑)。

ということで本日は、連載小説『アルフェリオン』各話のタイトル画像をAIさんに生成してもらう企画の続編です。取り上げるのは、第20~26話の「ミト―ニア攻防編(1)」です。生成AIのChatGPTをGPTsによって小説広報支援用にカスタマイズした「Editorial Oboro」(以下、オボロさん)が、今回も『アルフェリオン』の小説本編を読んで、その内容をもとにしてタイトル画像を準備してくれます。

それではさっそく。

 

第20話「戦火の中で」

フルオートでオボロさんに作業をお任せすると、こんな画像が生成されてきました。カッコいい主人公が活躍する欧州近代風の戦記物ファンタジーという様相です。これはこれで見ごたえがありますが、『アルフェリオン』の実際の中身とはかなり違いますね。

そこで一言二言、こちらから指示を出して再生成してもらうと……。ただ、この企画には、物語に対するAIさんの「独自の解釈」や「誤解」等々も含めて楽しむ(苦笑)という意図がありますので、こちらからあまりに細かい指示を出すのは避けています。AIさんに推測や連想の余地が相当あるように。

再生成された画像です。ギルドとナッソス家の飛空艦隊が激突する第20話、多少は実際の内容に近くなったでしょうか。例によって飛空艦は「飛行船」として描かれていますが。この画像のような雰囲気を活かしつつ、ちょっとスチームパンク的な世界設定にして、この手の近代戦記物ファンタジーとして『アルフェリオン』を描く道も、あったかもしれませんね。

 

続いては第21話「ルキアンの決意」です。

ギルドとナッソス家の決戦が始まるも、戦いに身を投じることに疑問を抱きつつ、決断できない主人公ルキアン。そんな中、両軍の激突は熾烈を極める……。そんな様子が反映されている画像です。
これはこれで良いのですが、主人公ルキアンの苦悩という部分にもっとフォーカスした画像にできないかと、こちらから簡単に指示を出してみたところ、オボロさんが生成してきたのは次の画像です。

いや、ルキアンが悩んでいるのはよく分かるのですが……。笑ってはいけないシリアスな展開を前にして、これでは笑ってしまいそうになります。でも、こちらの意図にオボロさんが真面目に対応してくれた点は嬉しいです。多少、やり過ぎだっただけだよね、多少(苦笑)。

 

さらに第22話「ミトーニア包囲(前編)」

おぉ、両勢力の決戦が続いて行く様子が劇的に描かれています。ただ、この回のポイントは、むしろ主人公ルキアン個人の動向です。決意も空しく簡単に敵に撃墜されてしまったルキアンと、彼が現地で出会ったシャノンとその家族、彼らの刹那の幸福な時間とその後の絶望的な結果。そのへんを指示して、オボロさんに再生成を願いました。

ルキアンとシャノンの出会い。二人の容姿の特徴はあまり画像に反映されていませんが、雰囲気はありますね。

 

そして第23話「ミトーニア包囲(後編)」です。

今回のタイトル画像に使わせてもらったのは、この画像です。正統派ファンタジー?
左上の慎ましくも穏やかな食卓の風景が、この後に一転して……という流れをもう少し描いてもらおうと指示したところ、次のような画像が再生成されました。

敵軍の兵であるルキアンを暖かく迎えてくれたシャノンの家族と、孤独だったルキアンがふれた幸せな夕食の集い(実際より家族の人数が多すぎますが)。そこに迫るならず者たち! 何ともストレートな表現です。

そして第24話「漆黒の翼・リューヌ」に続きます。
はい、「続く」というのは……今回は分量の関係で「前編」とさせていただきます、ということです。次回の「後編」をお待ちください。ただ、「お楽しみに」とは言えません。なぜなら第24話は『アルフェリオン』の中でもかなり暴力的な描写を含む回であり、内容的にも陰惨なので……。その経験を経て、ルキアンの考え方、特に戦いに対する彼の姿勢が根本的に揺らがざるを得なかったお話です。

いつも本ブログを訪問くださいまして、ありがとうございます。
今回の更新再開1周年から、さらに2周年を着実に目指す所存です。引き続き、なにとぞよろしくお願いいたします!

ではまた。

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