『恋の罪』(2011)
園子温監督


【STORY】
1997年に渋谷区で発生した東電OL殺人事件が元ネタになっている。
雨の夜、ラブホテル街の古びたアパートで、女性の変死体が発見される。その事件を追う刑事の和子は、捜査を進めるうちに、大学助教授美津子、ベストセラー小説家の妻いずみに行きあたる。(Wikipediaより抜粋)
【感想レビュー】
東電OL殺人事件…あったなぁ…。
ちょうどその頃は学生時代で、よく渋谷界隈を歩き回ったなぁ…、と思いながら観始めました。
肉としての“本当の自分”と、容れ物としての“身体”の間の溝に気付かず、日々暮らしている。
何か、満たされていない事だけは分かっている。。
そんな登場人物ばかりでした。
肉としての自分の意味を見出そうとすると、人は『城』の入口を探してしまうのでしょうか。。
映画の中では、『城』(カフカ)がモチーフにされ、『帰途』(田村隆一)が引用されます。
言葉なんか覚えるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
僕はあなたの涙のなかにたちどまる
ぼくはきみの血のなかにたった一人で帰ってくる
本作は、こういった文学的要素に彩られ、マーラやマレの音楽に包まれ、性的描写は激しくも、なんだか人間の本質、そして自分という“肉”の観念的な探求を描いているのだと感じました。
マーラーも年の離れた妻との愛に苦悩したそうです…
それにしても。
“闇の濃い”あの界隈、よく行きます、だって映画館そこに在るのだから…
映画だけを観て帰る私は、、心が健康なんですね、きっと!
それか、こどもなのか
…。
園子温監督
【STORY】
1997年に渋谷区で発生した東電OL殺人事件が元ネタになっている。
雨の夜、ラブホテル街の古びたアパートで、女性の変死体が発見される。その事件を追う刑事の和子は、捜査を進めるうちに、大学助教授美津子、ベストセラー小説家の妻いずみに行きあたる。(Wikipediaより抜粋)
【感想レビュー】
東電OL殺人事件…あったなぁ…。
ちょうどその頃は学生時代で、よく渋谷界隈を歩き回ったなぁ…、と思いながら観始めました。
肉としての“本当の自分”と、容れ物としての“身体”の間の溝に気付かず、日々暮らしている。
何か、満たされていない事だけは分かっている。。
そんな登場人物ばかりでした。
肉としての自分の意味を見出そうとすると、人は『城』の入口を探してしまうのでしょうか。。
映画の中では、『城』(カフカ)がモチーフにされ、『帰途』(田村隆一)が引用されます。
言葉なんか覚えるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
僕はあなたの涙のなかにたちどまる
ぼくはきみの血のなかにたった一人で帰ってくる
本作は、こういった文学的要素に彩られ、マーラやマレの音楽に包まれ、性的描写は激しくも、なんだか人間の本質、そして自分という“肉”の観念的な探求を描いているのだと感じました。
マーラーも年の離れた妻との愛に苦悩したそうです…

それにしても。
“闇の濃い”あの界隈、よく行きます、だって映画館そこに在るのだから…

映画だけを観て帰る私は、、心が健康なんですね、きっと!
それか、こどもなのか
