☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『ティエダンのラブソング』(2012)

2013年10月12日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ティエダンのラブソング』(2012)


ハオ・ジェ監督、フォン・スーさん、イエ・ランさん出演。


【STORY】
「独身男」のハオ・ジェ監督が、文化大革命から1980年代の文化開放政策に至るまでの中国を、1人の庶民男性の視点から描いた人間ドラマ。山西省の小さな村で暮らす少年ティエダンは、近所で暮らす民俗歌謡の歌手メイに恋心を抱く。しかし、文化大革命によって民俗歌謡が禁止されたため、メイの一家は別の土地へと去ってしまう。それから十数年後、ティエダンは3人の娘を連れて村に戻ってきたメイと再会を果たす。2012年・第13回東京フィルメックス・コンペティション部門で上映。

【感想レビュー】@theater
歌という身体全身を使った楽器と、雄大な自然の融合

そして、少年ティエダンの淡い淡い初恋と彼を通して描かれる山西省の日常、人々の暮らしや人生が、とっても愛おしく思えて、なんだかとっても幸せな気持ちで観ました

メイの若い頃とその長女と三女、同じ女優さんだよなぁ…きっと、と思いながら観ました。
上映後の、市山尚三さん(東京フィルメックスプログラムディレクター)を迎えたトークイベントで、やはりそうだという事が分かりました!

監督もあるシーンで出ているのですが、格好良い方でした。
自分と同世代の監督が、生まれる前の出来事である文化大革命を撮るという事に、気概を感じました。

確か、ティエダンが恋に傷心したシーンで画面が上下に波打つように感じるカットがあるのですが、そこも素敵でした

占い師のシーンも面白かった!

馬が格好良かったです!!

そうだ、ロバに話しかけたり、ロバで追いかけるシュールさも面白かったです!

スクリーンで観た事で、より雄大な自然を味わう事が出来て、とっても嬉しかったです


『偽りなき者』(2012)

2013年10月12日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『偽りなき者』(2012)

トマス・ヴィンターベア監督、マッツ・ミケルセンさん(ルーカス)、トマス・ボー・ラーセンさん(テオ)、アニカ・ビタコプさん(クララ)出演。


【STORY】
無実の罪を着せられた男の孤独な戦いを描くヒューマンドラマ。

【感想レビュー】@theater
ようやく、ようやく観ました!
マッツ・ミケルセンさん

渋谷の文化村でポスターを見かけて以来、ずっと観たかったのですが、延び延びにしてきて作品です…。

そして先にロイヤル・アフェアを観ることになり、なんて!なんて!素敵な俳優さんなのかしら!!っと、ドキドキして以来、思い出しては何度もドキドキしているのですが

この作品でもまた、難しい役どころでしたが、存在感も素晴らしいし、セクシーで、ミルフィーユのように繊細に重ねていく表現が、もう本当に…素晴らしいです…

作品は、もう悔しくて悔しくて、歯を喰いしばって観ました。
教会のシーンまで。

あのシーン、何でしょう。

神の前で堂々している姿を親友に見せる。
無実だから!

そして賛美歌を歌いながら、途方もなく遣る瀬無い気持ちになってくる…。

あんなに沢山の人がいる教会で、自分だけが誰にも受け入れてもらえていない。

誰にも信じてもらえていない。

孤独感とどうしよもない焦燥感と、そして怒りが突き上がってくる感じ。。

こういう作品を、苛立ちと怒りを持って、悔しさから歯を喰いしばって観るあたり、自分にとっては正義感と言うと大袈裟だけれど、誠意のようなものを大切にしたいという気持ちがあるんだな…と改めて考えさせられます。。

本当に素晴らしい作品でした