☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

【追記】『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

2013年10月27日 | 西島秀俊さん 徒然日記
【追記】『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

本篇に続いて、DVDのコメンタリーを観たら…2回観たのと同じなので凄く時間かかりました…

今日は、もうのんびりDVDデーにしよう…。

コメンタリーを聴きながら観ると、改めてたくさん大好きなシーンがあるなぁと思います。

犬童監督、撮影担当の方、プロデューサーアシスタントの方、の3人でのお話しです。内容をちょっとだけ

西島さん、渋谷のとある坂を映画を観に行くために歩いていたのを見たとか、その時は遠くを見て胸を張って歩いていた、とか色々言われております。
普通の人だとか、。
でも演技の時は独特の雰囲気だ、とも。

西島さんの起用については、犬童監督がこのように仰っていました。

『西島くんは、あの、この細川専務の役は、あの…ほとんど他に居ないっていうか、うん、なんかこういう何を考えているか分からなくて、尚且つこう完璧な強さがあるっていうか、周りと全く関係ない強さを持っている人っていうと、西島くんしか思いつかなかったですね。』

『彼は最後まで、メゾン・ド・ヒミコとは外側に居る人間として設定されていて、これは一応あのー、“エイリアンみたいな人だ”と説明していたんですけど(細川専務)、その食べる事と生殖本能しか無い、生物として完全なものっていうか、そういう人として居て欲しかったですね。』

なんだか嬉しいですね

そうだ、高橋昌也さんとは東南角部屋の前に作品の中では共演されていたんですね。
もう一度観て思い出しました。
あのお洒落な衣装、本当にお似合いで素敵でした

改めて好きな画がたくさんあって、ウキウキしました

『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

2013年10月27日 | 西島秀俊さん☆映画
『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

犬童一心監督、オダギリジョー(岸本春彦)、柴咲コウさん(吉田沙織)、西島秀俊さん(細川専務)、田中泯さん(卑弥呼)出演。



【STORY】
ゲイのための老人ホームを舞台に、ゲイである父親を許せない娘と、そこで暮らすゲイたちの様々な生き方を描いていく。キャッチフレーズは、「涙はきっと暖かい」(Wikipediaより)。

【感想レビュー】
これもレンタル開始当時に観ましたが、コメンタリー付きのDVDを中古で見つけたので思わず購入しました。

まずは久しぶりという事で、作品だけを観ました

やっぱり、なんか好き、な作品です。
老人ホームの内装や、そこに住む人達のファッション、食事やお茶を淹れるシーン一つとっても、なんて優雅な暮らしなんでしょう

お金が掛かっているとか、そういう事ではありません。
(掛かってしまうとは思いますが…)
食器、彩りの美しい料理の数々、ゆったりと時間をかけて頂く食事

そういった生活の細々としたことが…優雅で美しいのです

そして、ゲイを受け入れることに抵抗がある人達がたくさん、たくさん出てきます。

普段、自分は同性愛者の方を特別視などしないだろうと傲慢にも思っていますが、果たして本当にそうなのだろうか⁈…という事が突きつけられました、今回も!

『春、バーニーズで』を観た時もそう思ったのですが、特別視される事から拡がって、言われてみればごもっともな事だけれど、そんな事は想像した事も無かった、という視点がたくさん作品には散りばめられています。

家族にゲイである事を秘密にしてきたのに、お小水のお世話をしてもらう時にバレてしまうだとか…。
もう色々…。

なるほど、そういう痛みもあるのか…と。

そして、
美しいゲイ
どう観ても見た目がおっさんなゲイ
仏頂面をしたブス、
モテモテ女たらし専務、
いろいろ、いろいろ、

色んな登場人物が出てくるうちに、もうみんな人間じゃん、同じ人間じゃん、ってなってきます。
↑劇中の柴咲さん演じるサオリの口調っぽくなってマス…

性のアイデンティティーという視点を通して、人間そのものが深く描かれていました。

柴咲さんはふてった顔が可愛らしくて、素敵です♪
オダギリジョーさんの感情の発露を抑えた演技も白スーツも素晴らしかった

西島さん演じる専務の一番始めのシーンは、会社に入ってくるところですが、知らなくて観ていたとしても、あのシーンだけで、あ、この男は女好きで女たらしだと一瞬にして伝わってくると思います…
ふ、フェロモン…過多です。
一瞬で体現するから、西島さん凄いですね

そしてやっぱり、田中泯さん!!
この作品で初めて拝見したのですが、佇まいが…!!!
ダンサーだから、身体の周囲360度スキの無い佇まい…。
その後、他の作品などで拝見した時も
釘付けにさせられました