☆映画の旅の途中☆

色んな映画をどんどん観る旅

『九月に降る風』(2008)

2013年10月28日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『九月に降る風』(2008)

トム・リン(林書宇)監督、リディアン・ヴォーンさん(鳳小岳)、チャン・チエさん(張捷)、ジェニファー・チュウさん(初家晴)、ワン・ポーチエさん(王柏傑)出演。



【STORY】
1996年の夏、台湾郊外の新竹を舞台に、9人の高校生をめぐる切ない青春を描く。

【感想レビュー】
とっても爽やかな作品でした

1996年、当時高校生だった私としては…、懐かしくて、なんだか甘酸っぱい感じでした。

ポケベル‼

な、懐かし過ぎる…←遠い目…。

このメンバーでなら、なんにも怖くないっ‼…とか、もう果てなく突き抜けるエネルギーと爽快感のようなもの…私にもありましたねぇ…。

友情、そしてその絆も、一瞬の輝きのように刹那的でかえって愛おしいです…。

そう感じるようになったあたり…切ないっ…

青春群像劇ですが、臭過ぎる事もなく、素敵でした

エリック・ツァンさん、時間にしたら僅かな出演ですけど、パンチありました

現在のではないにしろ、台湾の郊外の高校生の暮らしなど、文化をリアルに感じる事が出来て、そこも楽しかったです

【追記】『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

2013年10月27日 | 西島秀俊さん 徒然日記
【追記】『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

本篇に続いて、DVDのコメンタリーを観たら…2回観たのと同じなので凄く時間かかりました…

今日は、もうのんびりDVDデーにしよう…。

コメンタリーを聴きながら観ると、改めてたくさん大好きなシーンがあるなぁと思います。

犬童監督、撮影担当の方、プロデューサーアシスタントの方、の3人でのお話しです。内容をちょっとだけ

西島さん、渋谷のとある坂を映画を観に行くために歩いていたのを見たとか、その時は遠くを見て胸を張って歩いていた、とか色々言われております。
普通の人だとか、。
でも演技の時は独特の雰囲気だ、とも。

西島さんの起用については、犬童監督がこのように仰っていました。

『西島くんは、あの、この細川専務の役は、あの…ほとんど他に居ないっていうか、うん、なんかこういう何を考えているか分からなくて、尚且つこう完璧な強さがあるっていうか、周りと全く関係ない強さを持っている人っていうと、西島くんしか思いつかなかったですね。』

『彼は最後まで、メゾン・ド・ヒミコとは外側に居る人間として設定されていて、これは一応あのー、“エイリアンみたいな人だ”と説明していたんですけど(細川専務)、その食べる事と生殖本能しか無い、生物として完全なものっていうか、そういう人として居て欲しかったですね。』

なんだか嬉しいですね

そうだ、高橋昌也さんとは東南角部屋の前に作品の中では共演されていたんですね。
もう一度観て思い出しました。
あのお洒落な衣装、本当にお似合いで素敵でした

改めて好きな画がたくさんあって、ウキウキしました

『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

2013年10月27日 | 西島秀俊さん☆映画
『メゾン・ド・ヒミコ』(2005)

犬童一心監督、オダギリジョー(岸本春彦)、柴咲コウさん(吉田沙織)、西島秀俊さん(細川専務)、田中泯さん(卑弥呼)出演。



【STORY】
ゲイのための老人ホームを舞台に、ゲイである父親を許せない娘と、そこで暮らすゲイたちの様々な生き方を描いていく。キャッチフレーズは、「涙はきっと暖かい」(Wikipediaより)。

【感想レビュー】
これもレンタル開始当時に観ましたが、コメンタリー付きのDVDを中古で見つけたので思わず購入しました。

まずは久しぶりという事で、作品だけを観ました

やっぱり、なんか好き、な作品です。
老人ホームの内装や、そこに住む人達のファッション、食事やお茶を淹れるシーン一つとっても、なんて優雅な暮らしなんでしょう

お金が掛かっているとか、そういう事ではありません。
(掛かってしまうとは思いますが…)
食器、彩りの美しい料理の数々、ゆったりと時間をかけて頂く食事

そういった生活の細々としたことが…優雅で美しいのです

そして、ゲイを受け入れることに抵抗がある人達がたくさん、たくさん出てきます。

普段、自分は同性愛者の方を特別視などしないだろうと傲慢にも思っていますが、果たして本当にそうなのだろうか⁈…という事が突きつけられました、今回も!

『春、バーニーズで』を観た時もそう思ったのですが、特別視される事から拡がって、言われてみればごもっともな事だけれど、そんな事は想像した事も無かった、という視点がたくさん作品には散りばめられています。

家族にゲイである事を秘密にしてきたのに、お小水のお世話をしてもらう時にバレてしまうだとか…。
もう色々…。

なるほど、そういう痛みもあるのか…と。

そして、
美しいゲイ
どう観ても見た目がおっさんなゲイ
仏頂面をしたブス、
モテモテ女たらし専務、
いろいろ、いろいろ、

色んな登場人物が出てくるうちに、もうみんな人間じゃん、同じ人間じゃん、ってなってきます。
↑劇中の柴咲さん演じるサオリの口調っぽくなってマス…

性のアイデンティティーという視点を通して、人間そのものが深く描かれていました。

柴咲さんはふてった顔が可愛らしくて、素敵です♪
オダギリジョーさんの感情の発露を抑えた演技も白スーツも素晴らしかった

西島さん演じる専務の一番始めのシーンは、会社に入ってくるところですが、知らなくて観ていたとしても、あのシーンだけで、あ、この男は女好きで女たらしだと一瞬にして伝わってくると思います…
ふ、フェロモン…過多です。
一瞬で体現するから、西島さん凄いですね

そしてやっぱり、田中泯さん!!
この作品で初めて拝見したのですが、佇まいが…!!!
ダンサーだから、身体の周囲360度スキの無い佇まい…。
その後、他の作品などで拝見した時も
釘付けにさせられました

『ラスト、コーション』(2007)

2013年10月26日 | 西洋/中東/アジア/他(1990年以降)
『ラスト、コーション』(2007)

アン・リー監督、トニー・レオンさん(イー)、タン・ウェイさん(ワン・チアチー/マイ夫人)、ジョアン・チェンさん(イー夫人)出演。


【STORY】
第二次世界大戦中、日本軍による事実上の占領下となっていた香港と上海を舞台に、日本の傀儡政権である汪兆銘政権の下で、抗日組織の弾圧を任務とする特務機関員の暗殺計画をめぐって、暗殺を目論む女スパイ(工作員)と、暗殺対象となった特務機関員との間に芽生えた愛情のゆくえを描いた物語。(Wikipediaより)

【感想レビュー】
これは…
長編小説をじっくり読んだような後のような気分です。

政府の要人と女スパイの組合せも、第二次世界大戦中の日本軍の占領下という不穏な時代においては、至極自然な感じでした。

ギリギリの性描写のシーン。
ん?…ギリギリ…果たしてギリギリ何だろうか!?!?
うーん、もう色々出てマス。

激しい性描写でしたが、ただのサービスシーンという訳ではありませんでした。

かと言って、官能的というのとも何か違うように思いました。
言葉に出来ない想いを身体でぶつけ合うもう一つの言葉での対話のようにも思えたし、、いやいや、そんな崇高なものでもないだろう…とも思えました

何なんだろう、この感覚は
…何なんでしょう。。

全てが小説のようだったのです
だからきっと、どんなシーンもちょっと磨りガラス越しに観たような感覚なのです
でもそこが良かったのですけれども!

あ…ただ一つ、生々しさを感じたのは…激しい濡れ場のシーンのタン・ウェイさんの腋毛が、妙に艶かしかったです…
そこだけがリアルに思えました。。

あと、トニーさんが車中にダイブするシーン!!
一目散に逃げるとこはちょっと引いてしまったけど…あのダイブするシーンが観れたから満足なのです

『突入せよ!あさま山荘事件』(2002)

2013年10月24日 | 邦画(1990年以降)
『突入せよ!あさま山荘事件』(2002)

原田眞人監督、役所広司さん、宇崎竜童さん、天海祐希さん、伊武雅刀さん、藤田まことさん出演。



【STORY】
長野県軽井沢町で1972年2月19日から2月28日に起きた、連合赤軍・あさま山荘事件を映像化した作品。原作は当時指揮幕僚団として派遣された佐々淳行の『連合赤軍「あさま山荘」事件』(文藝春秋刊)。(Wikipediaより)

【感想レビュー】
うーん…。
こんなに素晴らしい俳優陣なのに…消化不良な感じでした

元々、若松監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を観たいと思っていて、比較対象としてこちらを先に観る事にしました。

ほぼ、警察という権力者側の視点から描かれているのですが、その中でも警視庁vs長野県警のドタバタや、見えの張り合い、意地の張り合いが…見苦しかったです…
史実と違う要素も取り入れているとはいえ…。
ちょっと辟易気味で…。

この映画にというよりは、もしかしたらそういう稚拙で茶番のような事が、遠からずあったんだろうな…という事に辟易している気もします。


70年代を肌で感じていない世代な為、戦後からその頃までの日本の空気みたいなものに、とても興味があるのです。

両親はちょうどその頃に、青春時代を謳歌し、学生運動があった為、大学に一年近く通学出来なかったなど、色々教えてくれたりもしました。

けれども実のところ、その時代の空気のようなものは、なんとなーくでしか把握していないようにも思えますし、自分の周りの世界なんて、所詮は小さい限られたものなので、根掘り葉掘り聞くと、余計よく分からなくなってしまうのです。

私も90年代の後半の退廃的な空気を、肌で感じたけれど、言葉で説明しろと言われれば、きっと困ってしまうので、そういうものなのかもしれません


役所広司さんのちょっと飄々した感じは良かったのだけれども…。

若松監督の『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』を楽しみにしたいと思います。