米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出 (ヤフーニュース 2020/4/8)
■米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出
ヤフーニュース
2020/4/8
猪瀬聖
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200408-00172210/
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新型コロナウイルスの犠牲者数が爆発的に増加している米国で、とりわけ黒人の間に深刻な影響をもたらしている実態が徐々に明らかになり、社会の関心が高まっている。
人種間の格差は、一歩間違えば、米社会のアキレス腱である人種問題に火をつけかねないだけに、トランプ大統領も強い懸念を表明した。
犠牲者の72%が黒人
新型コロナによる死者数が100人を突破したシカゴ市のローリ・ライトフット市長は6日、新型コロナの人種別の感染者数と死者数のデータを公表。
「(人種間の)平等と統合を実現するため、われわれは今すぐ行動を起こさなければならない」と市民に訴えると同時に、黒人の感染者数の増加を抑えるための対策を強化することを約束した。
同市の発表によると、黒人は市の人口の30%を占めるにすぎないが、市内の全感染者数の半分以上を占め、全死者数に対する割合は72%に達した。
人口10万人あたりの感染率や致死率も、白人やヒスパニック系、アジア系に比べて3倍から7倍も高く、黒人の命がより危険にさらされている実態が明らかとなった。
シカゴ市だけではない。ワシントン・ポスト紙のまとめによると、デトロイト市を抱えるミシガン州は死者数がすでに800人を超えているが、その41%が、同州人口の14%にすぎない黒人だ。
また、ニューオリンズ市を中心とするルイジアナ州は、全人口に占める黒人の割合が32%と比較的低いにもかかわらず、死者数全体の70%を黒人が占めている。
貧困率は白人の2.4倍
カイザー・ファミリー財団がまとめた人種別貧困率データによると、人口の少ないネイティブ・アメリカン(先住民)を除けば、最も貧困率の高いのは黒人の22%で、最も低い白人の9%に比べ2.4倍も高い。
貧困率は地域によっても大きく異なり、ルイジアナ州やミシシッピ州などでは、黒人の貧困率は30%を超えている。
黒人の貧困率が高いのは、親が貧困のため子どもが十分な教育機会を得られず、貧困が次世代に受け継がれる問題や、居住地域が限られているため周囲の社会環境の影響を受けやすい問題など、これも理由は様々だが、貧困は、個人の健康に大きな影響を及ぼしている。
新型コロナは、基礎疾患を持っている人のほうが重症化しやすく死亡リスクも高いことがわかっているが、米国では、糖尿病や慢性腎臓病、高血圧の持病を抱える人のリスクがより高いことが、データから徐々に明らかになってきている。
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■米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出
ヤフーニュース 2020/4/8 猪瀬聖
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200408-00172210/
■トランプ氏「人種差別」発言止まらず 白人票に固執
日本経済新聞
2019/7/30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47955620Q9A730C1FF8000/
トランプ米大統領が「人種差別」と解釈されかねない発言を繰り返している。
非白人の女性議員に「国に帰っては」と促したのに続き、29日には著名な公民権活動家に対して「彼は白人や警官を憎んでいる」と非難した。
2020年の大統領選に向けて白人層の支持固めを優先している。
野党の民主党は猛反発しており、米社会の分断に歯止めがかからない。
「困窮する人々のために何もなし遂げていない。悲しいことだ!」。
トランプ氏は29日、メリーランド州ボルティモアを地盤とする黒人のイライジャ・カミングス下院議員をツイッターでこう非難した。
27日にも「(ボルティモアは)ネズミがはびこり、吐き気がするとんでもない場所だ」と中傷した。
カミングス氏はロシア疑惑などでトランプ氏を厳しく追及するベテラン議員だ。
トランプ氏は、カミングス氏を擁護するため29日にボルティモアで記者会見を開いた公民権活動家のアル・シャープトン師に対しても「ペテン師で問題ばかりを起こす人物だ」と批判した。
シャープトン師は「黒人代表」として04年の大統領選に出馬した著名人。
同師に対する批判は、マイノリティーからの一層の反発を招きかねない。
トランプ氏は白人の支持基盤を固めようと躍起になっている。
米メディアによると、複数のトランプ氏側近は人種差別的な発言でさえも同氏の支持基盤である白人労働者から共感を得ていると結論づけている。
ロイター通信によると、トランプ氏の支持率は7月下旬に共和党員に限ると81%と高水準を維持している。
トランプ氏はマイノリティー層に支持基盤を広げるのではなく、白人層の求心力を高めることを優先する。
マイノリティー層の投票率は低水準にとどまる傾向があり、支持を失っても、白人層の投票率を上げれば大統領再選につながると判断している節がある。
米社会の分断をあおって僅差で勝利した16年の大統領選と同じ戦略だ。
民主党はトランプ氏に反発する。
大統領選に名乗りを上げているバイデン前副大統領は29日、ツイッターで「トランプ氏が大統領職を利用し、国民に対して人種差別的な攻撃を仕掛けている事実は軽蔑すべきことだ」と非難した。
ペロシ下院議長も「カミングス氏に対する全ての人種差別的な批判を受け入れない」と強調した。
民主党が30~31日に開く大統領選の候補指名争いに向けた討論会でも人種問題は争点の一つになりそうだ。
過度な人種差別的発言には、政権内でもトランプ氏に苦言を呈する向きがある。
米メディアによると、トランプ氏が7月中旬に開いた集会で支持者が非白人の女性議員を「国に送還すべきだ」との掛け声を繰り返したことについて、ペンス副大統領や長女イバンカ大統領補佐官が好ましくないとの考えをトランプ氏に伝えたという。
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■トランプ氏「人種差別」発言止まらず 白人票に固執
日本経済新聞2019/7/30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47955620Q9A730C1FF8000/
■トランプ支持が映す「分断」データ分析
西日本新聞 国際面
2020/1/6
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/573439/
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4年に1度の米大統領選が11月3日に行われる。
最大の焦点はトランプ大統領の再選がなるかどうか。
昨年11月に実施した西日本新聞あなたの特命取材班の通信員アンケートでも「どんな人がトランプ氏を支持しているのか」という根本的な質問が多く寄せられた。
そこで米国内の各種世論調査からトランプ氏の支持率を人種や年齢、地域別などで分析すると、米社会が抱える「分断」の現状が浮かび上がってきた。
トランプ氏の各種調査の平均支持率は2017年1月の大統領就任直後を除き、常に「不支持」が「支持」を上回る。
ただ、昨年12月に下院で弾劾訴追されるなど苦しい政権運営が続くにもかかわらず、支持率に大きな変化はなく、4割台を維持している。
背景として指摘されるのが熱烈な「岩盤支持層」の存在だ。
▼人種
その代表格は「白人」。
米紙ワシントン・ポストとABCテレビの世論調査によると、白人層の半数がトランプ氏を支持する一方、黒人など非白人層の支持は約2割にとどまる。
米国では人口に占める白人の割合が減少し、40年代には非白人が白人を上回るとみられる。
白人層には少数派に転じることへの懸念のほか「移民の流入で仕事が奪われた」といった不満もくすぶる。
移民流入を厳しく規制するトランプ氏への白人の評価は高い。
一方、トランプ氏の移民政策には人種差別との批判もあり、非白人層の反発は強い。
トランプ氏は「黒人やヒスパニック(中南米系)の失業率は改善した」などとアピールするが支持は広がりを欠く。
▼男女、年齢
性別でみると、トランプ氏支持の割合は男性の方が高い。
女性スキャンダルの影響に加え、学校での乱射事件が頻発するなど子供の安全に関わる銃規制に消極的で、人工妊娠中絶に反対の姿勢を示していることも、女性からの厳しい評価につながっている。
年代別では、株価の上昇や低い失業率など堅調な景気を反映し、働き盛りの中高年の支持率は4割を超える。
これに対し「大学を出ても好待遇の仕事が少ない」などと不満を抱く若者らの支持は2~3割で低迷する。
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■トランプ支持が映す「分断」データ分析
西日本新聞 国際面 2020/1/6
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/573439/
【コロナウィルス発生源】
■中国の武漢研究所、実は米国が資金
朝日新聞デジタル 2020年5月10日
編集委員・佐藤武嗣
https://www.asahi.com/articles/ASN5B6VLGN5BUHBI003.html