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米中露「国益ファースト」の時代に、改めて問うべき「日本の国益」(現代ビジネス:講談社:2018.09.17)

2021-10-04 06:05:27 | 日記

 

■米中露「国益ファースト」の時代に、改めて問うべき「日本の国益」

進むべき道は「日米同盟+α」にあり


「現代ビジネス」講談社(2018.09.17)小原雅博
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57490

 

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トランプ大統領の「アメリカ第一」によって怪しくなってきた。

強国・強軍という「中国の夢」の実現を目指す習近平国家主席は「一帯一路」に象徴される大国外交を展開する。

中国台頭は続き、パワー・バランスも変化する。

台頭国家の国益やパワーが既存の規範や秩序を脅かし、権力政治というリアリズムが幅を利かす。

そんな流れが欧米諸国の民主主義の不振・減退によって勢いを増している。

流動化し、液状化し、無秩序化する世界はどこに向かうのか?

その答えは、戦後世界を60年以上にわたってリードしてきたアメリカと、世界の頂点を目指す中国の行方と両国の関係にかかっている。


・中国はアメリカを追い越すのか?米中両大国は「トゥキディデスの罠」を回避できるのか?


トランプ政権は、中国を「アメリカの国益や価値観と対極にある世界を形成しようとする修正主義勢力」と明言した。

米中両大国が国益のみならず、価値観をめぐって闘争する「新冷戦」に突入したかのようだ。

ハイテク覇権をめぐる貿易戦争はその例だ。

アジアの中小国は、台頭する超大国候補と疲弊した超大国の狭間で経済利益と安全保障リスクのジレンマに揺れる。

ある国は中国の唱える「平和的発展」を疑問視しつつも、中国との経済関係の発展に期待を寄せる。

また、ある国はアメリカの軍事プレゼンスを願いつつも、その行方に不安を覚える。

中国はそんな諸国への外交攻勢を強める。

アメリカ優位が崩れつつある中で、「勝ち馬」中国に乗り換える国が出てきても不思議ではない。

「China Pivot (中国旋回)」したフィリピンのドゥテルテ大統領は「ロシアか中国が新秩序創設を決めるなら、私はそれに一番に参加する」と公言した。

東アジアは中国との合従連衡やバンドワゴンの時代に突入した。


・日本の国益を脅かす「3つの脅威」


2013年、安倍政権は日本初の「国家安全保障戦略」を策定し、その中で、①日本の平和と安全、②日本の繁栄、?リベラル国際秩序の擁護を日本の国益として位置付けた。

戦後、日本政府が国家の重要な政策において日本の国益を規定したのはこれが初めてであった。

こうした日本の国益を脅かす問題として、第4章で、3つの脅威を取り上げた。


①国家・国民の平和と安全という死活的国益に関わる北朝鮮の核・ミサイルの問題


②国家の主権や領土・領海に関わる尖閣諸島を含む東シナ海の問題


③法の支配という国際秩序の擁護に関わる南シナ海の問題


こうした問題の本質に迫り、日本としてどう対処するのか、どう国益を守るのか、そのための戦略や政策を論じた。
 
戦後の日本外交の基軸は一貫して日米同盟であり続けてきた。

そして、国際情勢が大きく変化し、「アメリカ第一」がリベラル秩序と同盟関係を揺るがす今日も、日米同盟の先に何かを見つけようとの動きは見られない。

アメリカの「正常化」を待つ日本。

しかし、トランプ政治が問題の現れであって、原因でない以上、第二、第三のトランプが現れる可能性もある。

それは、日米同盟だけで日本の国益を守れるのかとの疑問を生む。

「日米同盟+α」戦略を構想し、推進する時である。

 

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■米中露「国益ファースト」の時代に、改めて問うべき「日本の国益」
「現代ビジネス」講談社(2018.09.17)小原雅博
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57490

 

 


■米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出  ■白人票に固執 ■「分断」データ分析

2021-10-04 06:02:52 | 日記

 

米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出 (ヤフーニュース 2020/4/8)

■米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出

ヤフーニュース
2020/4/8
猪瀬聖

https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200408-00172210/

 

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新型コロナウイルスの犠牲者数が爆発的に増加している米国で、とりわけ黒人の間に深刻な影響をもたらしている実態が徐々に明らかになり、社会の関心が高まっている。

人種間の格差は、一歩間違えば、米社会のアキレス腱である人種問題に火をつけかねないだけに、トランプ大統領も強い懸念を表明した。

 

犠牲者の72%が黒人


新型コロナによる死者数が100人を突破したシカゴ市のローリ・ライトフット市長は6日、新型コロナの人種別の感染者数と死者数のデータを公表。

「(人種間の)平等と統合を実現するため、われわれは今すぐ行動を起こさなければならない」と市民に訴えると同時に、黒人の感染者数の増加を抑えるための対策を強化することを約束した。

同市の発表によると、黒人は市の人口の30%を占めるにすぎないが、市内の全感染者数の半分以上を占め、全死者数に対する割合は72%に達した。

人口10万人あたりの感染率や致死率も、白人やヒスパニック系、アジア系に比べて3倍から7倍も高く、黒人の命がより危険にさらされている実態が明らかとなった。

シカゴ市だけではない。ワシントン・ポスト紙のまとめによると、デトロイト市を抱えるミシガン州は死者数がすでに800人を超えているが、その41%が、同州人口の14%にすぎない黒人だ。

また、ニューオリンズ市を中心とするルイジアナ州は、全人口に占める黒人の割合が32%と比較的低いにもかかわらず、死者数全体の70%を黒人が占めている。


貧困率は白人の2.4倍


カイザー・ファミリー財団がまとめた人種別貧困率データによると、人口の少ないネイティブ・アメリカン(先住民)を除けば、最も貧困率の高いのは黒人の22%で、最も低い白人の9%に比べ2.4倍も高い。

貧困率は地域によっても大きく異なり、ルイジアナ州やミシシッピ州などでは、黒人の貧困率は30%を超えている。

黒人の貧困率が高いのは、親が貧困のため子どもが十分な教育機会を得られず、貧困が次世代に受け継がれる問題や、居住地域が限られているため周囲の社会環境の影響を受けやすい問題など、これも理由は様々だが、貧困は、個人の健康に大きな影響を及ぼしている。

新型コロナは、基礎疾患を持っている人のほうが重症化しやすく死亡リスクも高いことがわかっているが、米国では、糖尿病や慢性腎臓病、高血圧の持病を抱える人のリスクがより高いことが、データから徐々に明らかになってきている。


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■米国の新型コロナ犠牲者、黒人が突出
ヤフーニュース 2020/4/8 猪瀬聖
https://news.yahoo.co.jp/byline/inosehijiri/20200408-00172210/

 

 

 


■トランプ氏「人種差別」発言止まらず 白人票に固執

日本経済新聞
2019/7/30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47955620Q9A730C1FF8000/


トランプ米大統領が「人種差別」と解釈されかねない発言を繰り返している。

非白人の女性議員に「国に帰っては」と促したのに続き、29日には著名な公民権活動家に対して「彼は白人や警官を憎んでいる」と非難した。

2020年の大統領選に向けて白人層の支持固めを優先している。

野党の民主党は猛反発しており、米社会の分断に歯止めがかからない。

「困窮する人々のために何もなし遂げていない。悲しいことだ!」。

トランプ氏は29日、メリーランド州ボルティモアを地盤とする黒人のイライジャ・カミングス下院議員をツイッターでこう非難した。

27日にも「(ボルティモアは)ネズミがはびこり、吐き気がするとんでもない場所だ」と中傷した。

カミングス氏はロシア疑惑などでトランプ氏を厳しく追及するベテラン議員だ。

トランプ氏は、カミングス氏を擁護するため29日にボルティモアで記者会見を開いた公民権活動家のアル・シャープトン師に対しても「ペテン師で問題ばかりを起こす人物だ」と批判した。

シャープトン師は「黒人代表」として04年の大統領選に出馬した著名人。

同師に対する批判は、マイノリティーからの一層の反発を招きかねない。

トランプ氏は白人の支持基盤を固めようと躍起になっている。

米メディアによると、複数のトランプ氏側近は人種差別的な発言でさえも同氏の支持基盤である白人労働者から共感を得ていると結論づけている。

ロイター通信によると、トランプ氏の支持率は7月下旬に共和党員に限ると81%と高水準を維持している。

トランプ氏はマイノリティー層に支持基盤を広げるのではなく、白人層の求心力を高めることを優先する。

マイノリティー層の投票率は低水準にとどまる傾向があり、支持を失っても、白人層の投票率を上げれば大統領再選につながると判断している節がある。

米社会の分断をあおって僅差で勝利した16年の大統領選と同じ戦略だ。

民主党はトランプ氏に反発する。

大統領選に名乗りを上げているバイデン前副大統領は29日、ツイッターで「トランプ氏が大統領職を利用し、国民に対して人種差別的な攻撃を仕掛けている事実は軽蔑すべきことだ」と非難した。

ペロシ下院議長も「カミングス氏に対する全ての人種差別的な批判を受け入れない」と強調した。

民主党が30~31日に開く大統領選の候補指名争いに向けた討論会でも人種問題は争点の一つになりそうだ。

過度な人種差別的発言には、政権内でもトランプ氏に苦言を呈する向きがある。

米メディアによると、トランプ氏が7月中旬に開いた集会で支持者が非白人の女性議員を「国に送還すべきだ」との掛け声を繰り返したことについて、ペンス副大統領や長女イバンカ大統領補佐官が好ましくないとの考えをトランプ氏に伝えたという。


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■トランプ氏「人種差別」発言止まらず 白人票に固執
日本経済新聞2019/7/30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO47955620Q9A730C1FF8000/

 

 

 

 

 

■トランプ支持が映す「分断」データ分析

西日本新聞 国際面 

2020/1/6

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/573439/


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4年に1度の米大統領選が11月3日に行われる。

最大の焦点はトランプ大統領の再選がなるかどうか。

昨年11月に実施した西日本新聞あなたの特命取材班の通信員アンケートでも「どんな人がトランプ氏を支持しているのか」という根本的な質問が多く寄せられた。

そこで米国内の各種世論調査からトランプ氏の支持率を人種や年齢、地域別などで分析すると、米社会が抱える「分断」の現状が浮かび上がってきた。

トランプ氏の各種調査の平均支持率は2017年1月の大統領就任直後を除き、常に「不支持」が「支持」を上回る。

ただ、昨年12月に下院で弾劾訴追されるなど苦しい政権運営が続くにもかかわらず、支持率に大きな変化はなく、4割台を維持している。

背景として指摘されるのが熱烈な「岩盤支持層」の存在だ。


▼人種

その代表格は「白人」。

米紙ワシントン・ポストとABCテレビの世論調査によると、白人層の半数がトランプ氏を支持する一方、黒人など非白人層の支持は約2割にとどまる。

米国では人口に占める白人の割合が減少し、40年代には非白人が白人を上回るとみられる。

白人層には少数派に転じることへの懸念のほか「移民の流入で仕事が奪われた」といった不満もくすぶる。

移民流入を厳しく規制するトランプ氏への白人の評価は高い。

一方、トランプ氏の移民政策には人種差別との批判もあり、非白人層の反発は強い。

トランプ氏は「黒人やヒスパニック(中南米系)の失業率は改善した」などとアピールするが支持は広がりを欠く。


▼男女、年齢


性別でみると、トランプ氏支持の割合は男性の方が高い。

女性スキャンダルの影響に加え、学校での乱射事件が頻発するなど子供の安全に関わる銃規制に消極的で、人工妊娠中絶に反対の姿勢を示していることも、女性からの厳しい評価につながっている。

年代別では、株価の上昇や低い失業率など堅調な景気を反映し、働き盛りの中高年の支持率は4割を超える。

これに対し「大学を出ても好待遇の仕事が少ない」などと不満を抱く若者らの支持は2~3割で低迷する。


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■トランプ支持が映す「分断」データ分析
西日本新聞 国際面 2020/1/6
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/573439/

 

 

 


【コロナウィルス発生源】

■中国の武漢研究所、実は米国が資金

朝日新聞デジタル 2020年5月10日

編集委員・佐藤武嗣

https://www.asahi.com/articles/ASN5B6VLGN5BUHBI003.html

 

 


日本人が「悪い伝統」も残したがる残念な理由~ルールを変えたい人ほど日本では生きづらい~(東洋経済オンライン 2019/01/20)

2021-10-04 06:02:09 | 日記

 

■日本人が「悪い伝統」も残したがる残念な理由


ルールを変えたい人ほど日本では生きづらい


東洋経済オンライン(藤井青銅)
2019/01/20

https://toyokeizai.net/articles/-/260638?page=5

 

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「伝統」はツールであるにすぎない。

「伝統」維持のための「マウンティング」ではなく、「マウンティング」維持のための「伝統」。


いわば、方便としての伝統だ。

確かに、そういう利用例もある。なにか大きな構図を構築・維持するための便利ツールとして伝統を使っているのだから、いわば”伝統機関説”だ(どうか、国会で排撃されませんように)。


どんなジャンルでも、「伝統を大切に思い、それを周囲に伝える人」は次の4つのパターンに分けられる。

横軸に、その人の「伝統への入れ込み具合」を取った。


右に行くほど「好き、大切に思っている、伝えたい」の度合いが強い。

左は「さほど好きでもない」と書いてはいるが、もちろん「嫌い」というわけではない。


周囲が思うほど、強いこだわりはないということだ。


縦軸は、自由度。下に行くほど「伝統に従え、変えてはいけない」と強制の圧力が強くなる。


上に行くほど、「そうではあるけど、判断はあなたの自由だ」ということ。

 

A:この伝統が好きで、とても大切だと思っている。なくしたくない、次の世代に伝えたい。あなたにも好きになってもらいたい。……けれど、あなたがどう判断するかは自由だ、というタイプ。


B:この伝統が好きで、とても大切だと思っている。なくしたくない、次の世代に伝えたい。あなたにも好きになってもらいたい。……だから、あなたもこの伝統に従うべきだ、というタイプ。


C:この伝統が好きで、とても大切だと思っている。なくしたくない、次の世代に伝えたい、と表向きは表明しているが、本心はそれほどでもない。……けれど、あなたもこの伝統に従うべきだ、というタイプ。


D:この伝統が好きで、とても大切だと思っている。なくしたくない、次の世代に伝えたい、と表向きは表明しているが、本心はそれほどでもない。……だから、あなたがどう判断するかは自由だ、というタイプ。

 

 

Aは、純粋な伝統好き。

その道のプロとか通と呼ばれる人たちだ。

面白いことに、ジャンルを極めたプロほど「基本さえわかってくれれば、あとは自由でいい」という人が多い。

周囲にいる関心がない人にアピールはするが、強要はしない。

Dはライトユーザー。

BとCは、伝統マウンティング派だ。

Bは熱狂的で、Aと違うのは「変えてはいけない」と伝統原理主義的になり、周囲にも強制したがる。

やや信心みたいになってくる。まわりにいるとやっかいで面倒な存在だが、本人は「よかれと思って」いるので悪気はない(だから、やっかいで面倒なのだが)。


タチが悪いのがCだ。

実はそれほどその伝統へのリスペクトはないが、これを持ち出せば相手は反対しづらいので、方便として伝統を持ち上げている。

これが、「社会制度」などの大きな枠組みや個人の心の内面にまで関わってきて、「日本古来の伝統を変えるな」「日本人は昔からそうやってきたのだから従え」「伝統的な文化・しきたりを絶やすな、守れ」となると、やっかいとか面倒の域を越えてしまう。

 

緩やかな衰弱まねく「前例踏襲」

 

こんなふうに近視眼的に、あるいは自分に都合がいい面だけを見て、「伝統を変えるな、従え、絶やすな、守れ」という人たちに対し、いつの時代も「変えたほうがいいんじゃないか」という変革者は現れる。

もちろん、それに抵抗する人たちがいる。

もうこの世にいない先人たちは何も言わないが、変革者のすぐ上位にいる先輩たちが、待ったをかけるのだ。

「俺の目の黒いうちは変えさせん」というアレだ。


その気持ちは、まあわかる。

自分たちが信じ、守ってきたナニカが否定されたように感じ、それは自分という人間を否定されたようにも思うのだろう。

場合によっては、自分たちの地位が脅かされることになるかもしれない。

そこで、背負った先人たちの逆ピラミッドを使い、いかに変えてはいけないかを力説し、変えることによる危険性を訴え、圧力をかける。

言い方は悪いが、既得権益と権威の維持と保護だ。

日本の組織(とくに官僚機構)はこれが多い。

前例踏襲で、変わらないことが第一の目標。

「なにもしないことのためにはなんでもする」という、なんだか不思議な労力をいとわない。

これは一見、現状維持だが、言い方を変えれば、ゆるやかな衰弱だ。

 


(中略)

 


何かを熱心に支持し、信奉する人たちは、世の中の流れが変わると、手のひらを返しだし熱心さは変わらない。

ただその方向が変わるだけ。

「鬼畜米英」から「アメリカ一辺倒」に変わった早さは、誰もが指摘するところだろう。

さまざまなジャンルでも、それは同様だ。

実はこれは、「変えるな!」でも「変われ!」でも同じなのだ。

「存続させろ!」でも「廃止しろ!」でも同じ。

「○○はすばらしい!」でも「○○なんてダメ!」でも同じ。

○○のところに明治維新、民営化、グローバリズム、アメリカ、日本などを入れてみればわかる。

結局は、「上からの圧力がきている」という安心感というか、お墨付きを担保に、「下からの圧力」が呼応している。

 

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■日本人が「悪い伝統」も残したがる残念な理由
ルールを変えたい人ほど日本では生きづらい
東洋経済オンライン(藤井青銅)
2019/01/20
https://toyokeizai.net/articles/-/260638?page=5