■医薬品、貿易赤字3兆円超
日本経済新聞(2016年7月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04575210X00C16A7TJN000
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日本の医薬品と医療機器は、ともに輸入額が輸出額を大幅に上回る貿易赤字が続いており、その赤字幅は年々広がっている。
厚生労働省の統計調査によると、医薬品の輸入額は4年間で37%増え、2014年に3兆1884億円に達した。
一方輸出額は微減を続け、14年は1260億円と、輸入額の25分の1にとどまった。
赤字額は3兆円を超える。
輸入している医薬品は抗がん剤や糖尿病薬、抗ウイルス剤が上位に並ぶ。
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■医薬品、貿易赤字3兆円超
日本経済新聞(2016年7月8日)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO04575210X00C16A7TJN000
■医薬品の輸入超過、11年2.4兆円 10年連続拡大
日本経済新聞(2012年8月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2101Y_R20C12A8PP8000
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厚生労働省が21日発表した2011年の薬事工業生産動態統計によると、医薬品の輸出額から輸入額を差し引いた金額が2兆3929億円の赤字となった。
統計でさかのぼれる01年以降、赤字額は最大で、赤字幅は10年連続で拡大した。
海外から抗がん剤など高価な医薬品の輸入が増え、輸入超過が広がっている。
医薬品の輸出額は前年比4.2%減の1384億円となり、2年連続の減少。輸入額は9.3%増の2兆5313億円だった。
輸入額は10年連続で増加し、10年前の2.5倍に膨らんだ。
01年に9728億円だった輸入赤字額も10年で2.5倍に急拡大した。
輸出は中国やタイなど新興国向けは伸びたが、米国や韓国向けなどが減った。
一方、最大の輸入先の米国からの輸入は大きく伸びた。
種類別では、輸入額が最も大きいのは抗がん剤で3945億円、次いで糖尿病薬が1511億円だった。
これらの薬の開発は欧米の製薬会社が先んじており、輸入が膨らむ要因となっている。
医療機器の輸出額は、6.1%増の4809億円、輸入額は0.3%増の1兆584億円だった。医療機器も輸入超過が続いている。
この統計は医薬品や機器を製造する事業所を対象に実施している。
完成品の市場価格を基に算出しており、貿易統計よりも金額が大きくなる傾向がある。
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■医薬品の輸入超過、11年2.4兆円 10年連続拡大
日本経済新聞(2012年8月21日)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS2101Y_R20C12A8PP8000
■貿易赤字「陰の主役」は薬 輸入超過、10年前の5倍~開発競争で後手に~
日本経済新聞(2012年5月14日)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS10035_R10C12A5NN1000
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医薬品の輸入が拡大している。
新薬開発で米欧の後手に回り、海外から高額な抗がん剤などを買う必要があるためだ。
輸入が輸出を上回った額(輸入超過額)は2011年には10年前の5倍の1兆3660億円で、日本の貿易赤字(2.5兆円)の隠れた主役になっている。
40兆円規模に膨らんだ日本の医療費を支える税金と保険料は、海外に流れ出ているのが現状だ。
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■貿易赤字「陰の主役」は薬 輸入超過、10年前の5倍~開発競争で後手に~
日本経済新聞(2012年5月14日)
https://www.nikkei.com/article/DGXNASFS10035_R10C12A5NN1000