「大臣」は公人!

松本大臣が辞任した。むべなるかな、という感想である。ちょっとこれに関連して。

まず辞職したいと首相に言ったら菅総理は慰留した、という。ということは辞めるなということだろうが、どうしてあんな言動をとった大臣を容認するのか、分からない。

大臣が公の立場で知事などと語り合う。その際、マスコミ関係者やカメラも同席しているだろう。一言一句も一挙手一投足も注目されているはずだ。それは大臣が典型的な公人であるからだ。そんなことはわかっていながらああいう発言・言動をするというのは、私には分からない。心の中はともかくとしてせめて表向きぐらい紳士的なやりとりをするのが「常識」というものではないか、と思うのだが、松本さんたちにはどうしてそんなことが分からないのか、が分からない。

「九州人として言葉が荒々しい」「B型血液だから」「言葉が足りなかった」などいいわけにもならない。九州人が泣くのでは。B型云々は「語るに落ちた」(うっかり本当のことを言った)にしてはお粗末のきわみ。B型の人が泣くのでは。「オフレコだ。バラしたら新聞社がつぶれる」などの言葉がどうして言葉足らずなのか。おどしそのものだ。「オレ様」意識丸出し。

辞任のセリフに「妻や息子たちに世話になった」などといった。本当にそう思っているとしても、こんな内輪(プライベート)なことを公の場で「感謝の言」として述べる神経に私などの「常識」では理解できない。もし感謝したいのであれば別に言えばいい。

大臣を辞めることで「残念」という意見も多いのは、被災地への政治を可及的速やかに導入したいという気持ちの表れなのだろう。また政治が遠のく。どちらにしても現政権の非力が露呈された。しかしポスト菅さんのメドはまだない。「最小不幸社会にしたい」という菅首相の願いはますます進行する不幸にかき消されていく。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 「こんなヤツ... 道議会でフリ... »