村上春樹著「色彩を持たない田崎つくると、彼の巡礼の年」

36歳、独身の主人公が、色をもつ名前の友人や恋人との、まさに巡礼のごとき遍歴をする小説である。
読み出したらなかなか本を離せないという、最近では珍しい書であった。著者独特の、人間の関係や男女の関係の実に微妙な描き方に感心したり、感動したり。

村上春樹という作家が私自身の読書環境の中からしばらくは離れない作家であることだけは確かである。

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