ヨーロッパの人口3分の1が死んだというペスト

今、日本では新型コロナ菌による感染症がまだまだ続きそうだ。世界の状況が報道されていないのだが、ヨーロッパなどでは日本よりもはるかに深刻な事態になっているらしい。

人類はこのような感染症(伝染病)の拡大による人口の減少をもたらした事実を幾度か体験している。世界史の教科書にある14世紀のペストの大流行はヨーロッパの人口3分の1を死亡させたといわれる悲劇だった。

「世界史のミカタ」によると、この時期(1340年代)寒冷化が進んで農業生産力が急激に減退した。そういう事態の中で抵抗力が衰えた人びとを直撃してのがペスト菌だったのだろう。ちなみにこの感染症が猛威をふるった時期の少し前、モンゴル軍がヨーロッパに侵入している。こういうこともペスト菌被害を拡大させることになった要因だったのかも知れないが。

自然環境の変化が人類の不幸を招く重要な要因になっていたと言える。今の感染症被害の拡大が自然環境の破壊とどこかで関連しているのではないのか、と思ったのだが。
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