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高速バスツアー事故

4月29日、関越自動車道で起こった高速バスツアー事故は、その後いろいろな側面が明らかになるにつれ、言いようのない怒りというか悲しみというか、堪えられない気持ちだ。請け負ったバス会社「陸援隊」(この名称もいわれがあるのだろうか。明治維新時の海援隊と並ぶグループの名称)のいい加減さ、運転手の居眠り、ツアーを企画した会社の丸投げ的な委託、などなどどこもかしこもカネ儲けオンリーの行為の積み上げが7人の死亡と多くの負傷を生んだ要因だった。

国交省が、こういう交通問題を統括する役所なのだが、ニュースで登場する係官の発言も、とにかく自己の責任を後ろにおいやる自己防御本能丸出しという感じがする。
客観的な数字でいえば、こういう問題を監督・査察する役人は約300人だという。この数字で、命をあずかる自動車その他の交通機関の会社や人的な条件などを監督・査察するとのことで、これらの会社など数百社、数千人が対象となるのだそうだ。

国家公務員を減らし、給料が高いから減らす、などという公務員バッシングの風潮の中で、役人の皆さんも、まじめであればあるほど悩むのではないだろうか。
減らせばいいというものではない。増やさなければならないところは大胆にその態勢を保証しなければまるまい。何とかの一つ覚えのような、公務員バッシングでは、本当に国民のためになるような使命感を喪失していかないだろうか、そういう公務員の「戦意喪失」が心配である。

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