「キックバック」という語

最近やたらにこのキックバックという語句を耳にしたり目にしたり。これまでこの語はそれほど使われていただろうか。私もどこかで聞いたことはあったかもしれないが、その意味はよくわからない、という思いだった。
「うしろに蹴ること」などの意味では全くない。最近のこれは、「一般的には、取引や契約の中で行われ、売り手が買い手に対して商品やサービスを提供する代わりに、買い手が売り手に報酬を支払う形態です」とある。
ようするに、買い手が正当な代金支払いの他にある種のリベートを売り手にこっそり支払うこと、という意味だろう。
ネット上でのこの語は、「各議員が販売した政治資金パーティー券の収入が割り当てられたノルマを超えると、議員に戻す『キックバック』が行われ、一部は資金の流れを政治資金収支報告書に記載せず、裏金にしていた疑い」というように使われている。

ある議員(自民)が、1枚2万円のパーティ券を100枚売るノルマを達成し、150枚売ったとしたら、100万円を公的台帳に記さないで自分のカネにするということなのかな。だからこのカネは裏金となる。こういうごまかしを公然と行ってきた。
自民党の安倍派が政治資金パーティーを通じて、裏金を作っていたのではないかと指摘されていることについて、安倍派の高木事務総長は「慎重に事実関係を確認し、適切に対応していきたい」と話しました。

よく出てくる語は「慎重に事実関係を確認する」「これから慎重に事実関係を確認して適切に対応していきたいと思っております」。

私たちは、まさに「事実関係を確認して、政治的責任を厳しく問うていく」ことが必要なのだろう。
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