超空洞からの贈り物

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AMGの次期フラッグシップ、SLS・AMGが2010年に発売

2009年03月13日 18時39分15秒 | Weblog
ダイムラーAGは、現在開発中の新型スーパースポーツカーであるメルセデス・ベンツSLS・AMGの存在を明らかにした。

 SLS・AMGは、メルセデス・ベンツの高性能モデル開発部門であるメルセデスAMG社が、40年にわたる歴史において初めて完全に社内で開発したモデル。伝説の300SLを彷彿とさせるガルウイングドアを備えたこのモデルは、間もなく生産終了となるSLRマクラーレンの後を受けて、メルセデスAMGのハイパフォーマンス・イメージを牽引するモデルとなる。

 パワーユニットは、最高出力571hp/6800r.p.m.、最大トルク66.3kg-m/4750r.p.m.のAMG製自然吸気6.2リッターV8DOHCを搭載。フロントミッドに搭載される、M159型と呼ばれるこのエンジンは、従来のM156型をベースに、オンデマンド式オイルポンプを備えたドライサンプ式オイル潤滑システムや、完全新設計のインテークシステム、鍛造ピストン、強化クランクシャフトベアリングを採用したほか、バルブやカムシャフトやエグゾーストシステムに改良を加え、高出力化と低重心化、軽量化を達成。エンジン単体重量は206kgとなっている。

 また、シリンダー内壁にTWAS(ツイン・ワイヤー・アーク・スプレード)と呼ばれるAMG製エンジン専用のコーティングを施し、フリクションを低減。先進の触媒技術によりEU5やLEV2、ULEVをクリアする優れた環境性能も達成した。

 トランスミッションは、トランスアクスル・レイアウトのデュアルクラッチ式7段2ペダルM/Tを組み合わせる。ドライブシャフトとトルクチューブはカーボンファイバー製とした。リアアクスルには機械式LSDを装備している。また、パワートレインには“コンフォータブル”から“エクストリーム・スポーティ”まで4段階のドライビングモード切り替え機能を採用。レーススタート機能(ローンチコントロール機能)も搭載している。

 ボディは、軽量かつ高剛性なアルミスペースフレームを採用。前後ダブルウィッシュボーンのサスペンションには鍛造アルミ製のウィッシュボーンおよびハブキャリアを採用した。ブレーキは、極めて優れた制動性能と軽量化を両立した新開発のセラミック・コンポジット・ブレーキを装備。ホイールはフロントが9.5J×19インチ、リアは11.0J×20インチの軽量な流体成形アルミホイールを装着。タイヤはフロントが265/35R19、リアは295/30R20の専用開発タイヤとなる。

 この結果、SLS・AMGは前後48:52という理想的な前後重量配分を実現し、卓越したハンドリング性能を手に入れた。また、車輌姿勢安定化システムのESPは、“ESPオン”、“ESPスポーツ”、“ESPオフ”の3モードをボタン操作で切り替えられる3ステージESPを採用している。

 車輌重量は1620kgで、パワー・ウェイト・レシオは2.84kgとなる。気になる動力性能は、0~100km/h加速3.8秒、最高速度315km/hとなる見込みだ。

 なお、2006年第4四半期にスタートしたSLS・AMGの開発プログラムは2009年末までに終了予定。発売は2010年春となる。

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