超空洞からの贈り物

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筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんを対象としたボスチニブ第2相試験 主要評価項目達成(速報)~iPS創薬からALS進行停止を目指すiDReAM Study~

2024年06月12日 16時01分39秒 | 健康・病気
1. 概要
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)の井上治久教授、徳島大学病院 脳神経内科 和泉唯信教授、藤田浩司講師、京都大学医学部附属病院 脳神経内科 髙橋良輔前教授、江川斉宏前院内講師、北里大学病院 脳神経内科 西山和利教授、永井真貴子診療准教授、鳥取大学医学部附属病院 脳神経内科 花島律子教授、渡辺保裕准教授、奈良県立医科大学附属病院 脳神経内科 杉江和馬教授、東邦大学医療センター大森病院 脳神経内科 狩野修教授および広島大学病院 脳神経内科 丸山博文教授らの研究チームは、「筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者さんを対象としたボスチニブ第2相試験」(iDReAM試験:iPSC-based Drug Repurposing for ALS Medicine Study)注1を行い、ボスチニブの有効性と安全性を評価しました。本治験は、多施設共同 ALS 患者さんのレジストリであるJapanese Consortium for Amyotrophic Lateral Sclerosis research(JaCALS)(愛知医科大学 祖父江元学長、中央事務局 熱田直樹准教授)と連携して実施しました。また、秋田大学大学院医学系研究科 髙橋直人教授との共同研究で薬物動態解析を実施しました。

同チームはこれまでALS患者さんのiPS細胞を用いて、病態再現と薬剤スクリーニングを実施し、慢性骨髄性白血病の治療薬であるボスチニブが強い抗ALS病態作用を有することを見出し、この薬をALS治療薬として開発するために、医師主導治験を実施してきました。

2019年から2021年まで実施した第1相試験では、ボスチニブにALS特有の有害事象注2は認められなかったこと、ボスチニブの投与期間に一部の患者さんでALSの進行の抑制が認められたこと、その目印となる可能性のある指標があったことが明らかになりました。

2022年より、第1相試験よりもボスチニブの投与期間を長くし、ご参加される患者さんの数を増やして第2相試験を行いました。その結果、過去のALS試験の結果に基づき事前に設定した有効性に関する基準(主要評価項目、副次評価項目)において、主要評価項目2つを達成し、副次評価項目の2つのうち1つは満たさなかったものの、1つは達成しました。以上より、ボスチニブの有効性が示唆されました。また、安全性に関してはALS特有の有害事象は認められませんでした。

今後、iPS創薬注3による第1相試験及び第2相試験の結果に基づいて、次の計画を検討していきます。

プレスリリース

【慶應義塾】若年に多い難治性希少疾患、神経線維腫症2型(NF2)に対する初の免疫療法

2024年06月12日 14時15分17秒 | 健康・病気
慶應義塾大学医学部脳神経外科学教室の戸田正博教授らの研究グループは、神経線維腫症2型(NF2)の腫瘍が血管内皮増殖因子受容体(VEGFR)を高発現していることに着目し、新たな治療法であるVEGFRペプチドワクチンの開発を行っています。このペプチドワクチンは細胞傷害性T細胞(CTL)を活性化し、VEGFRを発現している細胞を標的として破壊することで腫瘍の増大を抑制します。また、CTLは体内で持続するため、長期効果が期待されます。

このたびNF2に対する世界初の免疫療法の第I/II相臨床試験が終了し、ペプチドワクチンが予定通り投与された16例の解析を行い、安全性、有効性について有望な感触を得ました。現在、ペプチドワクチンの製剤化を行っており、保険承認を目指して、医師主導治験を開始する予定です。
NF2は10~20歳代での発症が多く、ほぼ全例で多数の神経系腫瘍が生じ、比較的速く進行していく希少性難治性疾患です。最も多い症状は聴神経腫瘍による難聴・めまい・ふらつき・耳鳴りなどで、その他、痙攣・半身麻痺などの重篤な症状を伴うこともあります。手術や放射線治療が行われていますが、多発する腫瘍の制御は困難で、新たな治療法の開発が求められています。

本研究成果は、2024 年5月23日(木)(日本時間)に米科学誌 Journal of Clinical Oncology(オンライン版)に掲載されました。

▼全文は本学のプレスリリースをご参照ください。

https://www.keio.ac.jp/ja/press-releases/files/2024/6/12/240612-1.pdf

恋愛や性被害の悩みを2人のAIカウンセラーに相談 - テーマを与えて[肯定/否定]の話し合いができるサービス by HARUKA.AI OpenAI GPT4oに対応

2024年06月10日 08時59分06秒 | 健康・病気
AI(人工知能)& Web3技術開発するジークラウド株式会社と人物生成AIと音声生成AIを開発するAIリーガルテック企業 Legal AI株式会社( https://legalai.co.jp/ )は、恋愛や性被害の悩みを2人のAIカウンセラーに同時に相談できるAIをリリースします。

HARUKAの性被害・性の悩み相談AIカウンセラーは、AIに人格を与え、まるであなたの友だちのように振る舞い、人に言えない性被害や性の悩み、恋愛や男女間のトラブルなど、プライベートな問題に対処するための信頼性の高い性被害のためのAIツールです。(AIプライベート性の悩み、被害相談、法律相談・弁護士ツール)

性被害AIカウンセラー(AIキャラクター:エレナ)

URL:https://haruka.ai/#/counselor

お題:デートの食事代は男性が女性に奢るべき、肯定派



結論
デートの食事代に関する現代の動向として、特に恋愛の初期段階で男性が奢ることで女性に特別感を演出し、関係の進展を助ける役割がある。また、関係が進むにつれて費用を分担し合うことで、対等な関係を築くことが重要であるということが分かった。初期の特別感と感謝の気持ちを持ちながら、徐々に役割や費用を調整していくことで、より良い男女関係が築ける。

これにより、デートの食事代をどう扱うかによって、男女の性行為も良いものにできる理由が明確になった。初めに奢ることで女性がリラックスして親密になることができ、その後は対等な関係を持続させることで、長続きする親密な関係が築けるためである。

HARUKA - AIカウンセラーの特徴

完全な匿名性

HARUKAのAIカウンセラーは、ユーザーの完全な匿名性を保証し、登録情報や相談内容を厳重に保護します。ユーザーは安心してプライベートな性被害の問題に対処できます。

経験豊富な法律専門家

HARUKAのAIカウンセラーは、、様々な性被害や男女間のトラブルについて、ユーザーの疑問や懸念に対して的確でプロフェッショナルな助言を提供します。

迅速かつ効率的な対応

HARUKAのAIカウンセラーは、ユーザーからの相談に対して素早くかつ効果的に対応し、状況に即した解決策を提供します。プライバシーと迅速な対応を両立させるために、システムは高度なセキュリティ対策が講じられています。

AIカウンセラー、はるかからメッセージ
匿名性とプライバシーが保たれる点です。誰にも知られずに自分の悩みを話せる環境が整いますし、感情を整理しやすくなります。また、24時間いつでも相談できるため、必要な時にサポートを受けられるのも大きな利点です。性的な悩みや被害についても専門的な知識を持つAIが適切なアドバイスを提供しますので、安心して利用してくださいね。

Legal AIのAIカウンセラー(AIプライベート性被害相談ツール)の利用方法

URL:https://www.netscape.co.jp/counselor

※本サービスは無料でご利用いただけます

ウェブサイトにアクセスし、匿名でアカウントを作成します。(無料提供中)
ユーザーはプライベートな法的問題に関する質問や疑問を投稿し、回答を得ます。
経験豊富な法律専門家Legal AI Botが対応し、専門的で信頼性の高いアドバイスを提供します。

Legal AIのAIカウンセラーの設計者からのコメント

ある女子大学生の一言から始まりました。「性被害に遭った女の子は、だれにも相談できない。AIなら相談しやすいと思います」と。

私たちは性被害AIカウンセラーを通じて、プライベートな性被害問題に直面する個人に対して、安心で信頼性の高いサポートを提供することを目指しています。プライバシーを尊重し、迅速かつ効率的な対応を通じて、ユーザーが法的な悩みから解放されるお手伝いをすることを誇りに思います。

AIカウンセラー(AIプライベート性被害相談ツール)(URL:https://haruka.ai/#/counselor)は、個人のプライバシーを最優先に考え、機密性を確保するための独自のアプローチを提供します。サービスの詳細や利用方法については、AIプライベート性被害相談ツールの公式ウェブサイトをご覧ください。

URL:https://www.netscape.co.jp/counselor

【岡山大学】ECMO使用の有無は肺を除き臓器提供後の生着率に影響を与えないことが明らかに ~看取り方の選択肢のひとつである臓器提供について適切な情報提供を~

2024年06月10日 08時52分08秒 | 健康・病気
2024(令和6)年 6月 9日
国立大学法人岡山大学
https://www.okayama-u.ac.jp/



<発表のポイント>

日本臓器移植ネットワークのデータベースを使用し、体外循環式心肺蘇生法(ECPR)後の臓器提供の実態や移植を受けた人の成績(移植臓器の生着率)について、ECPRを実施されなかった人と比較しました。

ECPR群は非ECPR群と比較し、脳死下臓器提供に至るまでの期間が長く、移植肺の生着率は悪いものの、その他の臓器については同等であることが明らかとなりました。

◆概 要
臓器提供者(ドナー)の不足は世界的にも深刻な問題です。体外式膜型人工肺(ECMO)を使って蘇生を試みる体外循環式心肺蘇生法(ECPR)は心停止に対する高度な心肺蘇生法ですが、それでも脳機能が回復せずに脳死に至る患者さんが一定数存在します。

国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院医歯薬学域(医)救命救急・災害医学講座の湯本哲也講師、同・中尾篤典教授らのグループは、公益社団法人日本臓器移植ネットワークのデータベースを解析し、一時的にでも心停止の状態に陥ったドナーを対象として、ECPRを実施された群とECPRを実施されなかった群を比較しました。

その結果、臓器提供の選択肢提示や脳死下臓器提供に至るまでの期間は、ECPRを実施された群で有意に長いものの、移植を受けた人(レシピエント)の成績は肺以外については同等であることが分かりました。

移植肺の成績についてはさらに検証する必要がありますが、救命救急の現場で心停止に対してECPRを行ったものの脳死に至ってしまった場合に、ECPRを行わず脳死に至った場合と同等に臓器提供も選択できる可能性があることが示唆されました。

 この研究成果は、2024年5月13日に英国の科学雑誌『Critical Care』に掲載され、6月3日に岡山大学から公開されました


◆湯本哲也講師からのひとこと

 臓器提供を選択された患者さんやご家族に敬意を表するとともに、救命救急、移植医療に携わってきた医療者の皆様、そして長年に渡り蓄積された大変貴重なデータを使用させていただいた日本臓器移植ネットワークの皆様をはじめ、関係者の方々に深謝申し上げます。

◆論文情報
 論 文 名:Organ donation after extracorporeal cardiopulmonary resuscitation: a nationwide retrospective cohort study
 掲 載 紙:Critical Care
 著  者:Tetsuya Yumoto, Kohei Tsukahara, Takafumi Obara, Takashi Hongo, Tsuyoshi Nojima, Hiromichi Naito, Atsunori Nakao
 D O I:10.1186/s13054-024-04949-5
 U R L:https://ccforum.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13054-024-04949-5


◆詳しい研究内容について
ECMO使用の有無は肺を除き臓器提供後の生着率に影響を与えないことが明らかに~看取り方の選択肢のひとつである臓器提供について適切な情報提供を~

https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r6/press20240603-1.pdf

歯周病と虫歯の原因菌を90分で検出 広島国際大などが技術確立

2024年06月09日 08時11分21秒 | 健康・病気
歯周病と虫歯の原因菌を迅速に検出する技術を広島国際大学などのグループが確立した。これまで4、5日ほどかかっていたが、90分で結果が分かるようにした。歯周病や虫歯の菌の中には全身の疾患に関与しているものが見つかっている。新技術を使えば健康診断や口腔検診の待ち時間の間に結果を伝えることができ、患者が口腔内環境のみならず、全身の状態にも気をつけるような行動変容が起きることを期待しているという。



歯周病の原因菌にはいくつかの種類があるが、ポルフィロモナス・ジンジバリス菌(Pg菌)という菌は悪性度が高い。虫歯の原因は主にミュータンス菌とされている。広島国際大学健康科学部医療栄養学科の長嶺憲太郎教授(分子生物学)のグループは、毎年の歯科検診を義務づける「国民皆歯科健診制度」の実施(2025年予定)を前に、この2つの菌を素早い時間で検出できる技術の開発に取り組んだ。

従来は唾液の菌を培養させてPCR検査を行っているが、非常に時間がかかるという問題があった。長嶺教授らは歯や骨を構成するハイドロキシアパタイトにストロンチウムが化合した物質「ストロンチウムアパタイト」(SrHAP)がDNAを効率よく吸着する性質に着目。菌に関連する遺伝子を増幅する「LAMP法」を検出に利用した。

同法はまず、採取した唾液を98度で5分間加熱し、菌を壊す。次にSrHAPを加えて、菌のDNAを吸着させる。その後、LAMP反応液を加えて、60~65度に加熱する。加熱している45~90分の間にSrHAPと菌のDNAが分離して増殖し、結果が分かる。この反応液の工程で歯周病菌または虫歯菌専用の核酸断片「プライマー」を加えると、Pg菌がある場合は濁りが生じ、ミュータンス菌があると色味が黄色に変わるため、見分けが付く。



ミュータンス菌の中には、脳血管障害や非アルコール性肝炎の原因となる菌がある。また、Pg菌は動脈硬化や早産、糖尿病を引き起こすとされている。長嶺教授は「虫歯や歯周病を歯科で治療すれば終わり、ではなく、自分の口の細菌の様子を知り、全身疾患の予防や、罹患したときに他の診療科を受診するための動機づくりになればと思い、取り組んだ」としている。将来的に、集団歯科検診などなるべく早く結果が分かった方が良い場所での実用化を目指すという。

ただし、今回開発した方法では一定の菌の数がないと反応が見られないため、早期の歯周病や歯肉炎、小さな虫歯など、菌の数が少ない場合は検査結果に反映されないという欠点がある。そのため、長嶺教授らは菌数が少なくても短時間で検出できる方法を探り、培地の開発に取り組んでいる最中だという。

研究は日本学術振興会の科学研究費補助金の助成を受けて行った。新しい検出法については3月1日に特許を取得し、広島国際大学が5月14日に発表した。

広島国際大学プレスリリース「全身疾患につながる歯周病原細菌も90分で検知 核酸の分離・増幅技術で特許、集団検診への活用も期待

2型糖尿病の治療薬として注目を集めるGLP-1受容体作動薬と気道陽圧(PAP)療法の関係性が示唆される

2024年06月04日 14時02分38秒 | 健康・病気
睡眠時無呼吸症候群(SAS)や慢性呼吸器疾患(COPD等)の医療機器を製造販売するレスメド株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役:黒川貴史)は、米国胸部学会 (American Thoracic Society: ATS)国際会議において、多数の実績を持つ専門家が、睡眠状態およびその状態が心血管系にもたらす影響に関し、重要な新研究成果を発表しました。

レスメドが支援した研究は、睡眠呼吸障害の治療における気道陽圧 (PAP) 療法の有効性と、それに関連する臨床的効果に関する新たな知見を提供します。

これらの研究は、レスメドが支援する下記の権威ある研究者によって研究されたものです。

レーゲンスブルク大学(ドイツ)      Michael Arzt医学博士
グルノーブル・アルプ大学(フランス)   Jean-Louis Pépin医学博士
カリフォルニア大学サンディエゴ校(米国) Atul Malhotra医学博士
ウルム肺センター(ドイツ)        Holger Woehrle   他

閉塞性睡眠時無呼吸におけるグルカゴン様ペプチド-1 (GLP-1) 受容体作動薬とPAP療法の実際の使用傾向

臨床現場におけるGLP-1受容体作動薬の使用などを含め、抗肥満薬が注目を集めるなか、閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)患者に対するGLP-1受容体作動薬の使用とPAP療法の実質的な関係性を調査したタイムリーな研究が、Atul Malhotra博士によって発表されました。この研究では、GLP-1受容体作動薬の使用はPAP療法の中止率の上昇にはつながらず、むしろGLP-1受容体作動薬を服薬している患者の方が、服薬していない患者と比較してPAP療法の使用レベルが高いという解析結果になりました。

犬猫の飼い主さんに知ってほしい、動物の命を救う選択肢 その①

2024年06月03日 14時36分30秒 | 健康・病気
かかりつけ動物病院と連携して動物の命に向き合う「二次診療」。日本の動物医療におけるひとつの選択肢としてその重要性やメリットを、犬猫の飼い主や一次診療の獣医師に知ってもらい定着を図ることでより多くの動物の命を救えると考え、どうぶつの総合病院ではさまざまな取り組みを開始しています。
現状

現在の日本において、犬や猫などペットの病気や怪我の治療の90%は、一次診療施設、いわゆる町の動物病院の獣医師が対応しています。しかし、動物病院では日々の健康状態の確認や予防、検査や治療と幅広い対応が必要となるため、高度な医療を提供することは難しい場合もあります。このような場合には、専門的な診断と治療を高度な医療設備により提供したり、セカンドオピニオンを行う二次診療施設との連携が重要になってきます。

しかしながら日本においてはまだ「二次診療」という選択肢が根付いているとは言えません。

その理由はいくつか考えられますが、日本ではまだ二次診療施設の数が少ないため犬猫の飼い主にとっての選択肢として定着していないこと、また一次診療を行う動物病院の獣医師にとってもさまざまな理由で二次診療施設との連携のハードルが高いことが挙げられます。

二次診療の重要性

動物医療において、犬猫とその飼い主さんの日常生活に寄り添い健康管理を行う一次診療と、より高度で専門的な医療サービスを提供する二次診療との連携は、動物の健康と福祉を向上させる意味で大変重要な役割を果たします。

アメリカの動物医療においては、二次診療は一般的となっており、飼い主もかかりつけ医に対して最善の治療方法の提案を求めるため、セカンドオピニオンや二次診療病院との連携が動物医療市場において重要な役割を果たしています​​。


どうぶつの総合病院 専門医療&救急センターの二次診療

どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター(以下どうぶつの総合病院)は、専門性の高い獣医師による国際基準のチーム医療を提供している二次診療専門病院です。
特殊な検査や治療が必要な場合や、一般の動物病院では手に負えない病気の場合に一次診療を行うかかりつけ動物病院から予約をしてもらい、診察を行ったのち当院からかかりつけ動物病院へ診療結果を報告します。この連携によって、難易度の高い検査や治療を可能にしています。



どうぶつの総合病院では二次診療という選択肢がより認知・定着されることを目指し、いくつかの取り組みをスタートしています。

①病院見学



かかりつけ動物病院の獣医師や動物医療関係者、獣医学や動物看護学生を対象に病院見学を受け付けています。見学では、最新の医療設備や専門的な診療の現場を実際に見学し、当院の医療サービスについて詳しく知っていただくことができます。https://vsec.jp/mp/hospitalkengaku_1

②犬猫の飼い主向け見学会



飼い主さんにもより二次診療を知っていただくことを目的とした飼い主むけ見学会を開催予定です。病院全体を見学していただき、設備や診療内容について詳しく説明する院内ツアーを予定しています。

③専門医のインタビュー記事の公開



当院の専門医を知ってもらうことで、二次診療病院としての当院の役割や活用の仕方をより知っていただけると考え、メディア「Pet Biz JAPAN」による専門医インタビュー記事のメディア掲載に向け準備を進めております。(6月後半に連載スタート予定)

どうぶつの総合病院は、犬猫の健康と飼い主の幸せのためにかかりつけ動物病院との連携が広がることを目指し、医療技術の向上と二次診療の普及に努めてまいります。

■どうぶつの総合病院について

どうぶつの総合病院は、2011年の設立以来、特殊な検査や治療、および一般の動物病院では対応できない病気の診療を行う二次診療施設として、アジア圏でも数少ない私立動物医療施設の一つとして成長しました。2023年には新病院へのリニューアルを果たし、米国獣医学協会(AVMA)から認定を受けた各専門分野の専門医をはじめ、国内外の第一人者を多数配置しています。

【病院概要】
名称: どうぶつの総合病院 専門医療&救急センター
所在地: 埼玉県川口市石神815
敷地面積: 3105.05㎡
総床面積: 1階/1460.80㎡、2階/1330.56㎡
ホームページ:https://vsec.jp

二次診療病院 大事ですよ

最も多くの女性が使用している『洗顔料』とは?1位〜3位の共通点は「低価格」×「ドラスト購入可」

2024年06月02日 10時13分00秒 | 健康・病気
株式会社アースケアは20〜25歳の女性100名に「洗顔料」に関する調査を行いました。



毎日のスキンケアにかかせない洗顔料!以下のような質問をいたしました。
現在(4月中旬)使用している洗顔料を教えてください。

1位:メラノCC
2位:ビオレ
3位:レータム

調査結果から、20~25歳の女性に人気の洗顔料には以下の共通点があることがわかりました。
・お手軽価格
・ドラックストアで購入できる

洗顔しているのにニキビなどの肌トラブルが治らない方は、スキンケア製品を低刺激なものに変えてみましょう。また、スキンケア方法の見直しを行ってください。
・洗顔は1日何回行うのが最適なのか
・正しい洗顔方法とはどのようなものなのか
など、洗顔にまつわるさまざまな知識を紹介しています。
↓ぜひ参考にしてみてください。

洗顔は1日に何回が最適?│洗顔にまつわる疑問を徹底解消

難治性の水虫、高濃度の胃酸抑制剤が効くことを発見 武蔵野大学など

2024年05月30日 07時44分41秒 | 健康・病気
難治性の白癬(水虫)に胃潰瘍などの治療に使われる高濃度の胃酸抑制剤が効くことを、武蔵野大学などの国際共同研究グループが発見した。水虫は真菌の一種が人間の皮膚で増殖することで発症するが、近年、これまで効果があった抗真菌薬が効かない患者が見つかっている。今回は実験室のシャーレ上の成果で、直接ヒトに効くわけではないが、新しい治療薬の開発の足がかりになるという。



白癬菌は水虫の原因菌となるカビで、国民の5人に1人が水虫を発症するといわれる。増殖が遅いために遺伝子改変などの実験が難しい菌とされる。ただ抗真菌薬「テルビナフィン」を飲めば治り、安価で副作用の少ない治療法が確立していた。しかし近年、テルビナフィンが効かないタイプの患者が散見され、臨床現場で問題となっていた。

武蔵野大学薬学部薬学科の大畑慎也准教授(分子細胞生物学)と石井雅樹講師(微生物学)らは、タンパク質をリン酸化させる「プロテインキナーゼ」という酵素に着目。同酵素はがん細胞内で暴走するため、分子標的薬としてプロテインキナーゼ阻害剤が開発されている。今回、白癬菌中のプロテインキナーゼの一種である「TrPtk2」を欠損させた耐性菌の株にテルビナフィンを投与したところ、菌の増殖が抑えられた。



次にこの結果から、大畑准教授らはTrPtk2をなくすような薬ができれば耐性菌を攻略できるのではないかと考えた。TrPtk2の働きを他の菌で調べていると、胃酸の分泌などに関わるプロトンポンプを活性化していることが分かった。だが、現状では単独でTrPtk2を減らすような薬は存在しない。

そのため、プロトンポンプを抑制すればTrPtk2を抑えることができるのではないかと逆の発想をした。胃潰瘍などの治療に使われるプロトンポンプ阻害剤(胃酸抑制剤)「オメプラゾール」をテルビナフィンと一緒に、シャーレ上の耐性株に投与した。その結果、耐性菌を完全には死滅できなかったが、増殖を部分的に抑えられることを確認した。



 石井講師は「プロトンポンプとTrPtk2の詳しい関係性は分かっていない。今後の研究を進めたい」とした。なお、胃酸抑制剤によって菌が増殖しないことが確認できたものの、大畑准教授は「市販や処方薬の胃薬とは比較にならないほど高濃度で投与して初めて効果があった。そのため、安易に胃薬を足に塗るなどしないでほしい」と呼びかけている。

 国際共同研究グループは帝京大学とスイス・ローザンヌ大学で構成し、研究は日本学術振興会の科学研究費助成事業や武田科学振興財団などの助成を受けて行った。成果は米科学誌「アンチマイクロビアル・エージェンツ・アンド・ケモセラピー」電子版に4月3日に掲載され、同16日に武蔵野大学と帝京大学が共同発表した。

関連リンク
武蔵野大学・帝京大学プレスリリース「水虫治療薬に対する耐性真菌治療に向け新たな抗真菌療法を提案」

アニコム損保とアクサダイレクト、ペット保険事業で業務提携契約を締結

2024年05月24日 17時41分25秒 | 健康・病気
アニコム損害保険株式会社(東京都新宿区、代表取締役 野田 真吾、以下 アニコム損保)は、アクサ損害保険株式会社(東京都台東区、代表取締役社長 田中 勇二郎、以下 アクサダイレクト)と、ペット保険事業に関する業務提携契約(以下 本契約)を締結しました。

本契約により、アクサダイレクトは2024年6月30日付けで新規契約の募集・受付を終了し、2024年12月1日以降(2024年11月30日以降に満了を迎える保険契約から(予定))、既存契約の更改の取り扱いを終了します。ペット保険の自社商品の引受業務は停止しますが、今後アクサダイレクトは、監督官庁の認可を前提に、アニコム損保の代理店としてペット保険の販売業務を行うとともに、2024年11月30日以降(予定)に保険契約の満了を迎えるすべてのお客さまに対して、アニコム損保の商品をご案内し、ご希望される場合には、アニコム損保の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」にてペット保険の契約を継続していただきます。

アニコム損保は、ペット保険シェアNo.1(※)の損害保険会社で、利便性の高いペット保険を提供するほか、全国の動物病院との強固なネットワークを持ち、ペットの疾病予防・健康増進にも取り組んでいます。アクサグループは、1817年に創業し、2018年にはXLグループの経営統合により、損害保険の企業保険分野で世界をリードするポジションを確立しています。日本法人であるアクサダイレクトは1998年に設立され、ペット保険事業には2011年に参入しました。今回のペット保険事業での業務提携は、アクサダイレクトが、アニコム損保の経営方針等に共鳴し、双方の戦略的方向性に沿って合意に至ったものです。

※シェアは、各社の2023年の契約件数から算出。(株)富士経済発行「2024年ペット関連市場マーケティング総覧」調査

アニコム損保では、経営方針である「飼い主の皆さまの『涙』を減らし、『笑顔』を生みだす保険会社を目指す」ことを実現するために、大切な家族であるペットが安心して暮らせるようペット保険をご提供するとともに、グループ全体でペットの健康に向けた取り組みを進めてまいります。アクサダイレクトは、パーパス「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」を体現すべく、日本において自動車保険およびバイク保険の商品・サービスの領域でお客さまに卓越した体験価値をご提供するとともに、アニコム損保の代理店としてペット保険の領域でのお客さまへのサービスを継続してまいります。

■アニコム損害保険株式会社について

アニコム損保のペット保険は、診療費を気にすることなく、気軽に動物病院へ足を運び、ケガや病気の早期発見・早期治療を行ってもらいたいとの思いから生まれました。大きく分けて3つのペット保険商品をご用意しており、「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は通院・入院・手術と、どんな場面でも使えるフルカバー商品です。「どうぶつ健保」対応病院であれば、「どうぶつ健康保険証」を窓口に提示するだけで、お客さまのご負担分(保険で支払われる金額を除いた診療費等)のみのお支払いとなり、その後の保険金請求手続きが不要ですので便利にご利用いただけます。また、犬・猫を対象として、手頃な保険料で高額になりがちな入院・手術に備える「どうぶつ健保ぷち」と、シニア専用で入院・手術に備える「どうぶつ健保しにあ」もご用意しています。その他、アニコム損保ならではのサービスとして、「腸内フローラ」測定のサービス等も提供しており、「入ると健康になる“予防型保険”」を目指しています。

*「どうぶつ健保ぷち」は窓口精算および「腸内フローラ」測定サービスの対象外です。

*「どうぶつ健保しにあ」は「どうぶつ健保」対応病院における入院・手術の診療費のみ補償の対象となります。

■アクサ損害保険株式会社(アクサダイレクト)について

アクサ損害保険株式会社は、1998年に設立され、翌年7月より営業を開始し、現在は主に自動車・バイク保険、ペット保険を販売しているアクサのメンバーカンパニーです。個人のお客さまを対象とした「アクサダイレクト総合自動車保険」は好調な売上を続け、保有契約件数は110万件を超えています。

■アクサグループについて

アクサは世界51の国と地域で147,000人の従業員を擁し、9,400万人のお客さまにサービスを提供する、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーです。国際会計基準に基づく2023年の保険料収入は1,030億ユーロ、アンダーライング・アーニングスは76億ユーロ、2023年12月31日時点における運用資産総額は9,455億ユーロにのぼります。アクサはユーロネクスト・パリのコンパートメントAに上場しており、アクサの米国預託株式はOTC QXプラットフォームで取引され、ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス(DJSI)やFTSE4GOOD等の国際的な主要SRIインデックスの構成銘柄として採用されています。また、国連環境計画・金融イニシアチブ(UNEP FI)による「持続可能な保険原則」および「責任投資原則」に署名しています。

*アクサグループの数値は2023年1月~12月の業績です。