最近になり、整備中の配線ミスが原因で航空自衛隊のジェット戦闘機が離陸に失敗して墜落を起こすという事故が発生するなど、現場の技術者によるうっかりミスが大事故につながるということも起きている。こういった問題が起きる度に「日本はおかしくなり始めた」といった議論が巻き起こるが、果たしてそれは本当なのだろうか?
画像は2003年9月にロッキード・マーチンで起きた製造中の衛星の倒壊事故の模様を撮影した映像となる。
この衛星、米海洋大気庁(NOAA)の気象観測衛星「NOAA-N(NOAA-N Prime)」(この記事を書いている数時間ほど前に打上げが実施された)で、ロッキード・マーチンの技術者が衛星の検査のためにプレートに設置して傾けた途端に、固定していた部分が根本から外れてしまい倒れてしまったのだという。
数100億円の巨額の費用を投じて数年がかりで製造開発が行われる衛星である。倒して壊しちゃいましたでは済まされないのはいうまでもない。
衛星は検査時には垂直から水平状態にまで傾ける必要性が生じるが、この日行われた検査では、衛星を13度傾けたところで、根本を固定していたボルトが外れてしまい、このように倒壊。その後、行われた事故調査により、ロッキード・マーチンでは手間を惜しんで、恒常的に全てのボルトで固定せずに衛星の検査を行っていたことが判明した。
全てのボルト穴を使って固定しなくても問題が起きることがなかったため、現場の技術者は全てのボルトを固定する必要性はないと思い込んでしまったことが、この考えられない事故を引き起こした原因となる。
こうした杜撰な管理ミスに由来する事故は別に、別に日本の現場の技術レベルが低下しているために起ったのではなく、むしろほっておけば手抜きをする傾向が強いという人間のより本質的な部分に原因があるのかもしれない。
無事打ち上げは成功しましたが…
こんなこともありました。
画像は2003年9月にロッキード・マーチンで起きた製造中の衛星の倒壊事故の模様を撮影した映像となる。
この衛星、米海洋大気庁(NOAA)の気象観測衛星「NOAA-N(NOAA-N Prime)」(この記事を書いている数時間ほど前に打上げが実施された)で、ロッキード・マーチンの技術者が衛星の検査のためにプレートに設置して傾けた途端に、固定していた部分が根本から外れてしまい倒れてしまったのだという。
数100億円の巨額の費用を投じて数年がかりで製造開発が行われる衛星である。倒して壊しちゃいましたでは済まされないのはいうまでもない。
衛星は検査時には垂直から水平状態にまで傾ける必要性が生じるが、この日行われた検査では、衛星を13度傾けたところで、根本を固定していたボルトが外れてしまい、このように倒壊。その後、行われた事故調査により、ロッキード・マーチンでは手間を惜しんで、恒常的に全てのボルトで固定せずに衛星の検査を行っていたことが判明した。
全てのボルト穴を使って固定しなくても問題が起きることがなかったため、現場の技術者は全てのボルトを固定する必要性はないと思い込んでしまったことが、この考えられない事故を引き起こした原因となる。
こうした杜撰な管理ミスに由来する事故は別に、別に日本の現場の技術レベルが低下しているために起ったのではなく、むしろほっておけば手抜きをする傾向が強いという人間のより本質的な部分に原因があるのかもしれない。
無事打ち上げは成功しましたが…
こんなこともありました。