月刊?『斬鬼』(少年画報社)掲載 2000年代前半頃作品 全8頁
美少年である玉えもんは百姓の生まれである。美熟女の母と二人暮らしだが、行方知れずの父は“風鈴の顎次郎”という、顎に風鈴をぶらさげた名のある渡世人であった。真珠郎が父について覚えていることといえば、竹とんぼで遊んでくれたことだけである。
玉えもんは真珠郎と名乗り、父のように貫禄のある渡世人になろうと男々(だんだん)一家というヤクザの子分になる。三下としてこき使われるつらい日々。そんな真珠郎に親分だけは優しくしてくれた。言うまでもなく、親分は真珠郎の“美貌の体”が目当てだったのである。
美少年でもそっちの気はない真珠郎はたまらず逃げ出す。こうなったら一匹狼として売り出す他はない。出入りの助っ人で名前をあげればいいのだ。
そのためには独自の必殺剣が必要だ。真珠郎は特訓に明け暮れ、ついに『蜻蛉嵐(とんぼらん)』という技を編み出した! 時代劇史上かつてない、あまりにも意外で危険なその技をぜひご覧あれ!
作者としてはこれはシリーズ化させたかったものなのである。
なおこの作品はeBOOKで電子書籍化されている。いまどうなっているのか作者にもよくわからないが、昨今の新聞などの電子書籍の情報から見て今後、急速に電子書籍が普及されるとすれば、ぼお作品の電子書籍化第1号の当作品は、意外な歴史的意味をもつことにならないとも限らないのである…!
美少年である玉えもんは百姓の生まれである。美熟女の母と二人暮らしだが、行方知れずの父は“風鈴の顎次郎”という、顎に風鈴をぶらさげた名のある渡世人であった。真珠郎が父について覚えていることといえば、竹とんぼで遊んでくれたことだけである。
玉えもんは真珠郎と名乗り、父のように貫禄のある渡世人になろうと男々(だんだん)一家というヤクザの子分になる。三下としてこき使われるつらい日々。そんな真珠郎に親分だけは優しくしてくれた。言うまでもなく、親分は真珠郎の“美貌の体”が目当てだったのである。
美少年でもそっちの気はない真珠郎はたまらず逃げ出す。こうなったら一匹狼として売り出す他はない。出入りの助っ人で名前をあげればいいのだ。
そのためには独自の必殺剣が必要だ。真珠郎は特訓に明け暮れ、ついに『蜻蛉嵐(とんぼらん)』という技を編み出した! 時代劇史上かつてない、あまりにも意外で危険なその技をぜひご覧あれ!
作者としてはこれはシリーズ化させたかったものなのである。
なおこの作品はeBOOKで電子書籍化されている。いまどうなっているのか作者にもよくわからないが、昨今の新聞などの電子書籍の情報から見て今後、急速に電子書籍が普及されるとすれば、ぼお作品の電子書籍化第1号の当作品は、意外な歴史的意味をもつことにならないとも限らないのである…!