どっちが好きか？『マッドマックス２』と『怒りのデスロード』を同じ日に見る

　今年の夏、シリーズ３０年ぶりぐらいの新作『怒りのデスロード』が公開された『マッドマックス』。
　ワシもさっそく新宿で見て、しかもそのあとまた丸の内ＴＯＥＩで近年珍しい劇場で２度目を鑑賞。
　これまで３作の主演だったメル・ギブソンに代わってトム・ハーディがマックスになっているのが懸念だったのですが、意外にもそれほど違和感がないので一安心。
　ワシのオールタイム洋画ベストテンにも入りそうな大傑作『マッドマックス２』に比べて予算がケタ違いぐらいにかかっていそうだし、スピード感もパワーアップ。
　２で約１名だった美女も５～６人に増えており、こりゃ２を越えちゃったかもしれん、と思いました。
　が、本当にそうなのか？
　
　１０月、新文芸座で１と２の２本立て、そのあとまだやってた丸の内でデスロード（なんと３回目）を、同じ日に見て比べてみることに。

　結論からいえば、個人的にはやっぱし２の方がよかった！
　２に出てくる“空から来た男”、子供、それに犬がデスロードには出てこないというところが最大の違いで、『おれは男だ！』のおじいちゃん（笠智衆）とか、若大将のおばあちゃん（飯田蝶子）とか、名探偵ポワロのヘイスティングス（俳優名知らん）とかいったワキ役がいないとなんとなく物足りないのと同じとおもわれます。
　とくに“空から来た男”が半死半生になったマックスを助けにきて「もう大丈夫だよ、相棒」というところは２屈指の名場面だったからなぁ。

　と、場所を“ワープ”してまで比べてみたのですが、そのあとすぐに早稲田松竹で２とデスロード２本立てをやってました。さすがに見に行きませんでした…。

　なお１もけっこういいですが、３作目の『サンダードーム』は“金網空中デスマッチ”がなんとなく間伸びしているその他もろもろで、正直、あんまりいいとはおもっていませんね。

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