「珍妃の井戸(ちんぴのいど)」 浅田次郎:著
4巻に及ぶベストセラー「蒼穹の昴」を読み終えて、その続編に挑む。
中国は清の時代、第11代皇帝光緒帝側室“珍妃”の死についての謎を解明しようとするお話。
義和団事件の混乱の中、紫禁城内の薄暗い井戸に頭から投げ入れられ死に至った珍妃。
イギリス、ドイツ、ロシア、日本の駐在官たちが犯人探しをする中で、その場に居合わせたであろう人物から証言を取る。
まさに目の前で起こった悲惨な出来事を語っている筈なのに、何故か全員の証言が違う。
故意のウソも、誤解も、それぞれの立場の解釈も、ドロドロに相まって調査が進む。
ミステリーのセオリー通り、思いがけない真実で結末を迎える。
中国には大国ならではの苦悩があって、日本とは異質なその歴史を思うとまた違った悲しみを感じる。
世界の発展は争いの歴史の上にあって、犠牲となった命が多数にある事をまたまた考えさせられた。
4巻に及ぶベストセラー「蒼穹の昴」を読み終えて、その続編に挑む。
中国は清の時代、第11代皇帝光緒帝側室“珍妃”の死についての謎を解明しようとするお話。
義和団事件の混乱の中、紫禁城内の薄暗い井戸に頭から投げ入れられ死に至った珍妃。
イギリス、ドイツ、ロシア、日本の駐在官たちが犯人探しをする中で、その場に居合わせたであろう人物から証言を取る。
まさに目の前で起こった悲惨な出来事を語っている筈なのに、何故か全員の証言が違う。
故意のウソも、誤解も、それぞれの立場の解釈も、ドロドロに相まって調査が進む。
ミステリーのセオリー通り、思いがけない真実で結末を迎える。
中国には大国ならではの苦悩があって、日本とは異質なその歴史を思うとまた違った悲しみを感じる。
世界の発展は争いの歴史の上にあって、犠牲となった命が多数にある事をまたまた考えさせられた。