なにか違う

オリンピック観戦が楽しくない。もちろんTVを通してだが。
TV局の各局が、各競技ごとに放送の権利を買っているからなのだろうが、やたらと期待をさせるように解説を入れる。
選ばれた元競技者の方々も感じているだろうが、仕事としてはやむを得ないとは思う。
過度な化粧は、素地を台無しにしてしまう。
過度になる理由が、担当者の焦燥だと思うと、競技が始まる前に、視聴者として疲れ切ってしまう。だから楽しくない。

そもそも、冬のオリンピック競技は、なんだか面倒な、採点とか、審議とか、何かよくわからんことをするので、応援している者以外に対して、「転べ」とか「失敗しろ」とか、そんな感情を抱かせる、なんかもやもやとしたものが多くて、楽しみきれないものが多い。できるだけシンプルなのがいい。

報道として、半島の北の地域の国が、金も出さずに最も楽しんでいるように伝えられ、それを見ていると、南の地域の国のおじさんが、騙されて喜んでいるように見えてしまい、その報道には食傷気味である。

放送には、放送についての学問はないのか、と言いたくなる。歴史的な事実と報道したこととの因果関係は、これまで明らかになっているものもあるのだろうから、学問的なもっといいスタイルというものはないのだろうか。
いわゆる「一部の週刊誌」は、会社の売り上げ、それによってもたらされる自分への報酬のために行動しようとしているのだろうからそれに文句は言えないが、単なる興味本位ならば、人を不幸にしているだけであって、そんなものは「報道」に値しない。