12月の青森といえば「ホタテ」陸奥湾で取れるホタテが美味しいシーズンでございます。ホタテは身が厚くなり旨みが濃くなる5月~7月。産卵前、卵巣、精巣が大きくなる前の11月~12月の2期間が旬とのこと。そのホタテ料理、青森の郷土料理「みそか焼き」は方言で味噌貝焼きからきてます(何故か”い”が抜けます)また、青森市、弘前市辺りでは「かやき味噌」とも呼ばれます。むつ市に元祖「みそか焼き」を看板にしている定食屋があるとのことで行ってまいりました。「食事処 なか川」
みそか焼き はホタテの貝殻を鍋代わりにし、焼き干しで出汁をとり、具材はホタテやエビ、山菜、ネギ、豆腐などを卵でとじる鍋?です。もちろん味噌味。
結構、使い古されたホタテの貝殻でした。なんでもこの貝殻からも出汁が出るそうです。使い込まれるほど良い出汁がでるのかな?
この日は少し、お腹が空いてない時間帯に伺ったので、定食は止めて単品(780円/2013年12月)注文。メニューに食べ方がついてました。でもなんかちょっとかき混ぜるのがもったいない感じも……
かき混ぜるとこんな感じ。箸で摘み食い!これマジ日本酒が欲しい。本当に冷酒、頼もうかと思うくらいの肴です。エビもプリプリ、なんといってもホタテが絶品。貝柱は甘くてムニムニ(半生くらいがちょうど良い)なんかは酒飲みににはたまらんゾ!ホタテの出汁もガッチリ出てるし。みそか焼がこんなに美味しいものだったとは……
あまりにもみそか焼きのホタテが美味しかったので「活ホタテ丼」(2013年12月/1050円)追加!
陸奥湾のホタテの特徴は身が引き締まって味が濃厚、この丼、ほんと旨いぞ!
我がホームタウンの北秋田市にも「かやき」なる食べ物があります。語源は同じ貝焼きから来てると思いますが、貝は使ってません。普通の鍋でだし汁に味噌を溶かし、卵でとじる単純な食べ物です。風邪などで食欲がないときご飯にかけてよく食べました。味が濃いので熱が出ている時など味覚がないときでも食べれる病人食のイメージがあります。それに比べ下北の「かやき」はなんと豪華。これなら病人でも酒飲めるくらいにすぐ治るでしょう。いや、酒飲むから治るのか?
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