魔法の秘薬

おっと、釧路行きの列車にちょっとキレイで、元気のいいお姉さんがいるぞっ！

お姉さんは、座席が無くて通路に立ってるんだけど、
同じく通路に立ってるおじさんに話しかけた！

「これ、どうぞ！疲れが取れますよ！水無しで食べられます。」

なるほど、お姉さんは子ども連れで、
おじさんは、自分の席をお姉さんの子どもに譲ったらしい。

で、お礼にサプリメントみたいなものをおじさんに渡したんだ！

おじさんは、包まれていないサプリメントをもらったもんだから、
すぐに食べたっ。

お姉さんの話では、
「私もこれのおかげで元気でいられるんです。薬じゃないから、子どももおいしいってのんでくれるんですよ。」

おじさんは、今更ながら言いました。
「これ、何ですか？」

FRISKみたいなお菓子だと思って食べちゃったのかな？

お姉さんはこたえました。
「特許も取ってるし、サプリメントってことばで片付けられたくはないんですけど、
平たく言うとそんな感じです。」

おじさんが、
「その辺で売ってるものなんですよね。」
ってきくと、

「いいえ。よくねずみ講と間違えられるんですけど、ネットワークです。」

おじさんがききます。
「ネットワークって？」

「紹介だけで買えるものをネットワークって言うんですよ。いかがですか？
本当に疲れが取れます！」

って言って、
申込書みたいなものを取り出してる。

「私も、迷惑にならないようにおすすめしてるんです。
ここにサインをいただけますか？」

おっと、おじさんサインしちゃうんだ！

びっくりだよ。

こりゃ、すごい！

このサプリメントはすごい！

満員列車の座席と座席の間の通路でも営業できるほどのエネルギーをもたらし、

のんだ瞬間に、次を買いたくなりサインしちゃうほどの即効性をも兼ね備えているんだから！

魔法の秘薬、秘薬！

私も欲しーーー！

魔法の秘薬、のんでみたいぞー！

うひょー！