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去年の8月、地元の里山の中で、捨て猫に出会いました。
「ねこだ」
と思う間もなく、ブチ模様のコが、わたしに向かって猛ダッシュしてきていました。
目も開いているのかわからないほど汚れた顔で、見窄らしいほどガリガリなのに、
力を振り絞って、わたしに付きまとい、生きたいよ~!と訴えているように感じました。
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見回すと、倒木の影に黒い耳が6つ並んでいて、
獣道を奥へと走っていく後ろ姿もひとつ。
「5匹もいる」
こちらは一人で、とても5匹も連れて帰ることは出来ないし、
なんしろ、ブチのコ以外は、わたしと一緒に行くことを拒んでいます。
ブチをアームカバーに入れると、やりきれない気持ちで山を降りました。
100均で虫かごを買い、このコを押し入れて、ミルクを飼いに寄ったスーパーの駐輪場で
連れては入れないな、どうしようと困っていると、
「ねこちゃんですね」と声をかけてくださった方がいました。
申し出に甘え、大急ぎで買い物をして戻ると、数人が輪を作っていました。
声をかけてくださった方は、捨て猫の里親探しをしている方で、この日は会社の用事があり
たまたまこの時間に、ここにいたということでした。
翌日、置いてきてしまったコたちを連れに行くと言うと、
その方も一緒に行く、そして預かると申し出てくださったのでした。
ひと段落して走り出すと、
次の心配はmomoのことでした。5年半近く、ひとりっこでゆったりと過ごしてきていますから。
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momoは、ちびっこを一目見て、憤慨しました。
ちびっこの方は、momoに寄って行きます。
甘えたかったんでしょうね、きっと。
その日は、一度ちびっこに「ふぅ!!」っと言ったきり、momoは2階から降りてきませんでした。
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翌朝早くに、ダンナと行ってみると、黒たちの姿はなく、声も聞こえません。
1時間過ぎ、畑に来た顔見知りの農家さんが通りました。顛末を話すと、
「一晩経ったらダメかもね。たぬきやカラスにやられちゃったよ」と言うのです。
山が削られたので、たぬきたちも食事に困っているのです。
一旦帰ろうと車に乗り、走り出したそのとき、黒い耳が10メートル先を横切りました。
駆けていき、這いつくばって覗くと、工事のバリケードの中に4匹の姿がありました。
ぎりぎりの隙間から入り込み、悪戦苦闘の末、なんとか2匹を捕まえました。
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でも、後の2匹は、手の届かない崖の方に行ってしまいました。
並んで草の中を消えて行く後ろ姿は、絶対に捕まらないぞといってるみたいでした。
まだチビのくせに。
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いなくなったと思った子猫が増えて帰って来て、momoの落胆は可哀相なほどでした。
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