
五月が始まった頃、今年も近所の土手でニセアカシアが咲きました。
見に行くのが少し遅くなってしまい、晴れてもなく、花のピークを過ぎていたのもあるのですが
ニセアカシアの木は、ますます弱ってきたようで、
エノキなど、ニセアカシアが土手を占拠する前の在来種が再び勢力を伸ばしているのかな?といった趣です。
二年前の様子はこちらです。よかったら見てね
それでもあま~い香りに誘われて、自転車を引っ張って歩いてゆくと

久しぶりに猫に会いました。
去年の秋だったか、見かけたコたちです。

ずっと以前はここを歩くと、あっちにもこっちにも、
川原に降りてゆく藪の中にも、たくさんの猫がいました。
そしてその数だけの餌も。
今は、まったく姿が見えないことも多く、ご飯の容器もほとんど見当たりません。
このコたちが、ここで暮らす最後の猫なのかもしれないという思いがして
チクッと胸が痛いような、でも半分はホッとしているような、複雑な感情が湧きました。
猫がたくさんいる風景は一見楽しげでしたが、
決して伸び伸びと好きなように暮らしているようには感じませんでした。
傷を負い、警戒心から険しい表情でこちらを睨むコが少なくなかったですし
毛並みがきれいに見えるコでも人間不信は明らかといった風情でした。
このコたちだって、本当はあたたかい寝床とご飯が待つ家があったのかもしれませんし、
最初から温もりを知らずに生きてきたのかもしれませんが
これ以上近づいて手を伸ばして確かめることも、わたしにはさせてもらえないのでした。

ただ写真を撮って、帰る。それだけです。
家に帰り、この姿を見るだけで、なんだか胸のつかえがおりました

momo ♀ 11才 住所不定経験 家出経験 それぞれ1回

そら ♂ 3才 住所不定経験あり 家出経験なし
会えてよかったじゃんね お互いに
おっかぁ なに ブツブツ言ってんの? オイラお腹すいたよ