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11月というのに妙に暖かな日が多いせいか、うっかりしていたら、
桜の木はとっくに落葉を始めていました。
葉っぱを拾いに行かなくちゃ。
とたんに気が急いたのは、桜の落ち葉の草木染め、
準備をするには今しかない!というわけで・・
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去年もお世話になった木、場所を自転車で周り
去年のこと、いろいろ頭の中で巡らせながら葉っぱ選びに没頭していると
不意に「みゃお」と小さな声に呼ばれました。
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あら、かわいい猫さんだ。
顔を上げたついでに周囲を見回すと、少し先におばあさんがいて
建物のそばで誰かと喋っているのが見えました。
たしか、あのおばあさんはずっと前から猫にご飯をあげているおばあさん。
この頃はベンチに座るおばあさんの横に、猫1匹というシーンを見ることがほとんどでしたが、
そのときは足元に猫の姿が3匹ほど見えました。
このコもあそこから来たのかな。
毛並みはきれいだし、体もコロッと丸っこくて健康そう。
わたしが葉っぱを拾うと興味深そうにそっと近寄って来るくせに
こちらから顔を向けると後ずさり。
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カメラを向けられるのはイヤなタイプね。
でも気が付くとすぐ近くまで来てる。
ばいばい、おばあちゃんとこ帰ってね。
自転車に乗って100メートルほど移動して、また没頭していると
ガサガサっと音がして、来ちゃったよ、あのコ。
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ねぇねぇ、戻ったほうがいいよ。
ずいぶん来ちゃったじゃない。
ふ~ん、聞いてないね。
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つかず離れずずいぶん付き合ってくれたけど、
いつの間にか気配がなくなって
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あ~、あんな道の真ん中でぽつんとしてる。
その夜、ダンナサンに話すと
「ぜったい連れて来ちゃだめだからな~」と釘を一本いただきました。
わかってますよ~、ダンナ。
うちにはmomoもそらもいるじゃないすか、これ以上はむりですから~。
ところが、それから3日後、再び葉っぱ拾いに没頭していると
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ど~ん!と正面に現れた。
ちょっと、運命感じちゃうじゃない。
毛色の変わったコ、うちにもいるのよ。
きてみる?(う~ん ダメダメ・・)
で、でも、なんだか相性良さそうな気がしている。わたしと、ね。(ダメダメ)。
その日はおばあさんの姿は見えず、
このコがどこから来たのか定かではないまま
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3日前と同じように、葉っぱを拾う動作に興味津々、
自転車で移動すること3回目までついて来て
「みゃおっ」っと話しかけ
カメラを向けるとささっと横向いて遠ざかる、を繰り返し、
3日前と同じあたりで不意に気配が消えました。
テリトリー、決まってるのかな。
さみしい、じゃん。
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葉っぱはバケツ一杯集まりました。
なので、もう葉っぱを拾いに行く用事はなくなりました。
でもあのコに会いに行っちゃおうかな(ダメダメ)。
それに葉っぱを拾っていないわたしには興味ないかもしれないし。
それはそれで淋しいし。
3ヶ月経って染める時には
あのコの思い出も一緒に染めることになりそうです、にゃ
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