ねこに ねこじゃらし

ねこのそらの話を中心に、ぽつぽつゆっくり更新しています。

オデキ現れ 保坂和志さんを知る

2018年09月19日 | momoの乳腺腫瘍




一昨日の朝、7時前。
台所の流しで momoがなにやら熱中してました。

あら~それは 置きっぱなしのお姉ちゃんのカップ
そこに手を突っ込んで お水を飲んでいる。


うちのダンナさん めっちゃ早起きなので
そらの腹時計も早起きです。
でもそらは食後にお水を飲むと 吐いてしまうことがあって
ダンナさんは お水をあげません。
というわけで わたしの一番の仕事は水を上げることなのですが
この朝は よほど喉が乾いていたんだね。














わたしが洗濯かごを持って階段を上がり始めると
サッと追い抜いて ベランダに飛び出す。
そんな手術前とかわらないmomoの姿がまた当たり前になり
安心しきっていました。
それが・・



お昼前 仰向けになったmomoに
今日は蒸し暑いもんね~と近づくと
足の付け根に   
出たな オデキ。

わたしが覗きこんで お腹を触ったので
すぐ伏せのポーズになったmomoを抱き抱えて
もう一度確認すると 一つではありませんでした。


気にしてる様子も 舐めてる様子も
わたしには見えなかったのに
油断した隙をつかれたような・・・。



昨日 朝ごはんの後 わたしの布団の上で寝ていたmomoに
寄り添うように そらもすぐそばに並んで寝ていて
そんなふうに気持ちよさげに過ごす二人を見ていると
その時間を裂くのが罪な気がしました。

でも早いほうがいいよね
ケージを持って再び二階に行くと
さっと身構えたmomo。
でも半ば分かっているよう、
その場から動こうとはしませんでした。
いくらでも棚に飛び乗って逃れられるのに。










心配顔のそらが見送る玄関の外は
秋の気持ち良い日差しが満ちて
自転車の後ろで鳴き続けるmomoが
少しでも 外の空気を気持ち良いと思ってくれないかなと
振り向き振り向き 漕ぎました。
 
早すぎる獣医さんへの再受診で
重い気持ちで診察券を出すと 
受け取った看護婦さんも 心配顔。

昨日は空いていてすぐに呼ばれて
診察台でまずは体重測定。
食欲も増え 元気でいたのが裏打ちされました。
4.15kg
今にも台から飛び降りそうなmomoを
看護婦さんとわたしで抑えて 先生が慎重に触診します。

左足の付け根は手術したときに 既に転移していると言われた箇所で
そこに二つ 
それと胸の方にも ひとつ
リンパの流れに乗って そちらにも転移したようです。


先生の見立てでは 舐めているようで
カラーかエリザベスウェアで舐めないようにというお話も出ました。
でもカラーは momoの生活の質がぐっと下がります。
ウェアはサイズの合うものがなかったのですが
それもmomoにとっては迷惑なもの?
避妊手術後に 簡易的なウェアを着たmomoを思い出しました。
でも 今度はいつ脱げるようになるのか
もっと後でまた判断する時がくるかもしれませんが
今ではないと思いました。


オデキが化膿しないようにする抗生剤は 
今度は注射ではなく錠剤にしました。
薬を包むメディボールがmomoの好みで
薬を飲ませるのがストレスのない 楽しい時間に変わったおかげです。





足の付け根にオデキが出て来ても
momoは 取り戻した元気な状態そのまま
ぴょんぴょんと そら以上に 家の中を軽やかに歩いています。





わたしはといえば 狼狽えそうな気持ちを
何かで落ち着かせようとしているからか
このタイミングで偶然 保坂和志さんの本に出会いました。










先週だったか新聞に紹介されていたのは新刊の『ハレルヤ』という本でした。
愛猫さんの死を書かれた小説だそうです。
恥ずかしながら今までまったく存じ上げなかった作家さん
『現代猫小説の第一人者』と読んでさっそく図書館で探してみました。
たまたま手にとったこの本、目次に「キース・リチャーズはすごい」という項目があって
音楽小説も書かれるのかと借りてきたのですが
まだ読んでいる最中ながら猫のことがひょいひょいでてきますし
年代が近いせいもあるのかもしれませんが
生活というかこの年齢に差し掛かって過ごす毎日の中で
なにやらモヤモヤしていることを
文章にして示してくださっているような
そうそうそうなんです
とわかってもらえたような心持ちになれることが多く
とても救われています。




今日もそろそろ仕事に行くので
空いた時間に 遊びたいな~
なんて思うのですが・・・










気持ちの良い窓際で
猫は寝ています

そういうもんです にゃ