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本日の報告。
写真の リード材料 ケーン を植物素材 による 「当たり」を考慮した仕上げを掛けた結果。。
予想通り 鏡面 に仕上がります。
既に数年前に 予想していた通り、マイクロスコープによる観察からも結果があがりました。
予測通りとはいえ、驚くべきことに、
以下の様に判明しました。
まず、今回、明確化するに至るまでに
日頃から、我々は 工具や機械 ではなく、
「道具 」の 持つ生き物としての
「刃物の研ぎ の深遠」、その深さ に ある一助となるヒントが、屈指の頭脳派宮大工師からあったこと。。
つまり、研ぐ とは 、切削 で終わらせない、という発想。
では、研磨か? 僕は、かつてから 研磨 という表現が、我々の 「道具の手入れ 」とは似つかわしくなく、どこかしら、この言葉の持つ力に違和感を感じていることから 個人的に使用したことがないのです。やはり違う…
そんなある日、 知人の ラップ加工 を仕事としている方を ふっ、と、思い出したのです。。
少し近い気がした…
研ぎ の 奥に それ がある…
マイクロスコープで刃先を数時間観察しては、研ぐ…
幾つもの 研ぎ の助言や 道具 と 工夫…
段々と 10年程体験してきた心理臨床の体験に似た 内的な 何か動き までがちらつく程に意識の旅が…
なるほど…
これは、植物素材のケーンにも使用できると解り…
さて、話題を戻し、
ケーンに研ぎ澄ました鉋や鑿で削ると、
驚くべきことに、ケーンの繊維は、スパっと鏡の様に 全く繊維の乱れが起きておらず、それは肉眼でさえ分かる程であるが、スコープを覗くと、
全く 繊維の起毛 さえ起きていない。
紙やすりは、いくら番手を数千番に上げても、結局は、「研磨」による サンドペーパーの金属微粒子による傷は深く、それによって荒らされた繊維の逆目(実際は、茎類の繊維方向をして逆目という表現も存在しない訳ですが)その起毛を取り除くのがせいぜいの様です。
さて、研ぎ澄まされた刃物 による 削りながらも磨き加工がされた(といえるでしょう)この材料自身による防水力。
これに近い もう一つの結果が、植物素材仕上げ。
スコープで確認すると、ほぼ、意外にも(予測通り)刃物仕上げに限りなく近いのです。。
番手でいうなら、たかだか数百番としか思えない木の葉のザラつき…
しかし、 伝統的工芸家や木工家の言われる様に、
やはり、「あたり」が、重要なんですね。。
知恵を応用した 宇宙 には 化学調味料 がありません
と言いたいとこですが、kazは、ちょっと違います…
基本的には なんでもありなんだから?? と、信じられない程 なにも こだわりなんか ないんですから…
え??
これが、僕の 本当の姿なんです…
楽しいなら いいんです…
何せ、小学生男子なんですから。。
明日には ケロっとしているんです…