1日早朝、学園寮にいる娘(中1)を迎えに伊佐市大口へ。
向かう先はカトリック大口教会。
9時からのミサに与るために、寮のシスターと娘を含む子供達も
やって来るので、そこでの待ち合せに決めていた。
ギリギリ5分ほど前に到着。
駐車場には既にたくさんの車が。
そしてその中に、一台のちょっと変わった車・・。
あ、いや、車じゃないな、これは・・?
え?も、もしかしてトラクター?
う~む、さすが米どころとして知られる伊佐市なり!
トラクターでミサに駆けつける方もいらっしゃるのだな~!と、少し感動。
その方の手には、神父様にお捧げするための野菜も握られていた。
気取らない、飾らないその姿に何かほっとさせられる思い。
その日の聖書朗読にあわせての、神父様(今年度から大口教会へ。ドイツ人)の御説教は
なかなか熱の入った小気味良いものだった。
「私たちはイエス様のご復活をこうして喜んでいるが、
世界は果たして今、喜びに満たされていると言えるでしょうか?
東北の大震災のような自然災害で犠牲となった人々、
様々な病に苦しむ人達、また、民族対立や政治がもたらす紛争、戦争などで
苦しみの中に多くの人達がいることを忘れてはいけません・・。」
「『見なくとも信じられる者は幸い』とイエス様はおっしゃっています。
なのに、どうでしょう?マリア様が御出現した言われる場所などに、
皆必死になってツアーを組んで訪れたりしている・・。
正しい信仰の有り方からはずれた行いです。」信者一同、苦笑。
ミサ後、神父様にご挨拶。
「これから、ちょくちょく大口教会へお邪魔することになると思いますので、
よろしくお願い致します。」
「ハイハイ!・・あ~、私は信者さんの数がとても少ない教会から来ました。
5、6人くらい・・。ミサに一人しか来られてない時などもありました。」
なるほどな!
この日、大口教会には、ざっと4、50人ほどの信者の方が。
だから、お説教にも熱が入るワケだと納得。
神父様に対して、おかしな言い方だとは思ったが、
「これから頑張って下さい!」とそう言って教会を出た。
家族3人で車に乗り込み、着いた時にも見ていた教会の入り口に有る掲示板を
横目でちらりと、もう一度見た。
“わたしは復活し あなたとともにいる”
そうか、そうか、そうなのか。
僕も同じ想いで・・
そっくりそのままこの言葉を
イエス様にお返ししたいなと、そう思った。
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