kazさんの日々彩々2

どうして花は咲くのだろう?どうして小鳥はさえずるの?
やさしい想いや言葉にふれて、どうして人は泣くのかな?

大きく豊かに、ふくらむ想い

2010年11月13日 | 「想」の彩り
一通の手紙と一緒に、カレー皿ほどのとても大きな、
ふっくらとした手作りの“ふくれ菓子”が送られて来た。



送り主は、一年ほど前に受洗されたご婦人。
その方と少々の御縁が有った僕ら家族は、
その洗礼式の際に駆け付け参加させてもらった。
手紙には、手作りの“大きなふくれ菓子”は、
その時のお礼にと、ずっと思い続けていたものだという事と、
その日の喜びと感謝の思いが、
今でも思い出されると書いてあった・・。



手紙を読みながら、とても感動的だった、
その日の洗礼式の様子を思い出した・・。

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あまり広くはないが、整然とした御聖堂での
2、30人ほどが集まっての洗礼式。
皆が笑顔で彼女を見守り、そして我が事のように
喜びながら聖歌を歌い、彼女の祈りと誓いに頷いた・・。

事前に神父様から、
「式の最後に、聖書の中から貴方のお好きな箇所を朗読して下さい。」と、
そう言われていた彼女は、
その時、肩を震わせ、泣きながらそれを読んだ。
その涙は、喜びと感謝の涙で有ると同時に、
何か、この時まで必死になって耐えていた・・堪えていたある思いを、
今、腹の底から吐き出しているといったような涙にも見えた。

後で聞いた話だが、彼女はこの2年程前に起きたある出来事のために、
僕らが想像すらも出来ないほどの、深い悲しみの闇に心を覆われ、
そして身体をも悪くしていたのだ・・。

泣きながら・・、
でも一言一言噛み締めるように、
彼女は静かに自分が選んだその箇所を読み始めた・・。

求めなさい。そうすれば、与えられる。
探しなさい。そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。そうすれば、開かれる。
だれでも、求める者は受け、探す者は見つけ、
門をたたく者には開かれる。
あなたがたのだれが、
パンを欲しがる自分の子供に、石を与えるだろうか。
魚を欲しがるのに、蛇を与えるだろうか。
このように、あなたがたは悪い者でありながらも、
自分の子供には良い物を与えることを知っている。
まして、あなたがたの天の父は、
求める者に良い物をくださるにちがいない。

マタイによる福音書 7章7〜12節


“御父は、イエスはいて下さるのですね。
何回救われたことでしょう。
祈りは通じる、叶う、ですね。”

頂いた手紙の、そんな文面を読みながら、
「あ〜、この人の想いというものも、きっとこの“ふくれ菓子”のように、
あの日から大きくふっくらと膨らんでいるのだなあ・・」と、
そう思った。




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手ぶらじゃ帰らぬ、我が女房・その1

2010年11月12日 | 「食」の彩り
うちのカミさんは、出かけた先から、どう言う訳だかよく頂き物を貰ってくる。
よっぽど“貰い上手”なのか、もうそれは一つの能力と言ってもいいほど。
(まあこれは、カミさんに限らず、世の奥様方は皆そうなのかも知れないけれど・・)

いろんな所から、いろんな物を頂いて来るカミさんだが、
先日、同じパート先の主婦の方から貰って来た物には驚いた。
なんと、長さ50cm程の大きなスリコギ!
下さった方のご主人が、自分の持ち山の山椒の木で作ったものらしい。



「懐かしいでしょう?昔はどこも、こんなスリコギを使ってたから。」と
カミさんは言うのだけれど、僕はこんなスリコギを見たのは初めて・・。
山椒の木で出来ている理由は、擂り鉢で擂るときに、その香りも
一緒にすり込まれるためらしい。
持ってみると、とても軽くて持ちやすい。
スリコギとして必要な適度な硬さなども、
山椒の木が使われる理由なのかも。

早速、擂り鉢を出して胡麻を擂ってみることに。
大きな擂り鉢は、どこか奥に仕舞い込んでしまっているようなので、
仕方なく普段使っている小さな擂り鉢で。

ゴリゴリ、ゴリゴリ、すぐに擂り胡麻の良い香りが!
「あ〜、こんな事こそが、実はタダシイ日本人のタダシイ暮らしの
在り方なんだよな〜!」などと、シミジミとそんな事を思いながら・・。

そして、擂られた胡麻を使ってカミさんが作ってくれた一品は
“鶏肉の胡麻味噌煮込み”。味の方はと言うと文句無しの100点満点!
いえいえ、これは神に誓ってホントのこと。
けして、“ゴマスリ”なんかじゃ有りませぬ。


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不安と平安・・愚者と聖者

2010年11月09日 | 「想」の彩り
不思議な夢を見た。

聖母マリア様が「御子のお生まれになる時が近づきました。」と、
取り巻きの3、4人ほどの女性達にそう言う。
そして何故か、僕もその傍らに・・。

僕はその言葉を聞いて、
『大変だ!お生まれになる時に、もし万が一の事があったら!?』と慌てて、
マリア様に「マリア様、あなたと御子に何かがあっては大変です!
もしもの時のために何を用意しておいたら良いでしょう!?」と尋ねる。

するとマリア様は、静かに微笑みながらこう言われる・・。

「神の一人子であられる方がお生まれるになるのです。
一体何を恐れることがありましょう?一体何が起きると言うのでしょう?
何もせず、ただ安心してなさい。
あなたがしなければならない事は、ただそれだけです。」

その言葉を聞いた途端、僕の心の中からは、
一切の不安というものが消し去られ、
今まで感じたことの無い、豊かで幸せな気分に満たされた。
「そうだ、お生まれになるのは神の子キリスト。
案じることなど何も無かったんだ!御一人子は、
お生まれになるその時から、皆の心の中に平安をお与えくださるのだ・・」
そんな風に思いながら、おかしな話だけれども、
その夢の中で僕は次第にウトウトと眠くなっていった・・。

朝になり目覚めると、そんな夢を見たからなのか、
身体も心も実に爽快な気分!
そして「おかしな夢を見たもんだな・・」と考えているうちに、
突然、祖母が生前によく聞かせてくれた、僕の出生話しを思い出した。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

僕は大変な難産だったらしい・・。

皆の心の中は平安どころか不安のどん底!
病院ではなく祖父母の実家での出産で、
腕利き(?)の産婆さんが駆け付けて来てくれたのだが、
ヘソの緒を身体に巻き付けてしまっている僕を取り出すのは、
困難だったらしく、「お医者に来てもらった方がいい!」と言い出した。
当時、産婆さんにしてみれば、自分がお手上げとなり、
医者に代わって来てもらうと言うのは、かなり屈辱的なことだったらしいが、
もうそんな事を言っている場合では無かったのだ。

すぐに、一人の看護師さんを連れて医者が到着。
皆が心配そうにしてる中、何とか僕を取り出すことに成功する。
が、僕はうぶ声を上げることなく、また、ピクリともしない・・。
何の手の打ちようも無く、ここで医者はあきらめサジを投げた・・。
すべてが終り、医者は靴を履こうと静かに土間へ向かう・・。

するとその時・・

「オギャ〜!オギャ〜!!!」

同行していた看護師さんが最後の臨みを託し、
僕の両足を持ち、身体を逆さにして背中を叩いてくれたのだ。
そのお陰で僕は・・。

この看護師さんが、もしその場に居なかったら・・?

この世に生まれ、早速の命の恩人・・。

豊かな喜びと心の平安を人々に持たらせながら
お生まれになった神の子キリスト!

方や、
周囲を大きな不安のどん底に陥れながら
人騒がせ甚だしき内にお生まれになったヒトの子kaz・・。

聖者と愚者は・・
生まれいずるその時から、
やはり、どうやら違う様・・。




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おはら祭りと秋の空

2010年11月03日 | 「秋」の彩り
今年もまた、おはら祭り前夜祭に
カトリック鹿児島教区の踊り連から参加。

一昨年のような小雨に見舞われることもなく、
また、昨年のような北風の冷たさに震えることもなしの
好天気の下、約100名ほどが肩を並べて踊った。



参加者の数は昨年よりは少なかったものの、
我が小さな教会としては嬉しいことに、
いつもの参加メンバーに加えて、
新たな5人の顔ぶれが!

中でも、「焼酎の振舞い酒も有りますから・・」の一言が効いたのか、
今年は神父様の参加も有り、嬉しい限り!
その心意気に感謝!





続けて来たからこその、新たな参加者の登場!
毎回多少の人数の増減が有ったにせよ、
一度始めたものは続けるべき。
決して「来年はもうやめましょう。」なんてことに
ならないようにと願いたい・・。





一夜明けて、おはら祭り本番の今日も爽やかな秋空!

“踊る阿呆”の方は昨夜の前夜祭で満足したカミさんは、
今日は伊佐市から駆け付けた妹家族たちと
“見る阿呆”へと出かけて行った。

僕も時間が有ればそうしたかったが、
追われてる仕事が有ったので断念。
自宅裏、仕事場横の畑に降り注ぐ、
陽射しが心地良さそう!
が、横目でそれを睨みながら
黙々とパソコンに向かう・・。

午後になり、少し仕事のメドが立ったので、
「もう我慢できませ〜ん!!」とばかりに、
畑の真ん中へ陽射しを浴びに!

ついでに、「もう、そろそろ・・」と思っていた、
カライモ掘りに着手。
土の中から現われるそれは、カライモと呼ぶにふさわしい物と
呼ぶにあたいしない物との入り交じり状態・・。
いや、圧倒的にあたいしない物の方が多そう。
たぶん、植えた場所の日当たりが悪かったためだろう・・。



うちの畑では、今ハクサイが元気!
これは反対に日当たりがとてもいい場所だから?
ショウリョウバッタも日向ぼっこ。



植物や昆虫に限らず、ヒトも心身を癒す為に、
たまにはゆっくり陽を浴びることも大切・・。

あ〜、好きな魚釣りでもしながら、
僕も日向ぼっこがしたいなあ・・。



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