誰ともなき人へ・・
信仰はね、チューインガムなんだよ。
噛めば噛むほど味がひろがるんだ。
その味は、
消えることなんて無くってね、
少しずつ、
色んな味に変わっていくんだよ。
それがとっても楽しいんだ!
君はどんな味が好きだろう?
グレープ、レモン?
オレンジ、ミント?
でもね、
このガムは口で噛んじゃいけないよ。
心でね・・
心の内でしっかり噛むんだ!
口元や・・口先だけで噛んでもね・・
でもそれじゃあ、
な~んの味もしないんだよ。
君はどんな味が好きだろう?
グレープ、レモン?
オレンジ、ミント?
あ~、けれどもさ、
そのガムを噛むための、
大切な君の心が砕けてしまいそうになる時が
来るかもしれない・・。
食べ物を噛むための、
大事な歯が虫歯になって欠け落ちてしまうようにね。
大人も子どもも、人はみ~んな弱いから・・。
君はどんな味が好きだろう?
グレープ、レモン?
オレンジ、ミント?
けれどもね、
君が心でよ~く噛んだチューインガムは、
たとえ君の心が砕けてしまったとしても、
きっとまたペッタリと、
それを一つの心にして集めてくれるよ!
そうして君をしっかり守る。
君はどんな味が好きだろう?
グレープ、レモン?
オレンジ、ミント?
君もこのガムを一緒に食べるかい?
手を差し出せば、きっと与えてもらえるさ!
一緒に食べて、夢をふくらまそうよ。
希望をさ、願いをさ!
風船ガムを、
ぷ~っと青空に向けてふくらますみたいに!
そしてもしね・・
それでももし、その味が気にいらなかったら・・
どこかへ吐いて捨ててしまってもいいさ。
捨てるのは、君の自由だよ。
けれどもその時は・・
せめて、銀紙に包んで捨てとくれ・・
君が捨てた食べかけの希望が、
ダレかの足の裏で踏みつけれられ、
地ベタを這いずり回るなんて嫌だから・・。
僕はまた・・
新たな希望を膨らますよ!
グレープ、レモン!
オレンジ、ミント!
いろんな味を心で噛んで・・。