kazさんの日々彩々2

どうして花は咲くのだろう?どうして小鳥はさえずるの?
やさしい想いや言葉にふれて、どうして人は泣くのかな?

“ゆるりとした秋”の中で

2013年11月07日 | 想いの彩

11月に入り、周りはすっかり秋模様・・と言いたいところだけれども、

コスモスの花は、「わたくし、いつになったら、はらはらとこの身を散らせたらいいのでしょう?」

と言いながら、所在無さ気にまだ咲いているし、

秋の枯れ葉となるはずの木の葉も同じで、

「なんだか今年の秋は、この先の身の振る舞い様がよく分かりませんで・・」

と言いたげな様子でブラブラと枝にぶら下がっている・・

 

日当たりの悪い畑の片隅には、昨年こぼれ落ちていたらしいゴーヤのタネが、

夏の終わりになって芽を出し、放っておいたら遂には今頃になって実を実らせた。

“深まりつつある秋”、“近づきつつある冬”なんて気配はあまり無く、

なんだかこのまま、また春がやって来るのでは?と言いたいくらいの、

ゆるりとした今年の秋・・

 

そんな秋の内にも、様々な出来事あり。

 

今年春先頃までは、かくしゃくとし、元気だった親父様(カミさんの父)は、

夏以降、急に体調不良を訴え、精神状態も不安定に・・。

今は落ち着いているとは言え、僕ら周囲の者以上に、

カミさんとその妹は今後のことが何かと心配。

けれども、姉妹でそんな不安を分かち合い、

そして力を寄せ合いながら、前向きに頑張っている。

 

また、そんな最中、その妹のお舅さんが天に召され・・

今年に入り体調を壊し、入院しているのは知っていたけれども、

その旅立ち様は、この、ゆるりとした秋とは反対に、

あまりにも早く急ぎ過ぎたように僕には思え・・

生前、ゆっくりと話す機会があまり無かったことを、秘かに悔んだ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

そんな様々な想いを胸に抱えながら、

今月に入り、また今年も、「自らが力を得て行かねば!」の思いで、

“おはら祭り前夜祭”にカトリック鹿児島司教区から参加。

昨年より20名ほど参加者も増え、

「初めて参加したけれども、とても楽しかった!次もまた参加します!」という青年の声や、

「過去に一度参加させてもらったけれども、それが今も続いてるなんて知らなかった・・

今年それを知って参加でき、そして本当に楽しかった!」という、ご婦人の話などを聞きながら、

「あ~、そんな皆の喜びが、僕の力と変わってくれるのだな・・」と、思うことができた。

踊り終了後には、ザビエル教会で打ち上げ。

司教様のビールの差し入れと、T教会F兄弟さんたちの差し入れの、おでんとイカの燻製で舌鼓!

今やしっかりと恒例となった、おはら祭り前夜祭の参加。

この差し入れも、恒例のものとなったらいいのだけれども(笑)

いや、先輩たちのその思いを真似て、僕も次回は何かを用意せねば!だ。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

翌日3日、おはら祭り本番の日、娘が“英語弁論大会”に出場。

テーマは“家族への感謝状”

会場での発表前、娘が「じゃ、行ってくるね!」と握手を求めて来たので、

その手を握り返しながら、「うん、頑張らなくてもいいから、楽しんでおいで!」と激励。

そのあと「・・でも、お父さんは英語苦手だから、何を話しているのか、あまり分からないかも

知れないけれどね・・」と言うと、

「大丈夫!気持ちは絶対伝わるはずだから!」と、反対に激励され・・。

 

そして、娘の言ってくれた、その言葉は本当で、堂々と胸を張り間違えることも何も無く

自分の想いを発表している姿を見ている内に、しだいに胸が熱くなり涙がこぼれ、

横に座っているカミさんが差し出すハンカチで、何度もその涙をふいた・・。

 

発表終了後には、引率の先生と娘からのサプライズ有り。

「両親への感謝状を、ここにも用意させてもらいました!」との言葉と一緒に、

発表された内容が一部抜粋されてある、一枚のカラフルな感謝状を、

娘が読んで聞かせてくれたうえで、僕らに手渡してくれた。

学園で熱心に英語を指導して下さる、○○シスターの発案で、

「それは、いい!」と、先生と娘が用意してくれた物だったらしく、

この時は、涙が・・というよりは、どうにも僕はテレてしまって仕方なかった。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

“ゆるりとした秋”の中で、それでも時は確かに刻まれて、色んな出来事と

想いを僕らに残して行く・・。

立ち止まっている余裕も無く、酸いも甘いも、しっかりと噛みしめているうちに、

 

ふと気がつけば・・

 

もう足下に、冬の気配が来ているのかも知れない・・。

 

いつもありがとう→ にほんブログ村 ライフスタイルブログ 生き方へ