kazさんの日々彩々2

どうして花は咲くのだろう?どうして小鳥はさえずるの?
やさしい想いや言葉にふれて、どうして人は泣くのかな?

夏のため息

2013年08月31日 | 想いの彩

昨夕、鹿児島に台風が上陸するかも知れないというので、

外回りに有る風に飛ばされてしまいそうな物たちの片づけをしていたら、

錆びた南部鉄の風鈴をデッキの片隅に見つけた。

 

学園寮からの夏休みの帰省中、娘(中3)が

「ねえ!風鈴、下げたいね!あの風鈴どこにある?」と訊いてきたので、

そのとき思い当たる所を探してはみたのだけれども、

結局見つけることは出来ずにいた風鈴だった・・。

 

 

軽く錆を手でぬぐい、糸先の短冊も無くなってしまっているその風鈴を、

「これじゃあ、役立たずの風鈴だな・・」と、苦笑いしながら

そのままデッキの釘にぶら下げ、しばらく曇った空と重ねて眺めていた・・。

 

 瞬間、一陣の風!

 

その風鈴をそのままゆらりと揺さぶり、

揺れた風鈴が「チリン!」と鳴った!

 

それがなんだか嬉しくて、もう一度聞けたらと、しばらく待ってはみたけれど、

もう、同じ勢いの風は吹かず、短冊を無くした糸だけが、

所在無さ気にくるくると回って見せるだけだった・・。

それを見ながら僕は、

「ああ、さっき風鈴を鳴らしたあの風は・・、この夏が、

夏として最後まで頑張ろうとしている最中に、思わずついてみせた、

一度っきりの、ため息だったのかも知れないな・・」と、そう思った。

 

一つため息をついた夏は、今は一休みしているように思えるけれども、

9月に入っても、まだまだその頑張りを見せて来るはずだ。

 

新しく短冊を付け変えて、「チリ~ン、チリ~ン!」の風鈴の音を、

9月の娘の帰省日には、頑張る夏と一緒に聞きたい・・。

 

 

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Hさんの虹

2013年08月26日 | 想いの彩

24日朝6時、半分まだ眠っているような頭で、

カミさんと二人、娘(中3)のいる伊佐市のM学園へ奉仕作業のために車で出発。

小雨の中、走り出してすぐに大きな虹の出現!

少しの間、車を止めて見入ってしまった。

 

 

そしてそれから1時間半後、伊佐市内に入った途端に、

またもや全く同じような巨大な虹が姿を見せ・・。

 

僕はなぜだかその時、出発地と到着地で2度も同じような虹を見てしまったのは、

幸運というよりも、それはむしろ、あまり良くないことなのかも知れないな・・と、

心の中でそう思った・・。

 

M学園に到着すると、もうすでに作業は始まっており、

僕も車に積んだ草刈り機を急いで降ろし、皆に交って作業を始めた。

 

途中、近くにいたカミさんの妹の携帯に電話有り・・。

 

それは伊佐市の親戚Yさんからのもので、同じ親戚のTさんのご家族の、

今年になってから、入院していた94歳になったばかりのHさんが

亡くなったという知らせだった・・。

 

娘はそのことを知ると「え?信じられない・・」とつぶやき、

カミさんは「今日このあと、せっかくだからお見舞いに行こうと思っていたのに・・」と肩を落とした。

 

今夜が仮通夜だと聞き、夕方近くにみんなで弔問。

こういった場の、重たい空気を予想していたのだけれども、

不思議とそんなものはどこにも無く、落ち着いた安らぎの気配といったようなものが

部屋には漂っていた。

 

おそらくその事の理由は、ご家族をはじめ、弔問に来られる方たちの胸の中に、

「Hさんは有りっ丈の命の全エネルギーを使い、

生きることを存分にやり遂げて満足して逝ったのだ!」といったような、

そんな共通した想いが有ったからに違いない・・。

 

部屋に置かれたHさんの遺影は、家族が知らぬ間に、ご本人が生前に用意されていたもので、

朝、Hさんの部屋で息子さんのMさんが偶然見つけられたのだという・・。

 

そんな話を聞きながら、大往生という言葉の本当の意味は、

ただ長生きしたから・・というだけものじゃなく、

その生き様・死に様に何の未練も残すことなく

静かに旅立つ様にやはり有るのだな、と思った。

 

その後、娘の帰寮時間もあって、早々にT家を失礼し、

寮で必要な娘の日用品その他の買い物を済ませ帰寮。

 

鹿児島への帰り道、今朝、虹を見た辺りで、

「ああ、朝の2度のあの虹は・・あれは決して不吉なものじゃ無く、

Hさんが僕たちに見せてくれた、贈り物だったのかも知れないな・・」と、そう思った。

 

 

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花火

2013年08月24日 | 想いの彩

外から、ド~ン!ド~ン!!と、なんの音??

 

ああ、そうか。

今夜は鹿児島の花火大会の日・・。

 

音に気付き庭先に出てみると、足元に小さなおしろい花・・。

カミさんの母が、この庭に生前植えてくれた花・・。

今年も咲いて見せてくれた、僕の小さな静かな花火。

どんな花火よりも、美しく優しい・・。

 

 見入ってるうちに・・

ド~ン!ド~ン!!の花火は終了。

 

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苦味が好き

2013年08月24日 | 想いの彩

神様が願いを聞き入れてくれたのか、毎日ドカ灰に襲われている鹿児島に

やっと少しばかりの雨が・・。

これで灰は綺麗サッパリ!とまではいかないけれど、見る景色には、

確かに透明感が戻った感じ。

 

そして、「この機を逃しては為らず!」と、雨のシャワーを浴び、

渇きを潤した畑の夏野菜たちを一気に収穫。

 

袋に入れた採れたて野菜をテーブルにゴロゴロ取り出すと、

その彩りがとても綺麗!

真ん中に寄せて、集合写真を記念にパチリ!

 

今年は我が家の畑ではニガウリが豊作。

寸胴型のゴーヤ、細長い“薩摩大長れいし”も

まだまだニガウリ棚にブ~ラブラ・・。

“薩摩大長れいし”は、昔ながらの鹿児島のニガウリで、

沖縄のゴーヤに比べて苦みが多少強いのが特等。

その苦味が僕は大好きだ!

今時はニガウリにもいろんな種類が有るようで、

たとえば、色が真っ白な物、苦味がほとんど無く、

そのままサラダ感覚で食べられる物など・・。

「ニガウリたる物が、そんなことで良いのか?」と、僕は思ってしまうのだけれども、

でもよく考えたら、ニンゲンだって髪の毛を染め、色を変えたりしているし、

苦味とういか、“ヒトとして一味有るニンゲン”っていうものも、

なんだか段々少なくなってる気もする・・。

それは、自分だってそうだ・・。

 

 “薩摩大長れいし”の如く、ヒョロリと細身・・

けれども苦味強く効きし者!

・・そういうモノにワタシはなりたい(苦笑) 

 

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残暑お見舞い申し上げます。

2013年08月22日 | 想いの彩

残暑お見舞い申し上げます。

 

こちらは毎日暑い日が続き、雨よ降れ!と願うも、

降って来るのは連日猛烈な火山灰・・。

そちらはどうでしょう?きっとこの夏も、さぞかし快適な事でしょうね!

そうで無くてはいけませぬ。

 

先日は貴重な御忠告、本当にありがとうございました。

なにせ、この夏は、僕をいろんなことで苦しめてくる夏でしたので、

うなだれる他には何もできず、想いも身体もすっかり凝り固まっていたのでした・・。

 

「みんなが僕のために祈ってくれてることを僕は知ってる。

なのに、なぜ僕の苦しみは解けないのですか?なぜ、その祈りを叶えてくれないのですか?」

 

あなたの答えはこうでした。

 

「あなたのために捧げられた祈りを叶えるのは、私はではなく、あなた自身。

あなたがその事に気付いた時に、初めて私はあなたに手を差し伸べることができる。

あなたのために祈り捧げてくれている大切な人のために、今うなだれていることをやめ、前を見なさい。」

 

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もう貴方はご存知でしょうが、その日、僕は貴方の答えに力を得て、

それまでは「上手くは行かないだろう・・」と、ためらっていた事への行動ができ、

結果、この事だけに限らず、いくつかの良い実りを得ることができました。

 

そして・・僕の誕生日前日に帰寮した娘が、翌日の誕生日に寮の仲間たち3人と一緒に、

携帯電話を通じて歌ってくれた『happy birthday』・・

たぶん、生涯僕の耳から消えません。

そんなことを始まりとし、今も貴方が手を差し伸べてくれていることを、僕は確かに感じています。

 

そうだ、僕も皆のために、今祈ります。

今この手紙を貴方と一緒に読んでくれているすべての人たちが

平安と幸せを、希望に満ちた日々を送ることができますように!

 

みんな、きっと僕のこの祈りを叶えてくれると信じています。

 

あ、ついでに、もう一つ!

 

ほんのお湿り程度でもいいので、鹿児島に、

ちょいとばかりの雨を降らせていただけませんか?

いえ・・欲を言えば、降り積もった火山灰を洗い流すくらいの・・

 

そのお返しには・・

 

う~ん・・そうだな~・・・何が有るかな~・・

 

あ、そうそう!

それはやっぱり、

貴方の好きな“みんなの笑顔”!

火山灰が綺麗に雨に流されたなら、

きっと皆、喜びの笑顔を貴方に見せるに違いありません。

 

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それでは、またいつかお便り致します。

 

こんな言い方は変だというのは、よくわかっているのですが、

貴方もお身体に気をつけて、どうか永久にお元気で!

 

                      親愛なる神様へ・・    

                                      kazより

 

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