(注)文中、「お母さん」とあるのは妻のことです。
お母さん、あなたが亡くなってもう四週間近くなります。私が子どもの頃は、かって住んでいた家には竈があり、よくお釜でご飯をたくように親からいわれていました。はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても蓋とるな、というあれです。でも、結婚してから今日まで、ガス炊飯器ですが自分でご飯を炊いたことは、一度もありませんでした。カップ麺やインスタントの焼きそばはできますが、ご飯を炊いたことはなかったのです。娘にお米を洗って、炊く量に見合う水を釜にセットするのを教えてもらい、今夜初めて炊飯に挑戦しました。炊きあがったご飯は少し硬めでしたが、美味しく炊けました。今までは娘が炊いたのや、買ってきた白ご飯を仏前にお供えしていましたが、今夜は初めて炊いたご飯をお供えしました。ちょっぴり硬めでしたが、こらえてね。この次はうまく水加減をします。お母さんはきっと笑っているでしょうね。料理もできなくて、お弁当を買ったり、娘や息子の嫁さんがおかずを持ってきてくれてはいますが、すこしでも自分で料理をするようにしないといけませんね。でもいつのことになるやら、お母さん、天国から見ていてください。
お母さん、あなたが亡くなってもう四週間近くなります。私が子どもの頃は、かって住んでいた家には竈があり、よくお釜でご飯をたくように親からいわれていました。はじめちょろちょろ、中ぱっぱ、赤子泣いても蓋とるな、というあれです。でも、結婚してから今日まで、ガス炊飯器ですが自分でご飯を炊いたことは、一度もありませんでした。カップ麺やインスタントの焼きそばはできますが、ご飯を炊いたことはなかったのです。娘にお米を洗って、炊く量に見合う水を釜にセットするのを教えてもらい、今夜初めて炊飯に挑戦しました。炊きあがったご飯は少し硬めでしたが、美味しく炊けました。今までは娘が炊いたのや、買ってきた白ご飯を仏前にお供えしていましたが、今夜は初めて炊いたご飯をお供えしました。ちょっぴり硬めでしたが、こらえてね。この次はうまく水加減をします。お母さんはきっと笑っているでしょうね。料理もできなくて、お弁当を買ったり、娘や息子の嫁さんがおかずを持ってきてくれてはいますが、すこしでも自分で料理をするようにしないといけませんね。でもいつのことになるやら、お母さん、天国から見ていてください。