今日、大阪まで出かけました。勤め先は沿線の駅に隣接する建物の中にあるので、梅田に行くには非常に便利です。行き帰りには淀川を渡るのですが、車窓から見る川面に光る陽光はきらきらとして、もう春がそこまで来ている感じがしました。デパートでカミさんに頼まれた買い物をし、コーヒーをゆっくり楽しんでから、書店で書評に出ていた本を買いました。山崎佳代子さんの「ベオグラード日誌」、詩人である著者の日誌は言葉と文章が美しく、心に響きます。民族同士の内戦で悲惨な出来事も綴られていますが、ベオグラードに住んで三十五年、著者の思いがこもった本です。
このお話も今から半世紀以上も前のことです。わたしが子供のころに、私鉄の駅前公園に街頭テレビがありました。各家庭にテレビなどあまり普及しておらず、この街頭テレビを時々見ていた記憶があります。ブラウン管式のちょっと大きめのテレビで普段は扉のついた箱に入っていました。野球の試合とかプロレスの番組をよくやっていたように思います。五メートルほどの台の上に鎮座していて、誰がテレビの入っている箱の扉を開け閉めしていたのかも記憶にありません。今、サッカーの試合で大きな画面のテレビ中継をやっていますが、こちらは本当にふつうより少し大きめのテレビでした。こんなことも知っている人は少ないでしょうね。
