「タヌ太郎さん、ゆうべの七夕さま、彦星と織姫はデート出来たでござんしょうかねぇ~。」
「そうですなぁ、オレンジの満月が出ていたことですし、きっと一年ぶりの再会を分かち合ったことでございましょう。」
「なんでやんすね、街中でやんすと星空もあまり見れねぇでござんすねぇ~。お月さまが煌々と照らしておいでだったせいでござんしょうかねぇ~?」
「まぁ、来年は郊外にでも出かけて夜空の星を見上げることにいたしましょうかのう、ワニ五郎さん。」
「そうでやんすねぇ、そうすることに致しやしょう(笑)。」
「それにしても一夜明けた今日は、すごい雨降りになりましたのう。」
「朝方はそう、激しくは降っていなかったんでやんすが、お昼近くになった今は、けっこう激しい雨になっておりやすねぇ。」
「きっと、彦星と織姫の別れの涙なんでございましょうよ。」
「それだから、こんなに激しく降っているんでやんすね。二人が号泣しているってことでござんすかねぇ。」
「まぁ、庭や花畑にゃ、乾燥していただけに恵みの雨となっておりますですよ。」