「タヌ太郎さん、この花はなにか良い香りがしやすぜ。」
「そうでございましょう、この花はミントという名前でしてね、いろんな種類のミントがあるのでございますが、これは葉の様子から見て、アップルミント・ペパーミント・スペアミントのどれかでございましょう(笑)。」
「北見で有名なハッカも、このミント系のものから出来ているそうでやんすね?」
「おや、ワニ五郎さん、なかなかの物知りで。はい、そうなんでございますよ( ̄∇ ̄ノノ"パチパチパチ!!」
「これは昨年秋に植えておいた鉄砲百合でございますね。」
「もう、明日か明後日にゃ咲くような気配でやんすねぇ。色づいてきていやすぜ。」
「そうですな、まもなく咲きそうでございますのう。」
「これが今の「雀のお宿」の様子でございますよ。」
「金網が以前より少し、上がっておりやすねぇ、タヌ太郎さん。」
「はい、大家さんが雀さんの出入りをもっとしやすくと、広げたのでございますよ。ポッポさんが中の食事をついばむかもと随分心配していたようでございますが、とまるところが金網で無くなっておりますので、大丈夫だったようで、ポッポさんはすっかり姿を見せなくなったようでございますよ。」
「でも、雀さんも昨年のようにはまだ、到来しておりやせんなぁ~。金網をはずしてやりてぇのは山々なんでしょうが、そうするとポッポさんが降り立ってめぃりやすから、大家さんも御苦労なさっておられるようで(笑)。」