ブートレグ愛好会

最北のトレーダーです。貴重音源・映像を共有しましょう。

2008年12月

2009年01月01日 | monthly report
あけましておめでとう。今年もどうぞよろしく。

【RONNIE JAMES DIO】
ギーザーのHPによると、H&Hはベーシックトラックのレコーディングはすでに終わっているとのこと。順調そうで何より。


【MUSIC (OFFICIAL)】

●Soundtrack to the Apocalypse/SLAYER
2003年に出た3CD+1DVDのボックス・セット。リマスターのベスト選曲に加え、リハーサルやライヴ、アウト・テイクのCDに、ライヴDVDを収録。ようやく、中古盤を適価にて入手。貴重ライブ音源・映像はブート並みのクオリティ。


【BOOK】

●赤朽葉家の伝説/桜庭一樹(東京創元社2006)
日本推理作家協会賞受賞作であるが、ミステリーという枠では語りづらいジャンル分け不能な作品。昭和戦後史に沿いながら、製鉄一家の赤朽葉家の盛衰について女系家族3代の約50年にわたる愛憎劇が語られている。

●バッド・チューニング/飯野文彦(早川書房2007)
全編、エロとグロで覆い尽くされた鬼畜な作品。日本ホラー小説大賞の最終選考まで残ったいうが、落選は当然。人間の欲望を極限まで追求し、理性皆無の妄想男の狂気のストーリー。

●君たちに明日はない/垣根涼介(新潮文庫2007)
2005年作の文庫化。連作短編集で山本周五郎賞受賞作。リストラ請負会社に勤め、リストラ面接を行う主人公の日常を軽快に描かれたヒューマンドラマ。リストラ請負会社って有りそうで無いそうだが、今の社会情勢を考えると笑えないエンターテインメント(面白いんだけどね)。

●銀弾の森/逢坂剛(文春文庫2006)
2003年作の文庫化。悪徳刑事、禿鷹シリーズ第3弾。本作における禿鷹の行動には首を傾げてしまう。これでは警察権力を笠に着たチンピラと変わらない。禿鷹の行動原理が失われている。残念な出来。


今年の『このミス』第1位は伊坂幸太郎の『ゴールデンスラバー』となった(他誌でも1位に選ばれていたが)。高村薫がミステリー界から去って以来不在だった私のお気に入り作家の座に今年伊坂幸太郎がついた。彼は私と同世代であり、地方(彼の地元仙台)を舞台にするところやロックなところ、そして甘酸っぱい学生時代を織り交ぜるところに共鳴してしまう。2009年も彼の活躍を期待するところだが、直木賞最有力候補と言われていた『ゴールデンスラバー』の選考辞退したことについては非常に残念に思う。執筆活動に集中したいという理由もよくわからない。『半落ち』問題でへそを曲げた横山秀夫が永久決別を宣言したのとは異なり、違う作品で受賞したいということだろうか?