夢色

集めてるもの 見たもの 書きたいものを 思いついた時に。
基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<「空母いぶき」>

2019-06-15 | Movie

2回目、ようやく観てきました〜。

あ、ネタバレ、がんがんします。


最近シネコンになってから、人気の映画でも夜の回がすぐに無くなって、朝昼回だけになるから、全然観に行けなくて・・・。
せめて朝夕とかにしてくれたらいいのに・・・
ようやくチケットも滑り込みで取れたけど、会場は満員で、オジサンとかオニイサンとか、良くフェスタで見かける方たちがいっぱいでした


んあ~ 何から書いたらいいのやら・・・
ひとまず、まずは、緊張感のある現場で日々お仕事して、私たちを守ってくれている自衛官の皆さんに感謝を。


さて、つれづれと。
ですが、原作は読んでないし、リアルな知識も無いから、単純に素人の感想で書きます。
映画自体としては。
いろいろ賛否両論みたいだけど、原作みたいに中国が攻めてきた映画は作りようがないので(笑)
中国が戦争映画作って反日アピールするのは通常運転だけど、こっちがそれをやったら自分のこと棚に上げて現実的に攻めてくると思うから(笑)
そこはもう、フィクションでいいじゃん・・・。
原作はまだまだ続いてるし、ストーリー的には丸く収めたけど、それもそれでいいじゃん。
私たちが論じるべきは、もっとリアルな現実世界をどうするか、だと思うんだけど。

浩市さんの発言を切り取って、いろいろ言ってたけど、例えば何も知らずに初めて映画見たとして、これは酷い!首相を馬鹿にしてる!なんて誰が思うよ
むしろ、劇中の政治家たちは、考え方はそれぞれかもしれないけど、皆一丸となって日本のために、って動いてて、かなり胸熱だった。
今のリアル日本だったら絶対にこんな風にいきっこないねー。
野党が意味わからん足引っ張りに出て、そのうち現場の自衛官が犠牲になって、日本が占領されて、はい終わり、になるんちがう?
だから、これが安倍さんを揶揄してると批判してる人たちは、逆にこんなに真剣に戦う政治家たちに描いてもらって光栄に思ってほしいくらい(笑)


戦う力を持つことは必要だけど、どこまでその力を使わずに居るべきなのか。
どこまで武力を使わずに、守るものを守るべきなのか。
それで大切なものを守りきれるのか。
答えは出ない問題。
どちらかというと私は、秋津艦長の考えに近いけど、でもそれは秋津艦長がきっちりと先まで見通して、決断の間合いを見極めることのできる人だからこそだと思う。
そうじゃなければ、本当に火蓋を切ってしまうことになりかねない。

この映画、自衛官の家族の人は、直視しづらいかもしれない。。。
戦後、戦死者を出したことのない自衛隊だけど、いつそうなってもおかしくないのが現場であって。
はつゆきが被弾して、死者が出たとの報告に「んえ・・・?」って呆けた声を上げた新波さんの、その気持ちが良く分かる気がした。
現実であって現実でないような。
そんな手元の危うい、ほろほろとした幻のような事実。
私たちもそうだけど、重大な緊急性のある事実って、すぐに反応しないといけないにもかかわらず、聞いた瞬間は 逆にリアリティがないんだよね。
人としての防衛本能なのか。
機密事項の多い自衛隊のお仕事だからこそ、自分の知らないところで大切な家族が居なくなるかもしれない。
そう思うと、自衛隊の隊員さんだけじゃなくて、そのご家族にも頭が下がる思いです。



ちょっと軽い話題へ。
2回目観て、ようやく油田艦長と清家艦長との違いが分かってきた(笑) ←顔認識能力の低い人
でもまだキャラの違いは分かってない
さらに、中根船務長と葛城砲雷長も、ようやく分かってきたw
CICから艦橋へ、とか各艦へ、とか、ハープーンだの、チャフだの、デコイだの、ちょっと聞き取れるようになってきた

しかし・・・悲しいかな、護衛艦の名前がごちゃ混ぜに・・・
だって、自衛艦って名前が似てるんだもん・・・
しらゆき?はつゆき?・・・ん?ふゆづき?・・・いそかぜ?しまかぜ?あしたか・・・え?うみたか? とか、リアルが混ざってきて、現時点でも混乱中で、結局覚えるのを放棄しました

コンビニと出版社のシーンは、正直あまり意味はないと思うけど、緩急つけるために、かな
円盤になったら、たぶん早送りにすると思うw



秋津艦長の、常に笑みを浮かべる表情が良かった。
人間、緊急事態になると逆に笑ってしまうということもあるけど、あえて笑う表情を作ることで冷静になってるのもあるかも。
その笑みの中でも、迷いだったり、決意だったり、怒りや悲しみが見て取れて。
捕虜のパイロットに語り掛けるシーンは、涙が浮かんでた。
何のため、誰のための戦いなんだろうって、あの太平洋戦争の時と同じ、戦争の不条理さというか無意味さを再び体現しているような。
西島さん、やっぱりすごいなって思った。
散り椿でもそうだったけど、ちょっと孤高の人が似合う。
エリートパイロットってのが良くハマる。
「迫水・・・ホップアップは絶対にするな。」ってのが、もちろん、その前に敵のパイロットを撃墜してて、自分が出した命令で、だから決してジョークでは無いんだけど、でもこの緊張してる瞬間に、ふ、と部下の肩の力を抜かせるような、戦場の最前線でさえ冗談を飛ばし合うような野郎ども、的な、そんな顔が垣間見えて、すごいカッコ良かった。
いつもの冷静なコマンダーっていうだけじゃなくて、現場に出てたパイロットの顔が見えた気がして。
パイロットとして彼はどんな顔して戦闘機飛ばしてたんだろうって、どんな気持ちで空を飛んでたんだろうって、きっと純粋に飛ぶのが好きで乗ってた瞬間もあるはずだ、とか。
そんな生身の一人の人間の瞬間が見えた気がして。
ふふって笑って、了解って返す迫水三佐も、イケメン
あのやり取りが、好き。
秋津さんは本来はきっと優しくて、というか、人の哀しみが理解できて、周りとも一緒に話が出来る人だろうに、自衛官となるために、艦長になるために、艦長でありつづけるために、敢えて孤独を選び、自制し続けてきた、そんな気がした。
そんな人だからこそ、淵上一佐は秋津艦長を戦闘機乗りとしても信頼し、艦長としても信頼している、そんな気がした。
ちなみに、淵上さんも、素敵なの ←笑



新波さんは、海の男って感じで、秋津さんが空自なら、やっぱり新波さんは海自がハマってる
敵艦を沈めなかった意図を秋津艦長に問いただしているとき、探るというか、それでいて秋津艦長に言わせないように先制するような、言わないでって祈るような、そんな表情、良かった。
初めて秋津、って呼んだ時の気安い顔も。
すごい縦社会なんだね、最後艦橋での会話は、ちゃんと艦長に対してのそれになってて。
二人とも、目指すところは同じ。
どっちが正しいかも、決められない。
新波さんは、甘いのかもしれない。
でもその甘さを信じ続けたいというのも分かる。
息の詰まる二人のやり取りが、本当に良かったです。
・・・でも部下たちは、新波さんとは一緒にご飯食べながらわちゃわちゃできるだろうけど、秋津さん来たら緊張というか、意図が読めないあまりに、しーんっていう空気になりそうなのが目に浮かぶ(笑)
でも気付いてないはずないけども敢えてそこに居る秋津さんとか、ちょっと雰囲気を和ませようかと一生懸命喋りまくりそうな新波さんとかw
せっかくなので、その気まずさを越えて、距離を一つ縮めて欲しいな、と祈ります ←誰(笑)


はやしお組も、カッコ良かった~
滝艦長、高島さんだから ちょっとヤバい人っぽく見えるけど
船乗りの中でも潜水艦組って、仕事柄、少しまたキャラが違う気がする。
体当たりで止めに行く、でもそれは自暴自棄とかじゃなくて、ちゃんと自分と相手の被害を考えたうえでの最善の策としてのチョイスであるなら。
有澤船務長の言うことは、もっともで、だけど、その先に引き起こされるだろうことを考えて、通常の攻撃を選ばなかった。
艦長っていう人種は、こういう目先のことだけじゃなくて、常人では見えてないレベルまで考えを飛ばさないといけなくて、それが出来るからこそ艦長になれるのかな。
秋津艦長だけじゃなくて、それぞれの艦長が、それぞれハイレベルな戦いをしていたってことが、すごくカッコ良かった。
個人的には、、、潜水艦って、浮上できなかったら死ぬしかないところで戦ってるし、想像するとめちゃくちゃ怖い。
飛行機は墜落したら終わりだから、そっちも怖いけど、もっと怖い・・・。
不気味に軋む音に、ぞわぞわって息ができなくなって怖かったわ~・・・。
垂直ラッタルと合わせても、たぶん潜水艦には乗れない私 ←それ以前に水密扉でコケること請け合いや


いそかぜ組、2回目だからもう、おし!来たー!って感じ(笑)
いや~、浮船艦長と隊員たち、最高
敵艦を主砲でって言われた後、隊員から矢継ぎ早に言われて、だんだんテンションがヒートアップしていく感じが良く分かるし、んでもって関西弁でぶわーって話した時に、浮船艦長の右手側の隊員さんが「あは~っ!出たっ!」って言った時の、あの確信犯にも似た嬉しそうな顔(笑)
わざと煽ったのかなって思うくらい(笑)
で、それを受けて、岡部砲雷長の、はぁ~っていう しかめっ面
ピッチャーキャッチャーみたいなバッテリーコンビみたいw 
完全に、女房w
みんな仲良し
「いてまえ~!」からの、あれ?いてまえの最上級ってあったかな?って勘違いしちゃう「まとめて いてまえ~!」まで
シリアスなのに笑ってしまうし、ワクワクしちゃう
それにしても、この日観る前に地上波で関ヶ原を観てたから、関ヶ原でも長政で「撃て~っ!」って言ってて、いぶきでは砲雷長で「て~っ!(撃て)」って言ってて、「・・・和田くん、時代タイムスリップしても、やってること一緒やん(´・ω・`)」ってツッコんだ(笑)
ミサイル飛んできて、浮船艦長「バックや!バーック!!!」って言ってる時、普通にモニター押さえながら自分は椅子ごと下がってて、「いやいや!おっちゃんだけ下がってもあかんねんで!おっちゃん押しても、船は動かんねんで!」ってこれまたツッコんだわ(笑)
もう、浮船艦長、ただの大阪の飲み屋のおっちゃんやんw
最後、お茶に口付けて「あっつっ!えっ!これ?!え、あっつ!」とか なりながら、微妙に誰か構って欲しい感じに回りに目を走らせるとことか、最終的に皆忙しくて誰も浮船艦長に反応しない所とか、もう めっちゃ おっちゃんやんw
しかし、ちょっとファブルのアキラと被ってしまう私
始終ツッコめて、カッコいいのか、ただのおっちゃんなんか、良く分かりませんw
このいそかぜ組が居て、めちゃくちゃ良かったわ~。


そして、my love はつゆき組
ヤバいな~、瀬戸艦長ヤバすぎるやろ~(笑)
顔良くて、階級良くて、声も良い て、どないなってんねん(笑)
あの声で指示出しして欲しい・・・何でも言うこと聞く ←えw
「我が艦を以って、いぶきの盾とする」って言う時の、目を伏せて、あえて鉄鉢で表情を全部見せない あのカット、最高笑。
睫毛が影作るくらいに長くて、その表情に憂いと決意を。
それに、部下たちを避難させようとして、しかも部下たちは避難しないし
下っ端からしたらさ、もし最初の上司が瀬戸艦長だったら、もう命投げ打つよね、たぶん(笑)
国の為じゃなくて、この人の為に戦うよね
いや~ 玉木宏、エロい←やめなさい。
大ファンだったわけじゃないんだけどさ、今回は完全堕ちたね。
さらに、全編通して皆さん、制服オプションで底上げが半端ないし(笑)
ほんでもって、新波さんが、「瀬戸・・・」って呟くのがこれまた・・・・・ツボじゃ!!!! ←おちつけ。
何となく以前から知ってるような親しさが感じられて、上下関係キッチリしてるから、てことは、新波さんは、瀬戸さんの先輩なんだろうか・・・と妄想は果てしなく広がります
最後、戦闘が全部終わった後に、傷付いた瀬戸さんが目を覚ますシーンなんざ、一瞬だったけど、破壊力抜群すぎやろ!!! ←いや、だから、おちつけ。
手当したい!(笑)
いや!私全然出来ないけど! ←あかんやろ。
救急の先生に聞いて、頑張るから! ←やめて。



はぁ~(*´Д`)
はやく円盤手に入れて、毎日観れるくらいに皆カッコ良かったわ~(笑)
リアルに即して、現実を今一度考えるきっかけとして。
そして、あまり政治的なことは深く考えずに、単なるカッコよさを堪能するだけでも
どっちにしても、めっちゃ楽しめる映画です
永遠のゼロとはまたちょっと違った感じに、いまだに魂持ってかれて、半分地に足ついてない感じ。。。
戦争映画じゃなくて、平和のための映画です、って言ってたのが、観たら良く分かります。
だから、結論を出すんじゃなくて、考えることを続けないといけないんだよね。

・・・あー 隊員さん達の日常のあれこれが、見てみたいな~(笑)
昼間しかやってないけど、終わるまでにもう一回は観に行きたいんだけどな~。
ファブル始まるし、どっちに行くか・・・行けるかな~



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