夢色

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基本ネタバレ注意。
火月 神の気まぐれ よろずメモ。

<石川賢治月光写真展 宙の月光浴@大丸ミュージアム>

2012-09-27 | Art

仕事帰りに行ってきました
石川賢治さんの月光写真は、2003年の同じく大丸ミュージアムでの「月光浴・20年の旅」展で初めて出会いました。
月の光がこんなに明るくて、神秘的で、その月明かりの下で こんな青の世界が息づいているなんて知らなくて、衝撃だった。
何より好きだったのが、月下美人と、銀閣寺の向月台。
一度でいいから、同じ場所に ひとりで立ってみたいって思った。

それから9年も経ってたなんて、驚き。。。
今回は、2005年から旅されたイグアスの滝とかオーストラリア、モニュメントバレー、ボリビアなどを中心に、昔の作品も展示されていました。
マダガスカルの「湖に映るバオバブ」は、どちらが上か 自分がどこを向いて立っているのか分からなくなるくらい不思議な空間。
モニュメントバレーでの遠くの空に走る稲妻とか。
瀧にかかる夜の虹とか。
ボリビアの「塩の大地」は、まるで北極とかの氷の上みたいで、六角形の塩の結晶が固まったプレートが綺麗にかみ合って、自然って不思議だな~と。
昼なのか夜なのか分からなくなる。

会場では屋久島で写真を撮る石川さんのDVDが流れていました。
満月の光で写真を撮るため、その時の空気中の水分の含み具合によって 光の出方が変わる。
下見をした昼間とは、全然違う景色になった夜の静けさの中、じっと光の当たり具合を待つ その姿に、やはり写真家さんは忍耐と運が必要なんだなって思いました

でも、こんな風にじーっとタイミングを待つ時間が持てるのが、ちょっとうらやましかったりするのです。。。
いいなって思う瞬間があっても、その瞬間を切り取るだけの機材と時間と腕がないので。笑。

懐かしい向月台や、サイパンの写真もあって、また出会えると思ってなかったから、幸せでした
夢を見ているようなそんな時間、しばし時間を忘れて浸ることが出来た。
でもその世界に留まって、時を止めたままじゃいけないって 思うようになった私は、何かを得たのか 失ったのか。
どっちかしら。



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