朝から・・・学会に行くつもりだったんだけど・・・夜中に電話かかってきて起こされたし・・・案の定、起きれなかったわ~ ←確信犯。笑。
でも行きたいところがあったので(←またかい!)、とりあえず出発
京都に着いたら、何より先にまずは「法住寺」へ ←コラ。
今日は今年の初不動のご縁日ということで、護摩の時間にギリギリ間に合うよう駆け込みました。
本堂の中は、たくさんの方でぎゅうぎゅうでした
ご住職手書きのかわいい案内板。
初不動の特別御朱印を頂いて、本当は拝観もしたかったのですが・・・勉強の時間ギリギリになってしまうので、また別のお忙しくない日に伺うことに。
護摩も最後までお参りしたかったのですが 時間的に難しくて、出発してしまいます ごめんなさい。。。また来ます。。。
隣にずっとお参りに伺いたかった「養源院」があることに気付き、急きょお参りに寄りました。
門から本堂までは思ったより遠くて、広い境内です。
こちらはもともと、淀殿が浅井長政を弔うために創ったお寺で。
その後、お江によって淀殿と豊臣秀頼が弔われ。
火災によって焼失した後に、お江が徳川に頼んで再建したが、豊臣のためのお寺など創れないため、伏見城落城の際に自刃した鳥居元忠たちを弔うという建前で 造られたそうです。
だから、浅井と、豊臣と、徳川が一緒に弔われているという、かなり珍しいお寺だと思います。
中では説明のテープも用いて、案内してくださいます。
見どころは、俵屋宗達の襖絵・杉戸の板絵が揃っていること。
伏見城落城の際 自刃した武将の血が染みついた廊下を天井にあげた「血天井」。
左甚五郎作の鴬張廊下。
他にも、本尊のお部屋には、ひっそりと円筒形をした「宝塔」がありました。
この中には浅井が大事にしていた竹生島の弁財天の写しが納められていたそうです。
浅井長政が亡くなる際にお市に「浅井の血を伝えてくれ」と託し、柴田勝家に嫁いだお市が亡くなる際には茶々へ伝わりました。
そして、大阪城落城の際には、お初を通じてお江に伝わった。
とのこと。
不思議な縁が絡み合って、静かに佇むお寺です
俵屋宗達の絵は、現代的でデザイン的
筆跡が盛り上がって見えて、生き生きと描かれています。
こんな間近で見られるなんて、ほとんどないかと。
案内のおじちゃんがすっごく面白くて(笑)
「麒麟はもともと、麒がオス、麟がメス と2匹で一つなので、広辞苑にそう書いてあります。広辞苑に書いているということは、日本の常識だということです」「時代とともに日本語は乱れていくもので、いつの間にか麒麟が1頭を指す言葉となってしまいました。なのでキリンビールさんは堂々と1頭だけでラベルに使用できるのです」みたいな(笑)
「皆さん常識ありますか?」ってドSっぷりが、めっちゃ面白い(笑)
どっちがオスかメスか。
簡単。
口を開けてるのが「阿」閉じてるのが「吽」。
「阿」が「陽」で、「吽」が「陰」。
「陽」は「男性」、「陰」は「女性」。
なので、口を開けてる方がオスなのです
そんなこと言ったら、「”女性は太陽である”とかいう時代があるから、分からなくなるのだけど(笑)」ってw
そして、白象を見ても同じ。
白象の頭を下げている方は「吽」でメス。
後ろを振り返っているのが「阿」でオス。
デフォルメされていて、メスのほうが丸く、オスのほうが四角い輪郭で。
源光庵にあるように、四角い窓は「迷いの窓」、丸い窓は「悟りの窓」。
オスのほうが迷って 後ろを振り返り、メスは悟ってうなづいている。
というようにも解釈できる、というのが、宗達が評価された理由の一つにもなっているそうです。
麒麟の裏の獅子が描かれています。
頭を下に跳ねてる子は、八方睨みになっていて、ホントに 真上から覗き込んでも 横から見ても、絶対目が合うの!
知らなかったわ~
そして、客人を招いた時に、板戸を引くと=片方の獅子を押しやると 奥に居る白象が視界に飛び込んできて、一気に開ける。
帰りは逆の板戸を引いて外に出て振り返ると、「吽」の白象が頭を下げて「ようこそ本日はよくお越しくださいました」とお見送りの挨拶をしている。
さらに、白象は普賢菩薩の象徴で、獅子は文殊菩薩の象徴で。
菩薩さまに挟まれた真ん中に、血天井が横たわり、菩提を弔う意味もあるそうです。
もうね、全部 ほほぉ~っ!!!ってなった!!!(笑)
めっちゃ面白いのよ!
俵屋宗達も、だし、この配置にした養源院がすごいと思った。
血天井も棒で示してそれぞれの輪郭を説明してくださいます。
全然怖くないし、心穏やかになれるお寺で、ずっと ぼーっとしていたいくらいでした。
私がまじまじと獅子を見ていたら、おじちゃんに「絵は好きですか?」って聞かれて、好きです!って言ったら、他の板戸絵も説明してくださいました
・・・おじちゃんにはモテるんだよな~私・・・(笑)
ひっそりと獅子の左に建てつけてある板戸は、松花堂昭乗の「瓢箪から駒」と、「柏と鷹」だということです。
俵屋宗達のインパクトが強いから皆素通りしていったけど、私は帰り際に「この鷹、すごいは迫力!」「ん?このお馬さん えらい小さいなぁ」って思ってたから、おぉ やっぱりか!と納得しました。
ちゃんと小さな瓢箪を仙人が振ると、中から白馬が飛び出して、これに乗っていくそうで、、、私も欲しい(笑)
柏と鷹は、板戸の上の方に描かれていて、それは下のほうを余白にすることでどのくらい高いのか、というのを観る側に想像させる効果があるんだって。
縁側を少ぉし開けて光を入れてくださったので、鷹の羽一枚一枚や眼光鋭い表情がくっきりと見えて、もう眼福でした。
わ~ もっと居たかった!!!
でも時間が無いので、お礼を言って早々に出発してしまいました。。。
法住寺と共に、また絶対にお参りに来るんだもん~。
とても素敵な所でした
後ろ髪引かれながらも、ダッシュダッシュ!
タクシー飛び乗って、間に合え!学会へ(こら~)
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