言うべきか、言わざるべきか

昨日は、自営でやっている店（実は喫茶店です、）によく遊びに来てくれる友人が来てくれていました。
彼はとても気の優しい僧侶で、いつも相方を交えながら、いろんな話をしています。やっぱり宗教がらみの話が多くなりますが、静かにゆったり話してくれるので、宗教っていってもそんなに難しい話なんてしていません。

私が結構休みなく働いているのを知っている彼は、いつもそれを気遣ってくれています。
昨日も「ちゃんと休憩できてるの？」と心配して聞いてくれました。

手術した去年の年末、友人には殆ど言いませんでした。
言うことで相手に気を使わせたくない、というのが理由なんですが、それでも三人の友人にだけは手術前に話しておきました。
彼はその三人には入っていませんでした。

気遣ってくれる言葉を聞きながら、言うなら今かな、と思って
「実は私、去年末に乳がんで手術したの～～」と言ってみました。
えっと一瞬彼は驚いたようですが、僧侶という職業柄、そういうものに対する考えがあるというのか、すぐに普通の顔になり、私の手術で面白かった話などをするとにこにこと笑って聞いてくれました。

店をやっているという職業柄、月に何回かコーヒーでも飲みがてらに訪ねてくれる友人が多くいます。
いつも、これは言うべきなのかしら、と考えます。
女性の友人だったら、私のこの体験は何かのプラスになるかも、と思えることもあります。
身近にそういう人がいたら、その体験をリアルに聞いたら、やっぱり検診は受けよう、と考えてくれるんじゃないかなぁと思っちゃう。

でも、今回、話すのにやっぱりちょっと勇気がいると思えちゃいました。
切り出すタイミングが上手くつかめない。
たいした話ではないように、重い話にならないように、話すのは難しい。
昨日はそれでちょっと疲れちゃいました。（笑）