「これはいつかあったシーンだよなぁ」そんなことが何度かあった。
この前も、初めてのことなのに過去に同じシーンに遭遇していた。明らかにそうなのだが物理的にはあり得ない。
眠っていて夢を見るのとは違って、実際に目の前でまったく同じシーンが起きて次に展開することがわかる。こんな感覚がデジャブ、既視感なのだろう。
既視感には諸説あるようだが、数年前のそれは細かいシーンや相手との話の内容もかなり複雑なのに一致していて驚いてしまった。断片的な記憶などが作用するのならあんなに細かく長いストーリーが展開するのは違うような気がする。
まっ、何もかも科学的に解き明かされるのでは世の中から神秘性が失われるから、解明されない方が謎めいていい。あいまいな空間のあるほうがほんわかする。
映画「デジャブ」のようなサスペンスはいらないが、次の既視感はいつやって来るのかちょっと楽しみでもある。