カトリック社会学者のぼやき

カトリシズムと社会学という二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいていく

コロナ・ミサの平均出席率は17%くらいか

2020-10-04 13:33:21 | 教会

年間第27主日の分散ミサに出てきた。コロナ対策とはいえ、信者の聖体拝領のときでさえ、司祭は「キリストの御からだ」とは唱えず、われわれも「アーメン」とは答えてはいけないことになっている。なんか変だな、これでは霊的聖体拝領とあまり変わらないなとか思うが、緊急事態だから致し方ない。

(分散ミサ)

 私どもの教会では地区ごとにミサの曜日と時間が割り当てられている。全体で9組に分かれており、土曜日16時、日曜日7時・10時のどれかに順番に割り当てられる。
 教会の典礼委員会がミサの参加者の数を数えているので、今回簡単に集計をとってみた。興味深い傾向が浮かんできた。7月と8月の分だけを集計してみた。

 この教会の信徒数は2019年で1492名。7月の10回のミサ(一つの組が複数に分割されているため組の数とミサの回数は一致しない)の総参加者数は227名。毎回平均は23名弱となる。8月の総参加者数は268名で毎回平均は27名弱となる。比率でいうと15%と17%くらいだ。
 この数が多いのか少ないのか比較する材料がないのでなんとも言えないが、数百人ははいるお聖堂に30人位というのは「密を避ける」という点ではちょうど良いのかもしれない。
 性別比はわからない。信者全体では男女比は35%対65%だが、この分散ミサでは1対9という印象だ。圧倒的に女性の参加者多い印象だ。年齢別の集計はないが、分散ミサが特別高齢者が少ないという印象はない。高齢者が感染を恐れてミサに出ないということではなさそうだ。

 ミサの出席は時間帯によって異なると考えると、7月は朝7時のミサが計80名、10時が90名、夕方4時が57名。8月は7時が116名、10時が128名、午後4時が81名。曜日と時間帯が指定されているという点を考えても、やはり10時のミサが多い。教会に歩いて行ける人は午前7時でも大丈夫だろうが、遠くに住む信者には早すぎる時間なのかもしれない。土曜日のミサの出席者が思いがけず多いのも印象的だ。コロナ以前でも土曜日ミサの出席者は多いことがこの教会の特徴として指摘されている。ろいろな事情で日曜日のミサには出られない人がいるのであろう。

 ミサの出席は天候によっても左右されると考えて、集計し直してみる。7月は晴れの日が4回で出席者は計89名、曇りの日が3回で出席者は計79名、雨の日は3回で出席者は計63名。やはり雨が降ると数は減るようだ。8月はすべての日で晴れが続き天候の影響を測ることができなかった。

 総じて、時間帯の影響と天候の影響のどちらが強いのかは推測できないが、傾向としては午前7時のミサの参加者は少ないと言えそうだ。実際近隣の教会で日曜日は午前7時のミサを挙げず、9時と11時にしているところもあると聞く。これは主任司祭の判断らしい。ミサ後の雑談では、年寄りには7時のミサのため早起きするのはつらいという声もあった。司祭にとっては聖務日課だから同列には論じられないようだ。

 7・8月の傾向として全体としてみると、分散ミサの平均出席率は全信徒数の17%くらいのようだ。これが多い数字なのか、少ない数字なのか、コロナ以前と比べて増えているのか、減っているのか、9月以降はどう変化しているのか、また機会をみて調べてみたい。

 

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