カトリック社会学者のぼやき

カトリシズムと社会学という二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいていく

弁護者とは誰かー聖霊降臨の主日ミサに出る

2021-05-23 15:41:34 | 教会

 

 今日23日(日)は私どもの班は幸いにもごミサに出てもよい順番に当たったので、ペンテコステ(聖霊降臨)の主日のミサに出られた。天気も良く、30名くらいは来ておられた。
 福音書はいつものヨハネ15章26節からの「聖霊の証し」のところだ。

「わたしが父のもとからあなた方に遣わそうとしている弁護者、すなわち、父のもとから出る真理の霊が来るとき、この方がわたしについて証しをしてくださる」

 神父様のお説教は興味深かった。われわれはいつも意識して福音を述べ伝えようとは思っていない。宣教宣教とかかりきりになると力が入りすぎることもある。むしろ意識しない普通の生活の中で思いがけない形で福音を伝えていることもあるだろう。それは聖霊のお力添えがあるからだ。自分の力だけに頼るのではなく、聖霊の助力を信じていきましょうというお話であった。

(聖書と典礼)

 ここでいう「弁護者」とは誰のことなのだろう。原語は「パラクレートス」だという。「聖書と典礼」では「そばに呼ばれた者」と解説していた。英語の聖書だと the Helper (ESV)という訳語が多いようだ。ドイツ語では der Anwalt という訳語が多いようだ。日本語の弁護者はなにか弁護士とか lawyerを連想させるが、弁護人よりはよいのかもしれない。聖書学者ももっとよい訳語が思いつかないのだからわれわれ素人があれこれ言ってもキリがない。神父様が言われるように、単純に聖霊のお助けと理解するほうがピンと来る気がする。
 「この方」(弁護者)は男性代名詞だという。聖霊はふつう中性名詞で使われるので用例としてはおもしろいらしい。カト研の柊神父様(聖書学者)に聞いてみたい。
 コロナ禍の中で、カト研の皆さんはどのようにペンテコステを祝われましたでしょうか。

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