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騎牟礼城址の樹



今年最後の柴犬アミの散歩。
騎牟礼城址まで登りました。
阿蘇久住高原と荻岳・阿蘇山の景色です。

この樹、飽きることなく何年も撮り続けているお馴染みの樹です。



雄大な高原の眺めと、樹のどうどうとした勇姿。
私たちは明日になったら、「A Happy New Year」を発信しますが
この樹にとって、this year と new year の区切りはなく
禅師のようにゆったりと“永遠の今”を生きる風情・・・



ところが今年は、このクヌギのように
今だ落葉しない樹をよく見かけます。

竹田よりかなり温かい大分市あたりは
今頃になって紅葉している山を見かけます。
明日1月1日を迎える季節に広葉樹が落葉せず
紅葉して樹に残るような年を初めて経験しました。
季節が狂ってきている、農業が難しくなったとの声をよく聞きます。

総理は増税を断行しようとしていますし
自民党は徴兵制度を提案しようとしています。
ヨーロッパの財政危機問題は拡大の可能性があるし
アメリカ合衆国だって没落が進むかも知れないし
中国も民族問題、階級格差の問題、バブル問題が
吹き出すかも知れません。

100年に一度の危機の時代と言われますが
もっと根源的な危機の時代かも知れません。
マヤ歴が来年で終わっていることから
世の終わり説をとなえるひともあります。

私たちは樹ではない、まして騎牟礼城址の師のような大樹
の生き方をマネすることはできません。
たぶん時代に翻弄されて焦ってあたふたしたり
ひどく苦しんだりするでしょう。

のたうちまわる苦しみの先に、絶望的な暗闇のなかに
それを経験する者しか見いだせない光があるのでしょう。
希求するまで暗闇をさまようのでしょうか
希求するまで追いつめられるのでしょうか・・・