戦闘モードの世の中を生きるトリ

見た目もチキン、脳内もチキンなトリが失敗と愚痴を言いながら殺伐としたこの世の中を考え学んでいくブログです

移住についての記録 4

2023-12-17 14:20:00 | 教訓・学び・知恵

< 選 定 4 !? >

 

・お試し移住してみる

 

 お試し移住は自治体によっては1週間や1ヶ月、半年、1年など長期で利用ができる所がたくさんあります。しかも、自治体によっては1回しか利用できない場所もありますが、複数回利用できるところもあります。

 

 

 お試し移住をする段階までくると ”お試し” では無く、” 『ガチ』 移住の準備”です。

 

 

 トリは以前10日間お試し移住を利用したことがあります。

(本来1週間の利用規程なのですが、祝日を挟んでいたので10日間の時間が取れました。

 お試し住宅の立地は住宅地でした。鍵の受け渡し日時にお試し住宅前で役所の方から鍵と住宅の説明・借用書類を記入して解散しました。

 役所の方は解散後お隣のお宅へ「隣にお試し移住さんが来たので”うるさくなりますが”2週間よろしくお願いします。」とこっちにまで聞こえるような大きな声で挨拶しに行っていました。

(↑ 確かに、誰も利用していない”無音”のお試し住宅の状態が隣の方の”日常”だとすると、トリが来たことによりエアコンのモーター音と不動産屋さんへ行くための朝7時頃と夜8時頃に車のドアの開閉音やエンジン音、不動産屋さんへアポ取るための電話で声を出しているので、音で隣の方々にはご迷惑をかけました。近隣住人さん、その節はご迷惑をお掛けしてすみませんでした。)

 

 トリが利用したお試し住宅は親切なところだったので、建物の中に”防災・ハザードマップ、観光パンフレット、上下水道インフラマップ、ゴミ分別カレンダー、(夜間救急病院などが載った)くらし手帳、広報誌、道路地図、タウンページ”が置いてありました。

 トリは物件を探す前に役所へハザードマップとくらし手帳をもらいに行こうと思っていたので、取りに行く手間が省けたのでありがたかったです。

 

 

 

 お試し住宅利用中は不動産屋さんを毎日朝から晩まで回って住むための物件探しをしました。

 田舎だと”そもそも賃貸できる物件が乏しい”上に、そのマチ・ムラに不動産屋さんが無いので隣の街まで車で1~2時間くらい移動に時間がかかります。(県庁所在地の市の不動産屋さんが扱っている物件の時は不動産屋さんへの移動だけで高速道路使って片道3時間かかりました。)

 正直、慣れない環境でスケジュール的にギュウギュウに詰め込んでしまったのでお試し移住3日目で体調を崩し、毎晩ストレスと疲労で吐きながら物件を探しました。

 本当に物件探しは時間がかかるので10日間では足りませんでした。

 

 ※たぶん、これを読んで「今はVR・AR・物件アプリやGoogle Earthもあるのだから、わざわざ吐いてまで足を運んで見学する必要ないでしょ。」と思う人もいると思いますが、トリはアナログ鳥なので実際に見て、嗅いで、触って、聴いてみないと心配なのです。実際に足を運んでも騒音物件をつかんだりします。また、入居時は穏やかでも後から騒音・汚部屋魔神が近隣に入居することもあります。

 

 

 

 この時の肝心なお試し移住は、物件探しと賃貸契約で日々が消費されたため、全く楽しい暮らしはできませんでした。

 

 

 

 

 

 トリは(物件のオーナーさんが修繕・管理していて、すぐに入居できる)賃貸物件探しだけでした。

 しかし、”空き家バンク”などで(”スーパー家政婦 志麻さん”のような直しが必要な)古民家やリフォームが必要な物件、土地だけを買った場合、買った物件に住めるようになるまで住む場所が必要ですよね。(今住んでいる所から通える場所であれば問題はないと思います。しかし、その土地に縁もゆかりも無い人が”移住”となると今住んでいる場所から”遠方”になる人もいると思います。)

 少し親切な自治体だと交渉次第で市町村営住宅の空室を借りることができるかもしれませんが、基本的に市町村は”移住は自己責任”の姿勢なので、不親切なのですがリフォーム中は隣街の賃貸物件を借りて、そこから通いになります。

 

 

 (皆は書きませんので上記の文章から察してほしいのですが…)

 

 新天地の準備が必要になる移住の場合は、お試し移住はできるだけ長期の利用、そしてできるだけ複数回利用できる所をおすすめします。

 

 物件が決まったら役所へ行き、物件の住所を役所の職員へ伝えてゴミ分別カレンダーをもらいます。

 親切な自治体だとゴミ分別カレンダーと一緒にゴミ袋のセットをくれることがあります。

 

 

 

 


移住についての記録 3

2023-12-17 14:15:00 | 教訓・学び・知恵

< 選 定 3 >

 

・移住フェア・相談会に参加してみる

 

 旅行から帰ってきたら、目ぼしいところの移住フェアやリモート移住相談会に参加してみます。

 

 

 基本的には市町村の移住に関する役所の人や地域おこし協力隊の方々が移住成功者のアグレッシブなキラキラした事例と観光パンフレットに毛が生えた程度のムラ・マチの紹介しかしないと思います。

 

 ※アグレッシブでキラキラした成功事例ばかり紹介されますが、それを見て卑屈に感じることはないと思います。なぜなら移住目的は人それぞれですから。

 

 きっと、いろいろな移住成功者の話を聞いてみると、何となく共通点が見えてくると思います。

 たまに旅行や就農体験、伝統工芸工房に弟子入り、大学、サーフィン、会社の慰安旅行で移住地域のリゾート行った為など縁もゆかりもない方が紹介されることがあります。

 しかし「嫁の地元で…」、「転勤から(もともと嫁の地元で)…」が多くて『それは本当の意味での”移住”なのかい?』とツッコミを入れたくなると思います。

 それと共に、やっぱり元々住んでいるご両親やお舅・お姑さんに根回ししてもらわないと”円満な完全移住は難しいのかなぁ”と思ってしまいます。

 トリが参加したイベントでは紹介例だけでも「嫁の地元」が多かったので、役所の移住担当の方は、幼少(保育園児)期から「(鮭のように)地元の高校を卒業したらこの地域外に出て、結婚して”婿を連れて地元に戻ってくるのだ~”」と女児・女子へ教育した方が効率が良いのではないかと思って仕方がありません。

 

 

 

 なお、相談会ではただブースに座っているだけでやる気が無い相談員(地元から出たことがない生家住まいの役所の人)に当たると何を尋ねても「分からない」という答えばかりで相談者の(目的を持ってマニアのように調べてきた)知識の方が上回ってしまう可能性があります。

 

 

 

 

 トリが毎回移住イベントに行って思うのが『(自治体側が)観光パンフレットだけ持ってきて「来い!来い!」だけ言っても、最低限、自分が引っ越しするときに(生きるために)何が、どんな情報が必要なのかを考えた資料を持ってこないと移住希望者とのエンゲージメント(実を結ぶ・締結)までに至らないだろうなぁ』ということです。

 

 相談会のマイナス面を上記に書いてしまいましたが、某市の相談ブースでお話しさせてもらった時は、相談員さんにこちらが1尋ねれば、10の”こちらの意図をおもんばかった”回答や資料が返ってきたことがあり、『ここに移住したい』と強く思わせていただけた所もありました。

(↑ そのときのことですが、相談員さんから「お試し移住でいいので一度来てみてください。」と提案されて、トリが「ウチはネコ君がいるのでお試し移住は利用できないのですよ。」と答えました。すると相談員さんが「ウチの市だと、こっちは利用できないけれども、ここのお試し住宅であれば建物の中に入れることはできませんが、玄関先や外につないでおく形であれば利用できますよ。それに慣れない土地でペットちゃんが体調悪くなっても近くに動物病院もありますし、隣の町(自治会)にはペットと泊まれるホテルもあって、そこも移住さんが経営されているので、移住相談もできますよ。」との提案と(ペットと泊まれるホテルの)移住者が載った移住推進パンフレットをいただきました。こちらはトリが住んでいる場所からかなり遠いので、今でも悩む移住先です。

 

↑ トリがネコ君の話をしてた時に、隣のブース家族とその逆隣のブースの方々も「ウチに小型犬3匹いるの~」「サモエド(犬)がいる~」などの話し声が聞こえました。しかも、トリの相談が終わった後にその隣に座っていた家族がトリの座っていた席にスライドして相談していました。ペットと暮らしている人ならペットも家族として扱ってくれる人と相談したいですし、そういう人に話だけでも聞きたくなりますよね。)

 

 

 

 


移住についての記録 2

2023-12-17 14:10:00 | 教訓・学び・知恵

< 選 定 2 >

 

・旅行に行ってみる

 

 先で述べたことですが、「海・山・両方」、「都市・田舎」、「雪有・無」が決まれば、その条件に当てはまる場所(都道府県・市町村)がある程度見えてくると思います。

 

 トリは、その目ぼしい所に1度旅行に行きます。

 その場所もですが、できれば車で30分~1時間程度で行ける隣町や近隣の大きな町や市にも足を伸ばして、街や人の雰囲気、活気さ、スーパー・ドラッグストア・ホームセンターやガソリンスタンドの値段、地元のフリーペーパー、インフラなどもチェックします。

 

 以前、トリが移住や転勤してきた人と話す機会があり、その時に「”方言”に慣れない(言葉が通じない)と生活が大変なのと、精神的に苦痛を感じる」ということを複数人から教えていただきました。

 

 トリとしては、コミュ障と形容されても仕方のないほど”人見知りや引っ込み思案”なので双方の意思疎通が100%でなくても”そういうもの”としか感じてこなかったので、「方言・イントネーション」に関しては盲点でした。

 確かに、タレントのダニエル=カールさんのように地元に順応されて地元民も驚くような完璧な山形弁をマスターできるような方もいれば、そうでない方もいます。それに最初は”大丈夫!慣れる!”と思っていても生活している中で徐々に苦痛になっていく方もいると思います。転勤など仕事の場合は選べないので仕方がありませんが、移住の場合は自己選択できますので、あえてツライ選択をする必要はないと思います。なので、旅行へ行った際には”まずは導入”と思って、地元の方の方言やイントネーションをチェックしてみてはと思います。

 

 

 


移住についての記録 1

2023-12-17 13:00:00 | 教訓・学び・知恵

<選 定>

 

移住先を決めるのは難しいですよね。

転勤やどうしてもココでないと暮らしていけないのであれば、簡単なのですが『自由に決めて良い』となると迷います。

 

 

 

・トリの移住先候補の選定方法

 

 まずは、本州または島・離島にするかを吟味します。

 「は?」と笑われる方もいると思いますが、これは結構大切なことです。燃料費高騰などで物価の高騰も考えられるということや、物流・運輸業界の2024年問題などで ”欲しいものが手元に届かない” ということが起こる可能性が出てくるということです。

 トリはあまりeコマース(EC通信販売)を使わない方だと思うのですが、近所の店で手に入らない物はどうしても通販に頼ってしまいます。

 そして、物流自体が滞っている地域だと今は良くても、この先5年、10年と将来的に近所の店が潰れてしまう懸念があります。

 

 

 

 次に、海または山、その両方を兼ねそろえた場所かを吟味します。

 これについては、手に入る食材と値段がガラッと変わってきます。

 笑い話の1つだと思って読んでほしいのですが、トリが海側の地域に移住した時の話です。

 海から徒歩数分、近くには漁船がたくさん停泊しています。もう海側に移住したので「新鮮な魚介類が手に入る!」と期待していたのですが…。近くに”市場(しじょう)”がないので、漁師さんは釣った魚を隣街の市場に持って行くとのことでした。地元のお寿司屋さんなどの飲食店はその市場で買い付けられるそうなのです。しかしながら、スーパーや商店などは、そこから一度東京へ卸したものを買い付けに行くとのことでした。だから、海側に住んでいるのに地元で取れた新鮮な魚に巡り会うことはほとんどありませんでした。

 某フカヒレの名産地にいた頃も同じで、地元の漁師さんから「フカヒレのほとんどが東京に出荷してしまうし、残ったB級品も加工品になってお土産屋さんや東京へ行ってしまうので、ここのフカヒレ食べたかったら東京や横浜中華街へ行きな!」と教えてもらったことがあります。

 逆に、住んでみて巡り会えたものもありました。それは、某ホタテとリンゴが有名な場所にいた頃、早ければ8月末から始まり、だいたい9月中旬になると道路に小さな無人直売所が並びリンゴが1袋(3~6個入ったものが)100~200円で売っていたり、冬になると地元スーパーでは殻付きホタテの稚貝(ベビーホタテ)がこんもり入ったパックが格安で売っています。

 

 

 

 都会または田舎かを吟味します。

 都会と言っても東京や大阪などの大都市もあれば地方中核都市もあります。田舎と言っても沿岸、田園、里山なのか、はたまた限界集落なのかで暮らし方が全然変わってきます。今年だと”アーバンベア”という言葉ができるほど熊を始めとした野生動物からの被害に悩まされた地域もあったでしょう。

 これに関しては、いろんな人がいろいろな書籍・雑誌、ブログやYouTubeなどのSNS媒体で発信しているので割愛します。

 

 

 

 真夏と真冬を熟考します。

 これも候補を考える上で重要なファクターの1つです。

 都市部や盆地の夏の耐え難い暑さは命に直結する問題です。

 それに、北海道~日本海側とアルプスなどの山間地域の”雪”を甘く見てはいけません。

 トリは、根雪50cmの地域にも、根雪3mの雪の壁ができる豪雪地帯にも、根雪1m50cmくらいなのに気温が低すぎてパウダースノーになる地域にも住んだことがあります。

 やはり、朝起きて玄関前の通路を確保、車の雪下ろしを1時間~1時間半やって汗だくになるため、シャワーを浴びてから出勤、そして帰宅時は車を駐車するために駐車スペースを15~30分かけて雪かきしてから車を入れる生活は大変でした。

 

 以前トリが雪国に住んでいたところで団塊の世代の方と会話する機会があり、その時に聞いたお話です。「仕事をリタイヤ・還暦の節目ということで地元の”還暦を祝う会”に出席して懐かしい顔ぶれと交流する中で、”地元に帰ってこうしてたまに皆で集まりたい”と思い、地元へ帰ってきた。でも冬の雪よせが思ったよりも自分には負荷で、足腰を壊してしまってね。結局は雪が溶けたら東京へ戻ることにしたよ。子どもの頃は家の雪かきを手伝ってから学校へ行くのが何ら普通のことだったのにね。あれから何十年も経って除雪の道具も進化しただろうから”大丈夫だ”と甘く考えていたよ。地元から出たことがない友人に相談しても”そんなことで!?”と一掃されて理解してもらえなかったよ。」と団塊の方が言っていました。

 

 

 ※余談ですが、トリがこの団塊の方の話を聞いたときに、集団就職で都会へ出た方のための(地元の高齢者施設より高い都会値段の)介護もオプションで付けられる高齢者マンションがあれば、(お金では得られないプライスレスの)友人もいて本人も地元に居られるし、値段がお高めなので経営者もそこで働くスタッフにも税金が入ってくるお役所にもWin-Winになるのにと思ってしまいました。

 

 

 

 


移住についての記録(まえがき)

2023-12-17 12:00:00 | 教訓・学び・知恵

移住について

 

 

 

 

・まえがき

 

 近年、新型ウイルス感染症の蔓延に伴い、リモートワークを導入する企業が増えました。現在、その感染症蔓延の恐怖は緩やかに落ち着いてきましたが、リモートワークを続けている企業はたくさんあります。その感染症蔓延やリモートワーク普及によって田舎への移住を考える若者も増えているようです。

 さらに、若者だけではなく、団塊の世代が終の住みかとして、田舎暮らしを選ばれる方もたくさんいるようです。

 また、TVやインターネット動画、雑誌などで有名芸能人がキャンプ場を作ったり、古民家再生したり、移住・移住者、(自分でやる)家屋のリフォームの特集などもあったり、いろいろな地方自治体が首都圏や都市部からの移住に力を入れるなど、”移住”の注目も高まっているようです。

 これを書いている筆者のトリも例に漏れず、より良い”終の住みか”を今から探しています。そのより良い”終の住みか”を探す過程の経験値が少しずつですが、溜まってきたので”中間のまとめ”として記録のために記していきます。